【保存版】 電動アシスト自転車の盗難対策&対処法!あなたの愛車を守る秘訣

もし、あなたの大切な電動アシスト自転車が盗まれたら、かなりショックを受けるのではないでしょうか?

でも、落ち着いていて必要な手段をとる必要があります。

この記事では、盗まれた電動アシスト自転車を取り戻すためにすべきことと、こんな悲しい目に会わないための予防策を紹介します。

どうして電動アシスト自転車は盗まれやすい?  

電動アシスト自転車は高価なものが多いので、買うより盗んでしまえと考える人はいると思います。

また、駅や店の駐輪場に止めてある自転車の中に、たまたま鍵のかかっていない自転車を見つけて、出来心で盗んでしまうという人もいると思います。

けれども、最近は、自分で使う目的よりも盗んだ自転車やバッテリーを転売して稼ぎたいという理由も多いと思います。

例えば、令和5年の東京都内でのバッテリー盗難件数は373件で、前年よりも大きく増えています!
(参照:警視庁 「電動アシスト自転車のバッテリー盗難の被害状況」 https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/higai/guard/battery.html

バッテリーだけ盗んでいくというのは、転売目的であることがほぼ確定ですよね。

スマホ一つで盗品をインターネットのフリマサイトやオークションサイトで簡単に売れる時代です。

このような窃盗に関する多くのニュースが報道されています。

少年は「遊ぶ金がほしかった」と話した…(中略)…買いたい人から、フリマアプリで注文を受けた後、街なかで盗み、売っていたという。

参照: 朝日新聞デジタル 「電動自転車のバッテリー盗が急増 横行する手荒な手口、利用者の憤りhttps://www.asahi.com/articles/ASQ44566NQ44OXIE00B.html

東京の高校生3人が電動自転車のバッテリーを盗んだ容疑で逮捕された。
フリーマーケットアプリにバッテリー約40個を出品してお金を得ていたことが判明。

参照: 読売新聞 『【独自】電動自転車のバッテリー盗難が多発、転売目的に被害女性「想像もしていなかった」 https://www.yomiuri.co.jp/national/20210921-OYT1T50179/

電動自転車のバッテリー盗難容疑で逮捕された大阪の夫婦は、生活費の足しにしようとバッテリーを盗んでいた。
バッテリーを少なくとも30個、フリーマーケットアプリで出品していた。

参照: 産経新聞 「盗難が多発する電動自転車バッテリーの守り方https://www.sankei.com/article/20211127-3WDUKJKKOZOYBI22AYYC2NLKII/

このような転売目的の連中は、鍵を切断する工具なども準備して盗むので、「私はちゃんと鍵かけてるから大丈夫!」という人も安心できません。

高級ロードバイクなど高額な自転車の盗難では、8割強が施錠していたのに盗まれたというデータもあります。

次のX(旧Twitter)の動画はロンドンの道路での出来事です。

びっくりすることに、周りに人がいるにも関わらず、火花を飛ばしながら電動工具で自転車のチェーンを切断しています!

非常に高いセキュリティーレベルを誇り、値段が1万7千円もする Abus U Granit 460 というドイツの有名メーカーの鍵ですら、電動工具であれば数分で破壊できます(次のYouTubeのデモ動画)。

How to break ABUS GRANIT U-Lock?

ましてや、一般的な自転車の鍵ではあまり安心できないのが現実です。

電動アシスト自転車が盗まれた場合の3つの対処法

1. 面倒でも警察に通報!  

まずは最寄りの警察署や交番へ!

「盗難届を出したところで、どうせ見つからない…あきらめよう」、そう思うかもしれません。

確かに、自転車が見つかるかどうかは運次第なところが大きいようです。

期待はしすぎない方が良さそうですが、盗難届を出さないと、盗まれた自転車が放置自転車として撤去された場合、撤去費用や保管費用をあなたが負担することになるかもしれません

「そんなバカな!私は自転車を盗まれた被害者なのに!」って思いますよね?

でも、法律上は「持ち主が責任を持つ」ということになっています。

ということで、面倒かもしれませんが警察に知らせた方が良いと思います。

自転車が盗難にあった場合、警察に通報する際に必要な情報や書類は以下の通りです:

必要な情報

  1. 自転車の詳細情報
    • 車種(例:ロードバイク、マウンテンバイク、電動アシスト自転車など)
    • ブランド・メーカー名(例:Yamaha、Giantなど)
    • 色や特徴(例:青いフレーム、カゴ付き、特殊なステッカーなど)
    • 車体番号(フレーム番号)
      • 自転車本体に刻印されている番号。保証書や購入時の書類に記載されていることが多いです。
    • 防犯登録番号
      • 購入時に防犯登録をしている場合、番号が記載されたカードや証明書が必要です。
      • 注:自転車の防犯登録とは、盗難などの犯罪から自転車を守るために、自転車の持ち主の情報を登録しておく制度です。
        任意ではなく自転車を利用する人全員に法律で登録することが義務付けられています。
        もし、なくしてしまった場合は、自転車を買ったお店に問い合わせてみましょう。
        防犯登録をした時期を伝えれば、お店の人が調べてくれるはずです。
  2. 盗難の状況
    • 盗難日時:いつ盗まれたのか(正確な時間が不明でも、日時の範囲を伝える)。
    • 盗難場所:自宅、駐輪場、駅前など具体的に。
    • 周囲の状況:鍵をかけていたか、他の証拠や目撃情報があるかなど。
  3. 本人確認書類
    • 運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなど。
  4. 購入時の証明書類(あれば)
    • 購入時のレシートや保証書、契約書など。

警察署で行う手続き

  1. 盗難届の提出
    • 最寄りの警察署や交番に行き、「自転車が盗まれた」と伝えます。
    • 上記の情報を基に、盗難届(遺失物届)を作成してもらいます。
  2. 防犯登録の確認
    • 防犯登録番号がわかる場合、警察は登録情報を照会して盗まれた自転車を特定しやすくなります。
  3. 連絡先の提供
    • 自転車が見つかった場合に連絡を受けられるよう、携帯電話番号や住所を伝えます。

注意点

  • 迅速に通報する:早く通報することで、発見の可能性が高まります。
  • 周囲の確認:盗難に遭った場所の周辺で、防犯カメラが設置されている場合、警察にその情報を伝えると捜査が進展する可能性があります。

警察に届け出ることで、盗まれた自転車が見つかる可能性があるので、できるだけ正確な情報を提供するようにしましょう。

また、自転車盗難保険に加入している場合は、保険会社にも連絡しましょう。

一部の火災保険には、自宅周辺での自転車盗難に対する補償が含まれることもあります。

2. メーカーの盗難補償制度をチェック!  意外と知らない補償制度

自転車メーカーによっては、盗難補償制度があり、条件を満たしていれば、新しい自転車を割引価格で購入できる可能性があります。

以下に、日本の三大電動アシスト自転車メーカーであるパナソニック、ブリヂストン、ヤマハの自転車盗難補償制度について、登録時に必要な書類や手続き方法、新しい自転車を割引価格で購入する条件を示します。

パナソニック

登録方法

  • オンラインまたはハガキによる登録:
  • CLUB Panasonicでの会員登録が必要。
  • 購入時に付属するハガキでの登録も可能。

必要書類

  • 警察からの盗難届出証明書または受理ナンバー
  • 盗難車の保証書(車体番号、販売店情報などが正確に記載されていること)
  • スペアキー(新車購入時に付属されたもの)
  • 盗難補償申込書(用紙は販売店が用意)

割引購入条件

  • 購入日から3年間の自転車かつ、盗難発生から90日以内に申請を行うことで、盗難車本体価格の30%と組立手数料4,400円(税込)で同タイプの新車を購入可能

参照:
● パナソニック 「Q:【盗難補償】盗難発生時の申請方法は?」
https://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/100437/~/%EF%BC%B1%EF%BC%9A%E3%80%90%E7%9B%97%E9%9B%A3%E8%A3%9C%E5%84%9F%E3%80%91%E7%9B%97%E9%9B%A3%E7%99%BA%E7%94%9F%E6%99%82%E3%81%AE%E7%94%B3%E8%AB%8B%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%81%AF%EF%BC%9F
● パナソニック 「電動アシスト自転車 3年間盗難補償」https://cycle.panasonic.com/support/compensation/3year_eb/

ブリヂストン

登録方法

  • 購入後20日以内にオンラインまたは郵送で登録が必要。購入店から「ロビンフット手帳」を受け取る。

(参照: ブリヂストン 「購入者登録/確認/変更」 https://www.bridgestonecycle.jp/registration/ )

必要書類

  • 警察署からの盗難届出受理番号
  • 盗難補償申請書(購入店から受け取る)
  • ロビンフット手帳(正確に記入されたもの)
  • 盗難車のキー3本
  • 負担金(標準販売価格の30%)

割引購入条件

  • 補償申請は盗難日から60日以内に行う必要があり、補償内容は購入日から3年間有効。施錠していて盗難された場合のみ対象

(参照: ESCAPE Airと自転車ライフ 「電動アシスト自転車購入者は利用者登録すれば盗難補償・盗難保険が受けられる」 https://escape.poo.tokyo/bicycle-insurance/bicycle-theft-insurance/electric-assisted-bicycle-theft-compensation/

ヤマハ

登録方法

  • 購入後7日以内に製品保証登録を行う。

必要書類

  • 警察からの盗難届出証明書
  • 製品保証登録証(兼盗難保険登録)

割引購入条件

  • 盗難発生から3年以内であれば、1年目と2年目は本体価格の30%、3年目は50%を負担することで同型車の新車を再購入可能

(参照: ESCAPE Airと自転車ライフ 「電動アシスト自転車購入者は利用者登録すれば盗難補償・盗難保険が受けられる」 https://escape.poo.tokyo/bicycle-insurance/bicycle-theft-insurance/electric-assisted-bicycle-theft-compensation/

これらの制度は、自転車を安全に使用するための重要なサポートとなります。

各メーカーによって手続きや条件が異なるため、詳細は公式サイトや販売店で確認することをお勧めします。

3. 自分で購入… 新しい自転車との出会いも悪くない

盗難補償が使えない場合は、しかたありません… 全額自腹で新しい自転車を買うことになります。

au損保の調査によると、盗まれた自転車の発見率はわずか21%。

しかも、そのうち63%は盗難から1ヶ月以内に発見されています。
(参照: au損保 「後を絶たないスポーツバイクの盗難。パーツの発見率はわずか2%」 https://www.au-sonpo.co.jp/corporate/news/detail-175.html

つまり、1ヶ月経っても見つからない場合は、新しい自転車の購入を検討した方が良いかもしれません

まあ、新しい自転車との出会いも、きっと素敵なものになるはずです。

電動アシスト自転車の盗難を防ぐための4つの対策

1. 自転車泥棒にとって時間がかかり、リスクが高くなる状況を作る

泥棒は、盗んでいるところを見つかるのを避けようとします。

そのため、彼らにとってリスクが高まるようにする工夫が有効です。

 頑丈な鍵を使用し、鍵は2つ以上かける

自転車本体の鍵だけでなく、チェーンロックなどで鍵を2つ以上かけるとリスクを減らせます。

自転車本体とバッテリー、別々に鍵をかけるのも効果的です。

自転車を本気で盗もうとする人はボルトカッターなどの工具を用意して、鍵が幾つ付いていようが壊して盗んでいってしまうと思います。

ボルトカッター

先に説明しましたように、絶対に盗まれない(壊されない)自転車用の鍵は存在しないと考えるのが妥当です。

しかし、壊すのに時間がかかる鍵を付けた自転車は盗んでいるところを見られるリスクが高くなるので泥棒は避けます。

U字ロックやチェーンロックなど、ボルトカッターで簡単に切断できない頑丈な鍵を選びましょう。

チェーンロックとU字ロックの例
お勧めの鍵を紹介します

私が使っているチェーンロックは高機能な鍵で有名なドイツのABUS(アブス)社の「ABUS チェーンロック 110cm 5805」というものです。

太めのチェーンで剛性感があり、長さが110cmあるので、地球ロックがしやすいです。

ガッシリしているので重さは720gありますが、電動アシスト自転車なので自転車カゴに入れて持ち運ぶのは気になりません。

次の画像はサクラチェッカーのスクリーンショットですが、かなり高い評価がついています。

サクラチェッカーのスクリーンショット: https://sakura-checker.jp/search/B0DMW8QZYN/
一口メモ: サクラチェッカーとは

サクラチェッカーは、ネットショッピングで購入する商品の信頼性をチェックするためのツールです。Amazonなどのオンラインショッピングプラットフォームで見られる「サクラレビュー(やらせレビュー)」を検出するのに役立ちます。

U字ロックについては、「パナソニック U型ロック SAJ080」を私は使っています。

頑丈な作りなのに、比較的軽量なので使い勝手が良いと思います。

つぎのサクラチェッカーのスクリーンショットのように、高評価でランキング1位となっています。

サクラチェッカーのスクリーンショット: https://sakura-checker.jp/search/B00N9U4ZCM/

 固定物にしっかりとロックする

  • 自転車を地面や柱などの固定物にロック(いわゆる「地球ロック」)することで、持ち去られる可能性を大幅に減らせます。
  • 車輪だけでなく、フレーム部分も固定物にロックすることが重要です。
地球ロック

このように地球ロックをしないと、泥棒は鍵がかかった自転車ごと車の荷台に乗せて持ち去ってしまいます。

周りから見られないところまで運んでから、ゆっくりと鍵を壊せばいいわけです。

 2. 人の目がある場所に駐輪する

駐輪場所が人目につく明るい場所であることも重要です。

人通りの多い場所では盗みを診られるリスクが高くなるため、盗難者が避ける傾向にあります。

同じ理由で、警備員の目の届くところや、防犯カメラの撮影対象になっている場所もお勧めです。

警備員

泥棒は「見られてるかも」、「捕まりたくない」という意識が働き、盗むのをためらうはずです。

防犯カメラ

最新のAIカメラは、単に映像を記録するだけでなく、高度な画像認識技術とAI技術を活用し、不審な行動をリアルタイムで検知できるそうです。

例えば、自転車を物色していたり、工具を使って鍵を破壊していたりするといった不審な人の動きを自動的に認識し、アラートを管理者などに発信します。

3. 家に帰ったら自転車カバーをかけよう!

自宅で自転車を保管するとこはカバーをかけるのがおすすめ。

カバーを外す手間が増えるので、盗難の抑止効果があります。

見た目もスッキリするし、雨風や紫外線からも守ってくれるので一石二鳥です!

4. バッテリーは家の中に!

バッテリーは必ず家の中に保管しましょう

バッテリーがない電動アシスト自転車は、泥棒にとって魅力半減です。

また、自転車のバッテリーは高温や低温に弱く、それぞれの極端な気温条件下では早く性能が劣化します。

適切な温度(一般的には15℃〜25℃)で保管するとバッテリー寿命を長くすることができます。

ですので、盗難予防だけでなく、室内保管はバッテリーの寿命を延ばすのにも役立ちます

詳しくは次の記事をご覧ください。

まとめ|盗難対策は必須!  大切な自転車を守ろう!

電動アシスト自転車の盗難は、予防と早期対応が鍵です。

今回紹介した対策や対処法を実践することで、大切な自転車を守る手助けになるはずです。

万が一、盗難に遭った場合は冷静に対処し、必要な手続きを忘れずに行いましょう。

どんなに頑丈なロックをかけても完璧な予防策はありませんが、リスクを減らすことはできます。

大切な自転車を守るために、今すぐできる対策を始めてみてください。

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