ガーミンの「ボディバッテリー」は体のエネルギー残量を教えてくれ、すごく便利!

 

自分の身体の疲れ具合を見える化できる「ボディバッテリー(Body Battery)」というツールがあります。

格闘系のテレビゲームではキャラクターのエネルギーの残量を示すヒットポイント(HP)が表示されるものがありますが、それと同じように、自分の身体のエネルギー残量が分かるというツールです。

使ってみて精度もなかなか良く、使いだすと止められない便利なツールですので紹介したいと思います。

身体のエネルギー残量を可視化できると便利

体の疲れや、悩みやプレッシャーなどによる心の疲れ、細かい作業や目を酷使する作業などによる神経の疲れなど、色んな疲れがたまりますね。

「若い頃と比べると疲れやすくなった」、「一晩寝ても疲れが取れない」といった悩みが出ても、その理由を良く考えず、年をとると仕方がないことだと諦めてしまいがちです。

また、カフェインたっぷりのコーヒーやエナジードリンクを飲んで、気分が高揚しているだけで、実は身体的には疲れていることに気づかないことがあります。

気分が高揚しているだけで、体は疲れている?

逆に、なんとなく疲れていると思っているだけで、実はそんなに疲れていなくて、思い切って体を動かす方がスカッとすることもあると思います。

自分の身体がどれだけ元気なのか、あるいは疲れてしまっているのか、客観的に分かると便利ですね。

例えば、仕事や家事、運動などで、かなり体のエネルギーを使ってしまっていることを客観的に知ることで、もう無理をせず、休憩してリカバーすべきタイミングが分かります。

また、睡眠や休憩をとっていても、その質が悪くて効果的な体のリカバリーになっていないことがありますが、それも数字で明確に把握できます。

そうして過去の履歴データを見ることで、その原因を探って改善策を試したりできます。

試した結果も数字で見られるので、その効果があったのかどうかを確かめることができます。

ガーミンの「ボディバッテリー(Body Battery)」の紹介

では「ボディバッテリー」というのはどういうものなのかを紹介します。

「ボディバッテリー(Body Battery)」とは何?

「ボディバッテリー(Body Battery)」というのは、米国に本社を置くガーミン(Garmin)社のスマートウォッチに搭載された、身体的エネルギーの残量がわかる機能です。

最近は、メーカー各社が心拍計やGPS機能などを搭載したスマートウォッチを沢山売り出していますが、「ボディバッテリー」というのは同社のユニークな機能です。

「ボディバッテリー」の説明をガーミン社のWebページから引用します。

Body Battery(ボディバッテリー)は、Garmin独自の機能です。
心拍変動、ストレスレベル、睡眠、そして毎日の活動レベルなどを分析し、身体的エネルギーの残量を測定します。
数値は5-100 で表示され、そのスコアが大きいほど、その日の活動や運動に費やすことのできるエネルギーが十分にあることを意味します。
反対にスコアが低いほど、体力を温存して休息をとる必要性を示します。

基本的に十分な睡眠は充電となり翌朝のスコアは高く、日中や夜にかけて徐々に消耗していきます。
高強度な運動は、より早くボディバッテリーを消耗させますが、必ずしも悪いことでもありません。
定期的な運動やリカバリーを習慣づけることは、少しずつ身体のスタミナと回復力をつけていくことにもなります

引用: ガーミン社のWebページ https://x.gd/m5wm9

言ってみれば、「ボディバッテリー」はゲームのヒットポイント(HP)や体力ゲージのようなものです。

格闘系のテレビゲームなどでは、画面にキャラクターのヒットポイントや体力ゲージ(生命力や体力などを示す指標)が表示されますが、あれのように自分の体のエネルギー残量を知ることができます。

「ボディバッテリー」はゲームのヒットポイント(HP)のようなもの

「ボディバッテリー」を表示させる方法

「ボディバッテリー」の数字を見るには、① ガーミンのスマートウォッチで見る方法と ② ガーミンのスマートウォッチと連携させたスマホのアプリ「ガーミンコネクト(Garmin Connect)」で見るという、二つの方法があります。

ガーミンのスマートウォッチで見る

一つ目の方法はガーミンのスマートウォッチで見ることです。

次の写真は、私のガーミンのスマートウォッチ「ForeAthlete 55」というモデルで、ボディバッテリーを表示させた例です。

スマートウォッチの右側についているUPまたはDOWNボタンを押すことで、ボディバッテリーや心拍数、ステップ数(歩行数)、走った距離など様々なデータを表示させることができます。

この例では、現在のボディバッテリー(即ち、身体的エネルギーの残量)が36で、この日の零時以降にチャージされたのが81、消費したのが65ということが分かります。

「ForeAthlete 55」でボディバッテリーのデータを表示させた例

この日はこの時点までにウォーキングを8000歩以上行って体を動かしたこともあって、午後3時くらいですでに結構、エネルギーを消費しています。

ボディバッテリーの値が26~50だと、身体のエネルギー残量はやや低いレベルなので、この時点ではそれ程、エネルギーが残っていない状態だということが分かります。

また、ガーミンのスマートウォッチはウォッチフェイス(文字盤)を色んなパターンの中から選び、さらにウォッチフェイスに表示するデータ項目をカスタマイズすることができます。

この機能を使って、時刻の表示と共に「ボディバッテリー」の値を常に表示するようにもできます(例:次の写真)。

「ForeAthlete 55」で時刻とボディバッテリーの値を常時表示

「ガーミンコネクト(Garmin Connect)」アプリで見る

ボディバッテリーのもう一つの表示法は「ガーミンコネクト(Garmin Connect)」アプリを使うことです。

これはパソコンやスマートフォンで活動記録を管理できるアプリで、ガーミンのスマートウォッチをスマートフォンと接続することで、データを管理できます。

私の場合は、ガーミンのスマートウォッチ「ForeAthlete 55」を「ガーミンコネクト」に接続して、「ForeAthlete 55」からのデータを「ガーミンコネクト」に管理させています。

こちらの方がスマートウォッチで見るよりも、詳しいデータを見ることができます。

スマホの場合の手順は次の通りです。
(ガーミンコネクト(Garmin Connect)はPC版もあり、それを使ってボディバッテリーを見ることもできますが、ここではその説明は割愛します。)

⑴「ガーミンコネクト(Garmin Connect)」アプリを開きます

「ガーミンコネクト」のアイコン

⑵「ガーミンコネクト」のメニュー画面の下の「マイデイ」を押します

私の「ガーミンコネクト」アプリでは、「マイデイ」の画面が最初から出ますが、出ない場合は、次の画面キャプチャーの例のように、メニューの一番下にある「マイデイ」のところを押します。

「ガーミンコネクト」の画面例1

「マイデイ」の画面が表示され、今日現在の活動状況に関する情報、例えば、歩いたステップ数、現在の心拍数などと並んで、ボディバッテリーの数字が表示されます。

「ガーミンコネクト」の画面例2

⑶ ボディバッテリーの数字の詳細を知りたい場合は、「ボディバッテリー」を押す

そうすると次の画面例のようにボディバッテリーに関する詳細データが表示されます。

「ガーミンコネクト」の画面例3

先程の画面例にあるグラフの一番左側が深夜0時で、 右方向に 朝⇒ 昼 ⇒ 夜と時刻が進んでいくにつれて、ボディバッテリーの数値がどう変化しているかを表しています。

このタイムラインの例では、夜の睡眠でボディバッテリーが回復し、6時半頃の起床時には100となっていて、効果的な睡眠がとれていることが分かります。

その後、起床後の活動で、ボディバッテリーがだんだんと減っています。

このように、朝起きた後、午前、午後の活動でボディバッテリー減っていき、また夜の睡眠で回復するというサイクルが基本的に毎日繰り返されます。

なお、オレンジ色の縦線はストレスを表しています。

睡眠の内容についてチェックしたい場合は、「ガーミンコネクト」の睡眠に関する管理画面で、睡眠時間の全体の長さに加えて、「深い」、「浅い」、「レム」、「覚醒」の4種類について、それぞれの時間を時系列で見ることができます。

次のスクリーンショットは「ガーミンコネクト」の睡眠に関する管理画面の例です。

「ガーミンコネクト」での「睡眠」に関するデータの表示例

この機能で睡眠の質もチェックすることができます。

ボディバッテリーに対応したガーミンのスマートウォッチはどれ?

ガーミンのスマートウォッチの内、ボディバッテリーに対応している機種は、つぎのWebページにその一覧が載っています。
https://support.garmin.com/ja-JP/?faq=VOFJAsiXut9K19k1qEn5W5

ボディバッテリー機能が搭載されていて比較的購入しやすい価格ものとしては、「ForeAthelete 55」がお勧めです。

「ForeAthlete 55」はエントリーモデルですが、トレーニングのガイド機能、ランニング機能などの基本的な機能を網羅したGPSスマートウォッチです。

私はガーミンのスマートウォッチを長年使っており、2年前にForeAthelete55に買い換えました。

その前はもっと高価格なfēnix 5Sというモデルを使っていましたが、数年使った後にバッテリーに充電できなくなったので、断然安いForeAthelete55に買い換えました。

使ってみて、トレーニングマニアのような人でなければ、これでもう十分という気がします。

ランニングウォッチとしての機能だけでなく、サイクリングに関しても、GPSによるサイクリングルートの記録や、次の「ガーミンコネクト」のスクリーンショットのように詳細な走行ログを管理することができます。

「ガーミンコネクト」のサイクリング走行ログの例

ボディバッテリーの数字の活用法

身体の健康にとっては、「適度な活動を行い、休憩や睡眠をしっかりとって、朝にはしっかり疲れがとれボディバッテリーの数字が100近い」というパターンが望ましいです。

一日中、寝そべったり、じっと座ったりしていればボディバッテリーはあまり減らないかもしれませんが、それでは運動不足になり、肥満や筋肉の減少、心肺能力の低下、不眠など、健康への悪影響が出てしまいます。

逆に、ある程度体を動かした方が、疲れの回復力が高まり、より質の良い睡眠を得られます。

また、朝からボディバッテリーの数字が低い、あるいは、すぐに消費されて低いレベルになってしまう場合、何か生活習慣に問題があるのかもしれません。

例えば、私の場合、夜の飲酒は睡眠の質を顕著に悪くするようで、就寝してもあまりリカバリーできず、起床時のボディバッテリーの数字が低いということが分かりました。

疲労に関する問題解消に役立つようなヒントを次のように、食生活、運動、睡眠の観点からまとめてみました。

食生活

【 参考資料 】
● 健康長寿ネット 「高齢者の食生活」 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/tyojyu-shakai/koreisha-shokuseikatsu.html
● サントリーウエルネス Online 「疲れやすさを改善するために生活習慣の見直しが大事」 https://www.suntory-kenko.com/column2/article/2652/

一日3食をバランス良く食べ、食事によるエネルギー摂取するのが基本です。

特に、糖質の代謝に寄与するビタミンB1、B2や、運動能力の維持に寄与する鉄やカルシウムを中心に、朝食から夕食まで3食をバランス良く食べることが理想とされています。

ボディバッテリーの数字が朝起きたときから低い、あるいは仕事や家事、スポーツなどのアクティビティをするとすぐに疲れてしまう場合は、次のことに注意すると良いかもしれません。

  • 朝食を食べない、あるいは甘いものを多く食べすぎて疲れやすくなっていないか
  • 粗食になり、蛋白質やエネルギーが不足する低栄養状態になっていないか
    (特に高齢者は蛋白質が不足しないように心がける必要があります)

運動

【 参考資料 】
● 健康長寿ネット 「乳酸とは」 https://x.gd/7AF6x
● WHO身体活動・座位行動ガイドライン https://iris.who.int/bitstream/handle/10665/337001/9789240014886-jpn.pdf?isAllowed=y&sequence=151

疲労回復には、ただじっと座って安静にしているのではなく、軽運動やストレッチングなどを行う「アクティブレスト(積極的休養)」が効果的であるとされています。

サイクリングやウォーキング、ジョギング、水中運動などの軽度の有酸素運動や、血液循環を良くすることが筋肉疲労の回復を促します。

また、生活習慣病やロコモティブシンドロームの予防、質の良い睡眠のためには、体を動かすことが大切です。

先にも記しましたが、ボディバッテリーの数字が朝から一日中ずっと高いのが良いのではありません。

起床時はボディバッテリーの数字が100近くで、その後、仕事やプライベートな事などで活動し、寝る前にはしっかり数字が低下するようにします。
そして質の良い睡眠をとって、また翌朝にはボディバッテリーの数字が100近くに戻っている・・・この繰り返しが理想的です。

どの位、体を動かせば良いのかという点については、WHO(世界保健機関)のガイドラインが参考になります。

週に150~300分の中強度の有酸素運動、もしくは75~150分の高強度の有酸素運動、またはその組み合わせで同等の時間・強度となる身体活動を実施することが健康長寿に繋がると推奨しています。

また、上記のような運動習慣を継続しても、座っている時間が長すぎる場合、その健康長寿への悪影響が大きいと言われています。

座り過ぎが引き起こす問題とそれを防ぐヒントについてはこちらの記事を参考にしてください。

睡眠

【 参考資料 】
● 健康長寿ネット「睡眠と健康長寿の関係」 https://x.gd/uI98P
● パナソニック 「実践編 健康長寿のための快眠術」 https://holdings.panasonic/jp/corporate/universal-design/ikiiki/index_24.html

朝起きたときにボディバッテリーの数字が100に近いことが理想です。

ボディバッテリーの数字が起床時に低い場合、良い睡眠がとれていないためにリカバリーが不十分だということが分かります。

起床時には、ボディバッテリーの数字が100近いことが理想ですが、そのためには、規則正しい食生活をとること、日中を活動的に過ごすこと、適度な運動習慣を持つこと、決まった時間に入眠・起床することなどが大切です。

良い睡眠が得られると、日中を活動的に過ごすことができ、良い睡眠につながるメリハリのある生活を送れるようになるという良循環が生まれます。

よい睡眠をとるための、より詳細なヒントとしては次のようなものがあります。

  • 朝は明るい光を浴びることで覚醒を促し、日中に十分な光を浴びることで夜の睡眠を促すホルモン「メラトニン」が分泌されるようにしましょう。
  • 夕食は寝る3時間前までに済ませて、就寝時には胃に食べ物が残っていないようにすると、熟睡できやすくなります。
  • また、寝酒は睡眠の質を下げるので、飲酒をするなら夕食時が良いでしょう。
  • 夜は寝る1時間前から温かな色の照明で生活に支障のない程度の明るさにしてリラックスするようにすると良いでしょう。
  • 睡眠中は真っ暗か、月明かり程度に間接光を散乱させて安心できる環境にしましょう。
  • また、寝室の温度や湿度の調節も大切です。
    年をとると寒さ暑さへの感受性が落ちてきますので、温湿度計を見てエアコンや加湿器で調整しましょう。

PDCAのサイクルを回す

「何かを改善するには、その対象を測れる必要がある」とよく言われます。

測定できて初めて、客観的なデータに基づいてPDCAのサイクルを回し、改善することができます。

つまり、色々な活動による疲れ具合や、睡眠などによる疲れのリカバリーがどれ位できたかを「ボディバッテリー」で測ることで、改善の必要性を把握(Check)できます。

そして改善のために、「食生活」、「運動」、「睡眠」の観点からのアクション(Action)を検討します。

そうしてそのアクションを実行する計画(Plan)を立て、行って(Do)みて、それが効果を上げているかどうかを「ボディバッテリー」で確認(Check)できます。

このPDCAサイクルを回していけば、だんだんと改善することができます。

おわりに

ボディバッテリー機能は体力がどのくらい残っているか、朝起きて疲労が回復できているかといった身体的エネルギー量を客観的に見える化してくれます。

これは、ガーミン社のスマートウォッチに搭載された機能です。

この記事では、ボディバッテリー機能が搭載されたガーミンのスマートウォッチや、ボディバッテリーの使い方と活用法を紹介しました。

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