小さい石を研磨する方法 ~ ドップワックスで石を棒に固定するのが便利

小さい石は研磨しにくい

以前、電動ルーター(リューターとも呼ばれます)で石を研磨する方法を紹介しました。

この記事の補足として、小さい石を磨くのに便利なやり方を初心者の方向けに紹介したいと思います。

例えば、次のような直径1cm程度の小石を磨く場合、小さすぎて指で持って研磨するのは大変です。

なお、この石は、「etsy」というショッピングサイトで買ったエチオピアンオパールの原石です。

https://www.etsy.com/jp/?ref=lgo

「etsy」は日本のメルカリのようなサービスを、グローバル規模で行っているショッピングサイトです。

次のようなエチオピアンオパールの原石をインドの売り手から安く買うことができました。

エチオピアンオパールは、次の動画のように、石の向きを変えると色彩が変化する(「遊色効果」と呼ばれます)ので綺麗で、加工していて楽しい石です。

このような小さい石を手に持って切断や研磨をしようとすると、工具で指を傷つけてしまいかねません。

そこでお勧めなのが、次の写真のように「ドップワックス」という接着力が強いワックスで、磨きたい石を棒の先に固定する方法です。

こうすると、安全に切断や研磨の作業ができる上に、棒を回すことで加工したい石の面を簡単に変えることができます。

準備するもの

では、このドップワックスを使う方法を説明したいと思います。

まず、準備するものを紹介します。

ドップワックス

ドップワックスは常温では石のように硬い棒のようですが、加熱すると溶けるワックス(蝋)です。

私が買ったのは次の商品です。

なお、ドップワックスは粘着力がすごく、しかも溶かしたワックスは高熱のため、うっかり指などに付くと、火傷を負うので気を付ける必要があります。

こう言っている私も、初めて使った頃、ろうそくの蝋のようなものだろうと高をくくって、ワックスを指で直に触ってしまい、ひどい火傷をした経験があります。

熱い!と思って、指からはがそうとしても本当にはがれず、火傷が何日も治りませんでした。

ドップ棒

ドップワックスを付ける棒です。

専用のものも売られているようですが、割りばしや釘など他のもので代用できると思います。

私の場合、百円ショップで売られている竹菜箸を12cmくらいの長さにカットして使っています。

使っている竹菜箸の太さは6.5mmで、細すぎず太すぎず、ちょうど良いサイズです。

また竹菜箸は竹なので水に強く、湿式研磨などで水に触れてもふやけたりしないのも長所です。

ヒートガン

ドップワックスを溶かすのに使います。

アルコールランプやライター(チャッカマンなど)を使う人もいるようですが、私は次のようなヒートガンを使っています。

買ったときの値段はAmazonで2千円ちょっとでした。

ヒートガンとしては安い方だと思いますが、問題なく使えています。

ヒートガンだと、スピーディに高熱の風が出るので、作業がはかどり便利です。

ただ、一見、ヘアドライヤーのようなので、うかつに熱風を手などにあてて、火傷をしないように気をつける必要があります。

作業用プレート(石板)

高熱になるドップワックスを置くのに、石板があると便利です。

また、ドップワックスを木の棒にからめる際、柔らかくなったドップワックスを石板に軽く押し付けて形を整えるのにも使えます。

私が使っている石板は、次の写真のようなもので、サイズは 20cm x 10cm x 3cm です。

これは、近所にある「ユニディ」というホームセンターの園芸資材コーナーで見つけましたが、確か200円しなかったと思います。

ドップワックスで棒の先端に石を付ける方法

やり方は簡単です。

次の動画のように、ヒートガンから熱風が出るまで待って、その後、ドップワックスに熱風をあてて、ドップワックスを溶かします。

ドップワックスが溶けだしたら、木の棒の端にからめていきます。

初めは思うようにからめられず、難しく感じるかもしれませんが、すぐに慣れてできるようになると思います。

形が大きく崩れた場合は、石板の表面に押し当てて形を成形するとよいでしょう。

棒の先端にドップワックスを付け終わったら、そのドップワックスをヒートガンで熱して少し柔らかくします。

ドップワックスが柔らかい間に、次の写真のように加工したい石を埋め込むように付けます。

冷えてくるとガッチリと固まり、石がドップワックスから取れなくなります。

こうして準備ができたら、石をよく観察して、次の図のように、削り取るべき不要な部分(宝石でない部分)を見極めます。

次の動画は短いですが、実際に不要な部分を削っているところです。

削りすぎると後の祭りですので、慎重に削っていきます。

なお、使っている電動ルーター(リューターとも呼ばれます)は以前の記事の中で紹介した、Dremel(ドレメル) 社のハイスピードロータリーツール〔4000-3/36〕です。

不要な部分を電動ルーターで削り落とすと、元々1cm位の直径の石が、約半分になりました。

ここから研磨作業になるのですが、次の図のように、エアコン配管用のパテを石板に張り付け、その上にドップワックスで固めた石を付けました。

こうすると、石板の上でズレたりせず、研磨がしやすかったです。

使ったパテは次の商品で、値段はAmazonで107円でした。

ここで、エチオピアンオパールを研磨する際に、注意すべき点を説明したいと思います。

エチオピアンオパールは遊色効果があって綺麗で、モース硬度もそれ程高くなくないので初心者でも加工しやすいです。

「モース硬度」は鉱物の硬さを図る尺度で、10段階あります。
オパールは硬度6.5~5.5と位置付けられています。

また、原石の値段はピンキリですが、それ程高くないものもあり、初心者が練習をするのに向いていると思います。

メルカリでオパール原石をチェックしてみましたが、2000円近辺で、小粒の原石を4~6個くらい買えるようです。

ただ、加工するにあたって注意すべき点があり、それはエチオピアンオパールは水に弱いということです。

ハイドロフェーン現象といって、エチオピアンオパールを水につけると、水を吸って透明になってしまいます。

そのため、乾式研磨(水を使わないで研磨すること)で磨く必要があります。

紙やすりに水を付けながら磨く湿式研磨に比べて、乾式研磨は紙やすりの摩耗が激しく、すぐに紙やすりがすり減ってしまいますが、ハイドロフェーン現象を避けるためには仕方がありません。

乾式研磨は、400番の紙やすりから初めて、最後、10000番のものまで使った結果、次の写真の右側のような綺麗なオパールの石になりました。

この右の写真は同じ石を、光の当て加減を変えて色が変化する様を撮ったものです。

はい!以上です。

ドップワックスを使って小さな石を加工する方法を説明しました。

少しでも参考になるところがあれば幸いです。

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