免疫力は健康長寿に大事 ~ リンパ球数の検査を安くあげる方法

健康長寿の人のリンパ球数は2000以上?

なぜ、あのおっちゃんはいつも元気なのか」という本のタイトルが面白そうで、アマゾンでの評価が良かったので買ってみました。

この本のキャッチコピーは、『健康長寿の人は「リンパ球数」が「2000」以上だった! 大阪の名医がわかりやすく教える、目からウロコの健康のコツ』です。

次の引用にあるように、リンパ球数は、健康に大切な「免疫力」の強さを知るための重要な指標だそうです。

・・・外科医や救急医として第一線で16年間、開業医として地域医療に従事し17年間、人の生死に関わる仕事に携わってきました・・・町の開業医として多くの未病の方を診ていると、高齢になるにしたがって心や体の不調が日常的に起こり、体力も低下し、元気がなくなってきます。そういう方のリンパ球を見ると、いままで2000以上あったリンパ球数が2000以下になっているのです。身体が弱ってきたり、高齢になったりすると、リンパ球数が低下するのです。
こうした経験から私は、確信を得ました。
「元気のカギはリンパ球にあり!」

「なぜ、あのおっちゃんはいつも元気なのか」 著者:谷口 一則 出版社‏: ‎ 自由国民社 (2022/2/4)
https://shorturl.at/BJLQ0

この「元気な人のリンパ球数は2000以上」という主張は初めて聞いたので、医療の専門家の間では知られていることなのかどうか、少し調べてみました。

その結果、次のように、医療関係者に少なからず支持されていることが分かりました。


● 新横浜かとうクリニック
https://katoclinic.info/word/ra/
健康な人のリンパ球数は1500個/μg以上のことが多く、元気な人は2000以上あります。また、リンパ球数は過度のストレスでも増加もするので、多ければよいというわけではありません。

● 花月クリニック
http://kagetsu-clinic.or.jp/advice/a_08.html
発癌した人でもリンパ球の比率の高い人やリンパ球の絶対数が多い人の方が予後がよいようです。リンパ球が35%以上、あるいはリンパ球の絶対数が2000/μl以上の人たちの方が、 治癒する傾向が高いことを経験しています。

● 焼津市立総合病院
https://www.hospital.yaizu.shizuoka.jp/hospital/nst/file/teieiyou.pdf
「低栄養患者の診断基準」より
栄養は治療のすべてにおいての基本です。低栄養状態では治療効果もあがりにくく、感染の危険性や褥瘡の発生率も高くなります・・・
今回は栄養状態把握のために「低栄養患者の診断基準」をご紹介します・・・
総リンパ球数(TLC)
正常値   軽度栄養障害 中度栄養障害 高度栄養障害
2,000以上 1,200~2,000 800~1,199 800 未満

● 神戸市立西神戸医療センター
http://nmc.kcho.jp/site/wp-content/uploads/2022/04/23078fc68199a3c17285d352312b8a5a.pdf
末梢血総リンパ球数(TLC)
免疫に関わる検査項目からも栄養評価が可能です。低栄養状態では免疫能は低下し、感染症を引き起こしやすくなります。放射線療法やステロイドによる免疫抑制の影響があり、評価の際には治療経過などを考慮する必要があります。2000 個/㎣以下では低栄養状態とされます


免疫力というのは、ウイルスや細菌などを退治して体を病気から守る力で、これが低下すると新型コロナなどの感染症にかかりやすくなったり、重症化しやすくなったりするということは知っていました。

ただ、このように具体的な数値で、「リンパ球数は2000以上が望ましい」ということは初めて知りました。

どうやったら自分のリンパ球数を知ることができる?

「元気に過ごすためにはリンパ球数は2000以上が望ましい」ということを知ったので、自分の数値を知りたくなりました

健保の一般的な健康診断にはリンパ球の検査は入っていない

多くの人が「協会けんぽ」か「健保組合」で健康診断(一般健診や特定健康診査、生活習慣病予防健診)を毎年、受けていると思います。

健康診断の検査結果表には沢山の項目があるので、全部をよく見ていないという人も少なくないのではないでしょうか。

私もリンパ球数の検査結果も載っているはずだと思い込んで、過去の健康診断の検査結果表を引っ張り出しました。

ところが、白血球の総数は載っていても、その一部分であるリンパ球数までは検査してくれていないことに気がつきました

次の写真が、私の健康診断結果表の一部です。

このように、白血球の総数は結果が載っていますが、その要素の一つであるリンパ球のところは空白なっています。

なお、リンパ球の行にある「18~59」というのは、白血球数に対するリンパ球数の割合の基準値です。

また、別の年に別のところで受けた健康診断の結果表では、赤血球についての検査結果のみで、白血球ついては、何も結果が書かれていませんでした。

健保の健康診断に300円プラスするだけでリンパ球数が分かる検査を追加できた

人間ドックを受診するのであれば、リンパ球数の検査も含まれていることが多いと思います。

ただ、人間ドックは保険の適用が効かないので高額です。

そこで、協会けんぽの健康診断を受ける予定だったクリニックにダメもとで電話してみました。


(私)「そちらで健保の健康診断を〇月〇日に受ける予約をした者です。
    白血球の検査で、リンパ球数を知りたいのですが、検査に追加できますか?」

(ク)「どうしてリンパ球数を知りたいのですか?」

(私)「健康関連の本を読んだら、リンパ球数で免疫力の程度が分かるとあったので、できれば知りたいのです」

(ク)「わかりました。追加の料金は300円です」


このように、健保の健診にあっさりとリンパ球数の検査を追加できました。

しかも、料金はたったの300円!

なお、『白血球分画』という専門用語を使って、「『白血球分画』も検査してください」と依頼しても同じことのようです。

白血球は、好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の5種からなっていて、それぞれの白血球全体数に対する割合を「分画」と言うそうです。

https://www.hc.u-tokyo.ac.jp/checkupresult/explanation/cbc/

ですから、総白血球の中のリンパ球の分画(割合)が分かれば、

リンパ球数 = 総白血球数 x リンパ球の分画(割合)

という簡単な計算で、リンパ球数を求めることができます。


ただ、クリニックの受付の人に「白血球分画」と言っても分からないかも知れない?と思い、上記のように「リンパ球数を知りたい」とストレートに依頼しました。

会社の健保組合で健康診断を受ける場合、指定された施設に行って団体で受診することが多いと思いますので、上記のような検診メニューへの検査の追加は難しいかもしれません。

しかし、協会けんぽの検診を受診する場合、協会が指定する健診実施機関一覧の中から自分で実施施設を選んで予約すると思います。

その予約の際に、「リンパ球数の検査も追加できますか?」と聞いてみてはどうでしょうか。

私の場合、300円で検査を追加できましたが、健診実施機関によって料金が変わるかもしれません。

リーズナブルな料金であれば、追加することをお勧めします。

健診の結果、私のリンパ球数は2000を超えていたので、現状の免疫力は特に問題なさそうです。

また、血圧やコレステロール値も正常範囲内で、「メタボ対象」には非該当となり、こちらも今のところ良さそうです。

これは自転車での運動を続けている結果だと思います。

朗報:リンパ球数が少なくても、免疫力は高められる

免疫力は、食生活や運動などの生活習慣やストレスの影響を受けやすいと言われています。

ということは、それらを改善すれば、免疫力を向上できるそうです。

ですから、検査の結果、自分のリンパ球数が少ないことが分かっても落ち込む必要はありません。

免疫力を高める方法を次の3つの資料を参考にまとめてみました。

  • 「なぜ、あのおっちゃんはいつも元気なのか」著者:谷口 一則 出版社‏: ‎ 自由国民社 (2022/2/4)
  • 「健康長寿ネット」のWebページ「免疫系の老化」
    https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka/meneki-rouka.html
  • 「自然免疫応用技研株式会社」のWebページ
    「免疫老化とは~どんなことが起きるの?原因は?予防法まで徹底解説!~」
    https://shorturl.at/axPWY


【免疫力を高める方法】

  • 摂取カロリーを通常の70~80%に制限する
    食べ過ぎによって腸の消化機能が鈍くなると、腸内環境が悪化します。
    腸には多くの免疫細胞が存在しているため、腸内環境の悪化は免疫力の低下につながります。
  • 適度に運動する
    サイクリングやウォーキングなど、無理のない程度の運動を続けると、体温が上昇して血行が促されます。
    血流が改善すると、細胞に必要な栄養や酸素が全身に行き渡るほか、血液中に含まれる免疫細胞が活性化されるため、免疫力アップにつながります。
    一方、激しい運動やトレーニングは、それ自体がストレスになって、逆に免疫機能を低下させることがあるので注意が必要です。
  • 抗酸化物質の増加や内分泌機能の調整のために、ビタミンCやEを効率よく摂取する
    ビタミンCを摂取すると、ウイルス感染を抑えるはたらきのあるインターフェロンと呼ばれるタンパク質が作られます。
    さらに、ビタミンCには活性化酸素を除去する働きもあります。活性化酸素は細胞の酸化を引き起こして免疫力を低下させる恐れがあるため、発生を抑えることで免疫力アップが期待できます。
    ビタミンCを多く含む食材:パプリカ、ブロッコリー、アセロラ、キウイ、いちごなど。
    ビタミンEも活性酸素の発生を抑制し、抗酸化物質を増加させる作用があるため、免疫力アップに効果的です。
    ビタミンEを多く含む食材:アーモンド、うなぎ、鮭、かぼちゃ、豆乳など。
  • ストレスをかけない生活をする
    ストレスと密接な関わりのあるのが自律神経で、交感神経と副交感神経という2つの神経から成り立っています。過剰なストレスを感じた状態にあるときは、交感神経が優位に働いています。
    この状態が続くと、血管は収縮し、全身への栄養や酸素の運搬が遅くなります。
    結果として、免疫機能が正しく機能しなくなってしまいます。
    これを改善する方法としては、副交感神経を優位に働かせること、すなわち身体と心をリラックスした状態に保つことが効果的です。
    まずは、「楽しいことをする」、「笑う」などを始めてみましょう。
    笑うと、副交感神経が優位になり血行が促されるほか、がん細胞や病原菌に感染した細胞を死滅させる働きのあるNK細胞が活性化されると言われています。
    作り笑いでも同じ効果があると言われています。
  • 十分な休養(睡眠)をとる
    十分な休養(睡眠)で体と心を休ませることは、免疫細胞の働きを強めることにつながります。
    私たちの身体は、眠っている間に成長ホルモンを分泌して、細胞を修復したり、体全体の疲労を回復させています。
    そのため睡眠不足や質の悪い睡眠は、免疫細胞の減少につながるのです。
    免疫力を高めるためには、就寝前のアルコールやカフェインの摂取を避け、6〜8時間の睡眠時間を取るなど、質の高い睡眠を確保することを心がけましょう。
    また、休息(睡眠)は副交感神経の働きを優位にすることにも役立ちますので、疲れたなと思ったら十分に休養(睡眠)を取り、免疫機能を維持させていきましょう。

おわりに

免疫力というのは、ウイルスや細菌などを退治して体を病気から守る力ですから、健康長寿を目指すにはこの力を維持することが大切です。

免疫力をみる一つの指標として。元気な人のリンパ球数は2000以上と言われています。

自分のリンパ球数を知るには、人間ドックなどを受診すれば分かると思いますが、安く検査を受けるには、健保の健診を予約する際に、リンパ球数の検査も追加できるかどうか聞いてみることをお勧めします。

健診実施機関によって料金が変わるかもしれませんが、私の場合、300円で検査を追加できました。

検査の結果、自分のリンパ球数が少ないことが分かってもガッカリする必要はありません。

免疫力は食事や運動などの生活習慣の改善、ストレスを減らす工夫や十分な睡眠・休息などで高めることができます。

LEANY(レニー) | プチプラでおしゃれなヨガウェア・フィットネスウェア

CRAAS ( クラース ) 介護靴・ケアシューズ

LYFT|フィットネスインフルエンサー「エドワード加藤」プロデュース プロテイン

【湘南人不動産】湘南エリアのお部屋探しはお任せください 〜売買・賃貸〜