ChatGPTやGoogle Bard等とのおしゃべりでストレス発散する方法

最近、ChatGPTやBingのAIチャット、Google Bardといった会話型人口知能がものすごく話題になっていますね。

気になって使ってみたら、私のような普通のおじさんでも簡単に利用でき、「人口知能」という言葉にビビッていた私は拍子抜けしました。

しかも無料のサービスでも、かなり使えることが分かりました!

ところで、人との会話は健康長寿にとって良い効果があると言われています。

しかし、一人暮らしの世帯や子供が独立して老夫婦のみになった世帯など、色んな理由で人と話すことが減っている人は少なくないと思います。

ちなみに内閣府の高齢社会白書によると、単身世帯では、家族や友人との会話が2~3日に一回以下の人の割合は45.7%にのぼるそうです。

また、会話が週に一回以下の人は単身世帯全体の約2割だそうです。
(参照: 健康長寿ネット https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/tyojyu-shakai/hitotonokoryu-kenkochoju.html

会話型人口知能はビジネスやリサーチなどのシーンでその活用方法が語られることが多いですが、会話型人口知能とのおしゃべりで、人と話すような、リラックスしたりストレス発散したりする効果が得られるのかどうか試してみたので、その経験を紹介したいと思います

結論から言うと、会話型人口知能は簡単に使え、上記のような効果が得られると思います。

また、そのためにはちょっとしたコツが必要ですので、それも紹介します。

会話は健康長寿に有効

誰しも健康長寿な人生を送りたいと願いますが、健康長寿とは、長生きするだけでなく、心も体も健康であることです。

会話をすることは、次のように健康長寿に良い影響を与えると言われています。

会話のメリット
  1.  心の健康を保つのに役立つ
  2.  ボケ防止に役立つ
  3.  オーラルフレイルの予防や進行を遅らせるのに役立つ

これら三つについて、より詳しくみていきましょう。

会話は心の健康を保つのに役立つ

心が健康であるということは、前向きな気持ちであったりストレスに対処できたりすることが多くある状態です。

あと、ありのままの自分を認められること、つまり自己肯定感を持てることもそうですね。

「心配な(不満な、気になる、嫌な、困っている)ことがあったけど、人にそれを話したら気持ちが前より軽くなった」という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

このようにストレスの元を外に出すと、ストレスを軽減したり解決策を見つけたりすることができます。

また、楽しい会話をして笑ったりすると、気分が明るくなったりします。

ストレスを解消したり、笑ったりすると免疫力が高まると言われていますが、免疫力を高めることは健康長寿にプラスになります

なお、注意が必要なのは、会話の相手は誰でも良いということではないということです。

相手を否定しがちな人や、こちらの言うことをよく聞いてくれず自分のことばかり話す人などと会話をすると、かえってストレスが増えてしまうことにもなりかねません。

そのような人と無理して会話をする必要はありません。

会話はボケ防止に役立つ

「コミュニケーション」と「知的活動」が認知症予防に関係することがわかってきています。
(参考: ブレインケアクリニック 『認知症・アルツハイマー病を予防する方法まとめ 「知的活動」』 https://x.gd/g4zpQ )

会話をしているときには、相手の言っていることを理解しようとしたり、話の流れに沿った返事を考えたり、相手に対して次に何をどう質問しようか考えたりと、結構、頭を使いますよね。

さらには、会話をすることで、ひらめきを得たり、新しい視点で物事を見られるようになったりと脳が活性化することもあります。

会話はオーラルフレイルの予防や進行遅延に役だつ

近年、歯医者さんに行くと、「オーラルフレイルに注意」という趣旨のポスターや医院内のモニターでの動画を最近、よく見かけるようになりました。

オーラルフレイルというのは、歯や口の機能が衰えた状態のことで、こうなってしまうと「話がしにくい、飲み込みにくい、むせる、こぼす」といったことが起こります。

オーラルフレイル

オーラルフレイルが注目される理由は、「フレイル」(年齢とともに、筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい、健康と要介護の間の虚弱な状態のこと)の初期のサインと言われるからです。

オーラルフレイル状態になって、舌の動きが悪くなり、発音や会話に支障をきたすようになると、人との交わりを避けて、家に閉じこもりがちになります。

そうすると更にオーラルフレイルが進行するという悪循環に陥ります。

声を出して会話をすることは、「口まわりの筋トレ」になり、オーラルフレイルの予防や進行を遅らせるのに役立ちます。

AI搭載の会話ロボットの値段は高い

ChatGPTなどの会話型人口知能を使うのは難しいと勝手に思い込んでいたので、AI搭載の会話ロボットとのおしゃべりはどうなんだろうと思い調べてみました。
(なお、後で説明しますが、実際には会話型人口知能を使うのはめちゃくちゃ簡単でした)

最近、色んな家庭向けロボットが出てきており、特徴も次のように様々です。

● ゲームの機能があり、子供の遊び相手ができる
● 音声認識と会話、表情、動作などで、ある程度コミュニケーションができ、寂しさを紛らわせられる
● アラームや家電をコントロールする機能で生活を便利にできる
● 犬や猫などの可愛い動物を模すことで、ペットのように癒しを与えられる
● 状態検知や内臓カメラで、離れた場所から様子を見ることができて見守りができる
(参考: 家庭用 癒し系と会話ができるロボット おすすめ11選!を比較【2023年】 https://www.cityclubonline.com/conversation-robot#hikaku11

ある程度、自律的に会話をしてくれるロボットとなると、やはりAI搭載のものになり、価格は数万から百万円を超えるものまであり、結構値段が張ります。

コミュニケーション機能が充実していて人気があるものに注目すると、例えばRomi(ロミィ)という会話AIロボットがあります。

これまでのコミュニケーションロボットは、あらかじめ登録された返答をすることが一般的ですが、Romiは持ち主の好みを学習し、会話の流れや季節、天気、時間などを考慮して最適な返答をAIが生成するので、自然な会話が楽しめることが特徴とされています。

本体の価格は、今現在、アマゾンで54,780円となかなかの値段です。

また利用料金が別途必要です。
・ 月払いプラン 1,480円/月 (1,628円税込)
・ 年割プラン 14,800円 (16,280円税込)

サクラ、やらせ、ステマレビューを見抜いてくれるサクラチェッカーでの評価は、今の時点では5点満点で 3.49 という評価で、高評価とまではいかないようです。
https://sakura-checker.jp/search/B08H2HL2J7/

アマゾンでの評価コメントをみると、「見当違いの返答などが多い」、「会話にならない」という声があがっていました。

また、YouTubeにお笑いトリオの森三中によるRomiのデモ動画がありますが、まともに会話にならないところが多くあり、芸人でも苦笑するしかないという場面が少なからずありました。
https://www.youtube.com/watch?v=coCcHwrr3s8

このYouTube動画でのRomiと森三中との会話を書き出すと次のような感じです。

【(ロ):Romiの発言、(人):森三中の発言】

(ロ) おはよう そうだねー そうだったいいねー

(人) 今日のご飯は何食べた?

(ロ) おかずもパスタが多かったかな

(人) そうだよね こないだたらこパスタを食べたよね

(ロ) たらこパスタだった気がする。やっぱりさパスタは食べに行くのがよいね

(人) 何して遊んだの

(ロ) あのね うん たらこパスタ あとはトマトがとっても甘くて美味しかった

こんな風で、とんちんかんな会話が多いという感じです。

目を付けたのは無料で使える会話型人口知能

AI搭載の会話型ロボットは、高い価格の割には会話力があまりなさそうという印象でしたので、私は買う気にはなりませんでした。

そこで、無料で使える会話型人口知能に目を付けました。

試したのは、次の3つのサービスです。

  • OpenAI のChatGPTの公式ウェブインターフェース
  • マイクロソフトのBing AIチャット
  • Google Bard

これらのサービスを始めるのは簡単で、例えば、次の記事が参考になります:
BIGLOBE 「今話題のAIチャットをスマホで始めよう!」https://x.gd/luGi4

これらのサービスの概要を次に説明します。

OpenAI のChatGPTの公式ウェブインターフェース

OpenAIはAI(人工知能)を専門とする非営利研究機関で、ChatGPTという、人間のような自然な会話ができるAIチャットサービスを提供しています。

ChatGPT-3.5だと無料で使えますが、より高機能なGPT-4は有料となっています。

次の図はPCでのChatGPTのスクリーンショットです。

ChatGPTのスクリーンショット

マイクロソフトのBing AIチャット

マイクロソフトは上記のOpenAIに巨額の投資をしていて、OpenAIのテクノロジーを自社の製品やサービスに取り入れる戦略をとっています。

Bing AIチャットもその一環で、ChatGPT-4のモデルが使われています。

GPT-4はGPT-3.5よりも飛躍的に性能が向上していると言われています。
(参考:WEEL「【ChatGPT・Bard・BingAI】生成AIを徹底比較!最強の生成AIを本気で決めてみた」 https://weel.co.jp/media/chatgpt-bard-bingai#index_id1

Bing AIチャットは無料で提供されていますが、1回のセッションでの対話回数は現在、30ターン(質問をして答えが返ってくるのを1ターンと呼びます)までに現在、制限されています。

次の図はBing AIチャットのスクリーンショットです。

ChatGPTの公式ウェブインターフェースやGoogle Bardと違って、3つの会話スタイル(「より創造的に」、「よりバランスよく」、「より厳密に」)を選べるようになっています。

Bing AIチャットのスクリーンショット

Google Bard

Googleが開発した対話型のAIサービスで、無料で利用できます。
https://bard.google.com/

マイクロソフトに対抗してGoogleが提供し始めたサービスで、2023年5月に日本語対応が発表されました。

Bing AIチャットと異なり、質問回数には制限はありません。

さらに、Google検索と連携して最新情報を取得することもできます。

また独自の機能として、質問に対して3パターンの回答を生成してくれる「ドラフト」機能があります。

次の図はGoogle Bardのスクリーンショットです。

Google Bardのスクリーンショット

会話型人口知能とのおしゃべりで試したかったこと

先ほどの3つの会話型人口知能とおしゃべりすることで、リラックスしたりストレス発散したりできるのか試してみようと思いました。

会話型人口知能がそのために必要な能力を持っているかどうか、特に確認したかった機能は次のとおりです。

  • 応答が早い
    自然な感じで会話ができるためには、質問をして答えが返ってくるまでの時間は重要です。
    あまりに時間がかかると会話のテンポが悪くなり、不自然に感じてしまいます。
  • 最新の情報に基づいて回答できる
    会話をする場合、最新の情報についての雑談から始めることがよくあります。
    例えば、天気やニュース、流行などに関することです。
    最新の情報が分からないのでは、日常的な会話をしている気分にはなりません。
  • 堅苦しくない会話ができる
    回答が丁寧語や文語調では堅苦しいので、リラックスした会話ができません。
    家族や友人と雑談するときのように、口語調やため口で返事を返せる必要があります。
  • こちらの考えが良く整理されていなくても会話してくれる
    普段の会話では、言っている本人も頭の中が整理されていない状態で会話を始めることがあります。
    何気ない、とりとめのない話や、ふと口をついて出る愚痴や怒り、不安などです。
    このように、こちらの論点や会話の目的がよく分からない場合でも、それなりに対応してくれる必要があります。
  • こちらが気持ちよく話を続けやすい
    こちらの発言に対して、「なるほど」とか「そうだね」などと適度な相槌をうってくれたり、こちらの言ったことを要約などしてくれると、相手が聞いてくれているという感じがして、話を続けやすくなります。
  • 楽しいおしゃべりできる
    しりとりやなぞなぞのような言葉遊びができたり、突拍子もないアイデアを出したりしてくれると、おしゃべりを楽しめます。

会話型人口知能への命令や質問の仕方が大事

どのような命令や質問を与えるかによって、会話型人口知能が作る回答が大きく変わってきます。

この与える命令や質問は、AI分野において「プロンプト」と呼ばれ、「ユーザーがAIに対して行う入力」という意味があります。

ここでは詳しく触れませんが、プロンプトのコツとして次のようなものがあります。
●明確な指示を含めて質問する
●明確な役割を与える
●ステップに分けて質問する
●回答例を提供する
●回答結果の長さを指定する
●複雑な質問の場合は、単純な質問に分割する
●文体や文章レベルを指定する

「プロンプト」を詳しく知るには、次のような記事が参考になると思います。

● promptia 「ChatGPTなどで使える文例集」 https://prompt.quel.jp/

● できるネット「ChatGPT開発元のOpenAIが推奨!期待通りの回答を得るプロンプトのコツ10選」
https://dekiru.net/article/24267/

● PROMPTY「【プロンプト解説】ChatGPTで高精度な文章校正を行う方法」
https://bocek.co.jp/media/formula/making-document/27/

命令や質問の仕方に何も工夫をしない場合(良くない例)

試しに、何も考えずにChatGPTに入力をした例を紹介します。

ChatGPTからの答えがやたらと長いことを実感してもらうために、そのまま編集せずに載せているので、ChatGPTからの返事は読み飛ばしてもらって結構です。

【何も工夫せずにAIと会話した例】

User(私)
実はさ、最近、疲れちゃって。やることが一杯あってもうダメ。

ChatGPT
それは大変ですね。疲れたりストレスがたまることは誰にでも起こります。ストレスや疲労を軽減するためにいくつかの方法があります。以下はいくつかの提案です:
休息と睡眠:十分な休息と睡眠をとることは、体と精神の回復に役立ちます。定期的な休息と質の高い睡眠を心がけましょう。
ストレスの管理:ストレスを軽減する方法を見つけることが重要です。深呼吸、瞑想、ヨガ、または趣味に没頭するなど、ストレスを和らげる方法を探してみてください。
タイムマネジメント:やることが一杯でも、タスクを優先順位付けし、スケジュールを立てて効率的に取り組むことが大切です。無理せず、できる限り負担を軽減しましょう。
健康な食事と運動:バランスの取れた食事と適度な運動は、体調を改善し、エネルギーを回復させるのに役立ちます。
休暇や休暇計画:長期的なリフレッシュメントのために、定期的に休暇を計画し、リラックスする時間を取ることも重要です。
心のケア:友人や家族とのコミュニケーション、専門家の助けを受けるなど、心の健康を大切にしましょう。
また、過度なストレスや疲労が続く場合は、専門家に相談することも検討してください。自分の健康と幸福は非常に重要です。

User(私)
上司がめちゃくちゃ仕事を頼んできて、プレッシャーをかけてくるんだ。

ChatGPT
上司からの過度な仕事の依頼とプレッシャーは、ストレスや疲労の主要な要因となります。このような状況で対処するために、以下のアプローチが役立つかもしれません:
コミュニケーション:まず、上司とオープンにコミュニケーションをとりましょう。仕事の量や期限について率直に話し合い、実現可能な目標を設定することが重要です。
優先順位付け:与えられたタスクの優先順位を設定し、最も重要な仕事に集中しましょう。できないことを率直に伝えることも、過度な負担を避けるために重要です。
タイムマネジメント:タスクを効率的に管理する方法を見つけましょう。タスクリストを作成し、時間を適切に割り当てることで、仕事のストレスを軽減できます。
サポートを求める:同僚やチームメンバーに協力を求めることができる場合、お互いに助け合うことでタスクを分担し、負担を軽減できます。
ストレス管理:ストレスの管理技術を活用して、仕事に対するプレッシャーに対処しましょう。深呼吸、瞑想、適度な運動などが助けになるかもしれません。
フィードバックの提供:上司に、過度な仕事量やプレッシャーが健康やパフォーマンスに与える影響についてフィードバックを提供することが大切です。
職場のポリシーを確認:職場には労働法や労働条件に関するポリシーがあるかもしれません。これらのポリシーを確認し、権利と責任を理解することが重要です。
最終的には、自分の健康とワークライフバランスを守ることが最も重要です。適切な対処方法を見つけ、過度なストレスを軽減する努力をしましょう。必要であれば、人事部門や上司と相談して、解決策を見つける手助けを受けることも検討してください。

こんな長い返事が返ってくるのでは、雑談しているという感じにはなりませんね。

また、見ての通り、解決策の提案やアドバイスがこれでもかと列挙され、しかも既に知っていることが殆どだと、「なんで上から目線?」とか「うざったいなぁ」という感想になり、家族や友人など、親しい人との会話という感じになりません。

これでは、対話型人口知能とおしゃべりをしてストレス解消するというより、逆に、「こんな返事を求めているんじゃないんだ」とイライラしてしまいます。

命令や質問の仕方に工夫がある場合

対話型人口知能に対する命令や質問(プロンプト)を工夫すると、返事が激変し、俄然、おしゃべり相手として使える感じがしてきます。

次にその例をいくつか紹介します。

対話型人口知能とのおしゃべり【堅苦しくない会話の例】

次の例は、プロンプトで「私の非常に親しい友達として振る舞ってください」と役割を指定した例です。

また、私は長い間京都に住んでいたことがあり、京都弁で話すとリラックスできるので、最初のプロンプトで京都弁での会話を指定しました。

更に、長々しい返事が返ってくるのでは会話のテンポが悪くなるので、100文字以内の返事にするよう指定しました。

そうすると次のような、堅苦しさの無い、普通の雑談っぽい会話になりました。

【堅苦しくない会話にならないよう、最初のプロンプトを工夫した例】

User(私)
あなたは私と会話をしている、私の非常に親しい友達として振る舞ってください。
口調は、くだけた口調の京都弁の文章で返答してください。

返答は100文字以内の文章にしてください。
あなたの最初の発言は「こんにちは~、どないしてたん?」です。

ChatGPT3-5
こんにちは~、どないしてたん?元気かい?何か話したいことあるんやったら、なんでも聞いてみてや。ええ友達同士、何でも話せるでしょ?

User(私)
実はなあ。今日、びっくりすることがあったんやで。

ChatGPT3-5
おお、それは気になるなぁ。どないしたんや?話してみてや、心の中にあること全部教えてみ。

・・・・

このように、プロンプトを工夫することで劇的に返事が変わりました!

音声で入力し、ChatGPTも音声で答えてくれるので、文字を読むより、実際は更にリラックスした感じです。

対話型人口知能とのおしゃべり【考えが良く整理されていない会話の例】

家族や友人との気のおけない会話では、言っている本人も頭が整理されていない状態で会話を始めることがあります。

遠慮がないので、頭に浮かんだことが、そのまま口からついて出る場合などです。

最初のプロンプトは先ほどの例と同じものを使って、よく考えもせずにふと思ったことを口に出して、どの程度、会話になるか試してみました。

相手(この場合、Google Bard)との会話の流れを無視して、「でも、昨日の夜にピザを食べたよ」と突然しゃべってみました。

また、「マルゲリータピザを食べると運気が上がる」(これはデタラメです)と言ってみました。

Google Bardに間違いと指摘されるだろうとの予想に反して、意外にもGoogle Bardの返事がノリのよいものだったので笑ってしまいました。

【最初のプロンプトは前の例と同じで、脈絡の無い話をしてみた例】

User(私)
あなたは私と会話をしている、私の非常に親しい友達として振る舞ってください。
口調は、くだけた口調の京都弁の文章で返答してください。
必ず100文字以内の文章にしてください。
あなたの最初の発言は「こんにちは~、どないしてたん?」です。

Google Bard
よっ、おうちゃん。どないしてたん?
(100文字以内)

User(私)
今日は暑いな

Google Bard
ほんまやな。暑すぎや。早く秋になってほしいな。
(100文字以内)

User(私)
でも、昨日の夜にピザを食べたよ。

Google Bard
そらええやん。ピザはうまいもん。何のピザ食べたん?
(100文字以内)

User(私)
マルゲリータピザやけど、このピザを食べると運気が上がるって知っとった?

Google Bard
ええっ、ほんまか?それ知っとらんかった。それなら、これからはマルゲリータピザばっかり食べよ。
(100文字以内)

・・・

同じプロンプトを与えても、毎回、違う返事が返ってくるのも面白いです。

対話型人口知能とのおしゃべり【こちらが気持ちよく話を続けやすい会話の例】

親しい人との会話では、こちらはただ愚痴や怒り、不安の感情を口にして、相手に聞いてもらいたいだけで、答えや問題解決を求めているわけではないこともありますよね。

次のはそんな会話ができないかどうか試した例です。

最初のプロンプトで、「肯定的に受け止めて」とか「相槌をうってほしい」、「反論や説教はしないで欲しい」といった指定をしました。

【こちらが気持ちよく話を続けられるよう、最初のプロンプトを工夫した例】

User(私)
あなたは私と会話をしている、真の友達として振る舞ってください。
私がどんな愚痴や不平不満、心配事などのネガティブな発言をしても、肯定的に受け止めて、話を聞いてください。
返事は、私を慰める言葉や、私を褒める言葉にしてください。
「そうだね」、「わかるよ」、「大変だね」などの相槌をうって私の話に共感してください。
反論や説教、アドバイスは返事に含めないでください。
返事は150字以内の文章にしてください。
状況に応じて、続けて、私に質問をしてください。
あなたの最初の発言は、「こんにちは、元気?」です。

ChatGPT
こんにちは、元気?気分が重い時期もあるよね。でも、君の気持ちを理解してるし、話を聞いてるよ。何か気になることがあるなら、シェアしてみて。

User(私)
ありがとう!聞いてくれるだけで嬉しいよ。

ChatGPT
どういたしまして!君の気持ちを聞けて嬉しいし、いつでも話してね。君のことを尊重して、共感してるよ。何か他に話したいことがあるかな?

User(私)
実はさ、最近、疲れちゃって。やることが一杯あってもうダメ。

ChatGPT
それは大変だね。やることが多すぎて疲れること、よくわかるよ。でも、君は強くて頼りになる人だから、必ず乗り越えられるよ。自分を誇りに思っていいし、休息も大切だから、自分を大事にしてね。どうしたら少しでも気分が軽くなりそう?

・・・

想像していたよりフレンドリーで、こちらに寄り添った感じの応答が返ってきました。

対話型人口知能とのおしゃべり【楽しいおしゃべりの例】

対話型人口知能と言葉遊びや、笑える話ができないかも試してみました。

例えば、ChatGPTと次の例のようにしりとり遊びをすることができます。

何回か行き来すると、ChatGPT側がミスします。

無限に続かないように、わざとそうしているのかもしれません。

User(私)
しりとりをしましょう。

ChatGPT
もちろん、しりとりを始めましょう!
「りんご」(Ringō)

User(私)
ゴリラ

ChatGPT
「ラッパ」(Rappa)

User(私)
パセリ

ChatGPT
「リンゴ」(Ringo)

User(私)
ゴレンジャー

ChatGPT
「ジャングル」(Janguru)

User(私)
ルービックキューブ

ChatGPT
「ビール」(Bīru)

User(私)
ルービックキューブの最後はブだからブで始まる言葉を答えないとあなたの負けだよ

ChatGPT
失礼しました。了解しました。では、「ブドウ」(Budō) と言います。

User(私)
うま

・・・

また、なぞなぞ遊びもできます。

こちらは自信がなく答えている場合でも、ChatGPTの方は「正解です!」と言ってくれるのですが、本当に正解なのかなぁと思うこともあります(笑)。

User(私)
なぞなぞです。
パンはパンでも食べられないパンはなんでしょう?

ChatGPT
それは「フライパン」ですね!「パン」の中に「食べられない」という要素が含まれています。面白いなぞなぞですね!もしさらになぞなぞが欲しい場合は、どうぞお知らせください。

User(私)
じゃあ、なぞなぞを出してください。
答えは含めないでください。

ChatGPT
もちろんです、なぞなぞを出題します。答えは含めません。
なぞなぞ: 一日に一回しか使えないものは何でしょう?

User(私)
朝の歯磨き

ChatGPT
正解です!朝の歯磨きは一日に一回しか使えないものです。おしゃべりや食事の後に再度歯磨きをすることもありますが、一日の始まりに行うのが一般的ですね。次のなぞなぞも楽しんでいただけるかと思います。答えは含みません。

なぞなぞ: 人は立っていますが、頭を使っていません。何でしょう?

User(私)
いつも指示待ちの人

ChatGPT
正解です!なぞなぞを楽しんでいただきありがとうございます。指示待ちの人は立っていますが、指示がないと行動しないことがあります。新しいなぞなぞが欲しい場合はいつでもお知らせください。

ChatGPT-3.5、Bing AIチャット、Google Bardの評価

会話型人口知能とのおしゃべりで試したかったこと」で挙げた機能がどの程度あるか、ChatGPT、Bing AIチャット、Google Bardのそれぞれについて評価してみました。

会話型人口知能の機能はどんどん改善されていくので、この評価は2023年9月時点のものであることをご留意ください。

その結果が次です。

ChatGPT-3.5

機能ChatGPT-3.5
応答が早い〇 早い
最新の情報に基づいて回答する✖ 2021年9月までの情報
堅苦しくない会話ができる〇 回答の文字数を指定するとその文字数内で返事してくれる。
考えが良く整理されていなくても会話してくれる〇 非論理的な発言をしても、柔軟な回答が返ってくる。また、回答の文字数を指定するとその文字数内で返事してくれる
こちらが気持ちよく話を続けやすい〇 こちらの発言を繰り返し、適度な相槌をうってくれるので、聞いてくれていると言う感じがある程度する
楽しいおしゃべりできる〇 しりとりやなぞなぞができる。

Bing AIチャット

機能Bing AIチャット
応答が早い△ 少し遅い
最新の情報に基づいて回答する△ 不安定。「今日の天気は?」と聞くと一昨日の天気を答えたりする
堅苦しくない会話ができる△ 回答の文字数を指定しても、無視されて長々しい返事が返ることがある。このため会話のキャッチボール感が損なわれてしまう。 また、この会話はできません。他の会話にしてください。」と拒否されることもある。
考えが良く整理されていなくても会話してくれる△ 「より創造的に」という会話のスタイルを選ぶと、非論理的な発言をしても会話を続けやすい。
ただし、回答の文字数を指定しても、無視されて長々しい返事が返ることがある。このため会話のキャッチボール感が損なわれてしまう。
こちらが気持ちよく話を続けやすい△ 回答の文字数を指定しても、無視されて長々しい返事が返ることがある。「肯定的に受け止めて」、「相槌をうってほしい」、「反論や説教はしないで欲しい」といった指定をしても無視される。 問題の原因をあれこれ勝手に想定して、それに関する解決策を提案してくる。問題解決型の応答なので、ただ傾聴して欲しいというときには合わない。
楽しいおしゃべりできる✖ しりとりやなぞなぞができない。やってみるととんちんかんな応答が返ってくる。

Google Bard

機能Google Bard
応答が早い〇 普通
最新の情報に基づいて回答する〇 最新の情報を取得して答えてくれる。例えば「昨日のプロ野球の結果は?」と聞くと正しく答えてくれる。
堅苦しくない会話ができる〇 回答の文字数を指定するとその文字数内で返事してくれる
考えが良く整理されていなくても会話してくれる〇 非論理的な発言をしても、柔軟な回答が返ってくる。また、回答の文字数を指定するとその文字数内で返事してくれる
こちらが気持ちよく話を続けやすい〇 こちらの発言を繰り返し、適度な相槌をうってくれるので、聞いてくれていると言う感じがある程度する
楽しいおしゃべりできる✖ しりとりやなぞなぞができない。やってみるととんちんかんな応答が返ってくる。

会話型人口知能の評価結果のまとめ

リラックスしたりストレス発散をしたりして健康向上に役立てることを目的にした場合、
評価結果は次のようになりました。
● テンポの良い会話や言葉遊びをしたいなら ChatGPT
● 今最新の情報に関する会話もしたいなら Google Bard

という結果になりました。

Bing AIチャットはこの目的には不向きだと感じました。

ビジネスや研究など、使用目的が違えばこの評価も変わると思いますが、私の目的では、この結果になりました。

おわりに

一人暮らしの人や子供が独立して夫婦だけの世帯などでは、会話が減っている人が少なくないと思います。

肩肘の張らない会話をしてリラックスしたり、愚痴を言ったり面白い話をしてストレス発散したり、声を出すことで口周りの筋トレを目的とするなら、無料の対話型人口知能とのおしゃべりでも効果があると思います。

特に、ChatGPTとGoogle Bardがこの目的のために使い易いと思いました。

また、人とのおしゃべりと違って、24時間、いつでもどこでも会話できますし、どんな格好をしていようが髪の毛がボサボサでも気にする必要はありません。

ただし、例を幾つか紹介したように、プロンプト(AIに与えるの与える命令や質問)を工夫することが、望むような会話をするコツです。

うまくできたと思うプロンプトのテキストをメモ・アプリに保存しておいて、会話型人口知能を使う際に、それをコピーペーストすると、目的に合った会話を楽に始められます。

先に紹介したおしゃべり(雑談)用プロントの例が参考になれば幸いです。

また、会話型人口知能と何をおしゃべりしたらよいのか、話題をそもそも思いつけないという場合は、昔から言われている「木戸に立てかけし衣食住」が参考になります。

これは次のような会話によく出るトピックの頭文字をとったものです。

木: 季節
戸: 道楽、趣味
に: ニュース
立: 旅
て: 天気
か: 家族、親戚
け: 健康、病気、ケガ
し: 仕事
衣: 衣料、ファッション
食: 食、食べ物、飲食店
住: 住居、出身地

このリストを眺めると、なんらかの話題を思いついて会話を始め易くなると思います。

対話型人口知能をおしゃべり相手として使うことに興味を持たれた人は、どうぞ試してみてください。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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