輪行というのは、電車のような公共交通機関を使って自転車を運ぶことです。
その際、輪行袋という袋に自転車を収納して運びます。
輪行は楽しいけれど、肩に食い込むショルダーベルトのせいで、せっかくの旅が台無し…なんていうことも…
でも大丈夫! 今回は、輪行袋のショルダーベルトを簡単に自作する方法をご紹介します。
肩パッド付きで幅広のベルトに付け替えるだけで、驚くほど快適になります!
目 次
担いだ輪行袋のベルトが肩に食いこんで痛い!
これまで買った輪行袋にはいずれも幅が25mmのショルダーベルトが付いていましたが、これが悩みの種でした。
カバンのベルトであれば、普通、カバンは2,3kgの重さなので、この幅で十分でしょう。
しかし、自転車は輪行向きの自転車でも通常10kg以上の重さがあります。
25mm幅だと細くて、輪行袋を担いだ際、肩にベルトが食いこんで痛くなります。
そこで、もっと楽に担げるように輪行ベルトを下の写真のように自作しました。
まあ、自作と言っても、肩パッドを付けることし、その肩パッドに合うようにショルダーベルトを太いものに替えただけです。
かかったお金は全部で2300円程度とお手軽で、しかもかなり効果があったので、この作り方を紹介したいと思います。
用意した材料と作り方
自作のために用意したのは次のものです。
- 肩パッド
- 38mm幅のベルト
- ベルト幅に合うアジャスター(バックル)
- ハサミ
- ライター(チャッカマン)
この記事を読まれた方が、もし同じようにやってみようと思われたとき、材料を手に入れやすいように、その商品のショッピングサイトへのリンクも付けて紹介します。
というのも、自作すること自体はものすごく簡単なのですが、私はその材料をネットショップで探すのに苦労したからです。
たとえばアマゾンで「ベルト」と検索しても、ズボンのベルトが大量に表示され、いくら画面をスクロールしても欲しいものが出てきませんでした。
同様に、ベルトの留め具も、何の名前で検索したらよいのか分からず、「バックル」や「アジャスター」などの名称で検索しましたが、これまた欲しいものがすぐに出てきませんでした。
このように材料を手に入れるのに一番苦労しました。
では、材料の紹介と作り方を説明します。
肩パッド
肩パッドはすでにビジネス用バッグのベルトに取り付けていて、その良さが分かっている「ETSUMI エアースルー肩パッド E-6179」を使うことにしました。
これは幅広(約55mm)の肩パッドで、安定感があります。
また、ゴム製なので表面がツルっとした化繊の服に肩掛けしても、滑り落ち落ちにくく、大変気に入っています。
38mm幅のベルト
上記のETSUMIの肩パッドには25mm幅のベルトでは細すぎてしっかり装着できません。
下の写真のように、肩パッドの溝との間に大きなすきまができてずれてしまいます。
そこで38mm幅のベルトを購入しました。
私が注文したベルトは「PPベルト col.19ブラック 1.6mm厚 38mm巾」というもので、50cm単位切り売りです。
私は4つ、すなわち2メートル分を購入しました。
短めのベルトで良い人は1.5メートルで足りるかもしれません。
このベルト幅だと、上記のETSUMI エアースルー肩パッド E-6179にぴったり装着できました。
取り付けは簡単です。
買ったベルトを身の丈に合わせてハサミで切り、肩パッドの留め具を開いてそのベルトを置き、留め具を閉じるだけです。
ベルトを切りすぎるとあとの祭りになるので、少し長めに切って、後で必要に応じてカットして調整しましょう。
ベルトの終端は下の写真のように斜めにカットし、チャッカマンなどのライターで炙ります。
ちょっと煙が上がり、ベルトの繊維が溶けるのが目視できる程度まで炙ります。
終端を熱で溶かすことにより、ほつれの防止になるとともに、プラスチック繊維が硬くなるので、アジャスター(バックル)にベルトを通しやすくなります。
ベルトの終端処理
アジャスター(バックル)
アジャスター(バックル)は38mm幅のベルトに合わせて「YKK プラスチックパーツ アジャスター LA38 38mm幅テープ用」を購入しました。
下の写真はベルトをアジャスターにセットしたところです。
右の写真のように輪っかを作っておくと、輪行の際にベルトを手早く自転車に取り付けることができます。
まとめ
この自作したベルトでも手元にある次の2つの輪行バッグの穴を問題なく通せることを確認しました。
- オーストリッチ製 ぷち輪バッグ ブロンプトン専用輪行袋
- オーストリッチ製 ちび輪バッグ
この自作ベルトのおかげで、肩にベルトが食いこまず、輪行袋を担ぐのがグッと楽になりました。
また、あまりお金もかからないので、お勧めです。