自転車の傘差しは違法! 青切符5,000円回避のおすすめレインウェアと安全対策

雨の日に自転車で出かけようとして、「レインウェアを着るのは面倒だし、近所にちょっと行くだけだから」と傘差し運転をしてヒヤッとしたことはありませんか?

実はこの行為、2026年4月からは5,000円の反則金につながる違反行為なんです。

「それは困る!じゃあ、雨の日はバス(電車)で行くことにするか」と考える人も少なくないのではないでしょうか。

この記事では、雨の日でも自転車の利用を続けることのメリットと自転車に向くお勧めのレインウェアを紹介したいと思います。

傘を差しての自転車走行は違反

警察庁の資料には、傘差し運転は、自転車のハンドルやブレーキの操作が難しくなり危険なため、道路交通法違反と明記されています。
(参照:警察庁 「自転車ルールブック」(公式PDF))

2026年4月から実施される自転車の違反に対する青切符交付は、「まずは指導・警告から」とされています。
けれども、例えば、傘を差しながら一時不停止をすると、2つの違反を同時に行っているので、即、青切符を切られて5000円の反則金を支払う必要があります。
また、傘差し運転が周りの歩行者や車両の安全を脅かしたと判断される場合も一発で青切符交付となるようです。
(詳しくは、当ブログの記事、『自転車の青切符・赤切符|即、切られる違反行為と罰則一覧』をご覧ください。どのような違反が即時にアウトになるのかを紹介しています)

自転車に固定して使う「傘スタンド」は、雨の日の移動に便利そうですね。
ネットショップにはこの種の商品が沢山売られており、次の商品はその一例です。


手で持っての傘差し運転とは違い、「傘スタンド」を使って両手でハンドルを握っている場合、これは「セーフ」なのでしょうか?
これは、自治体ごとに対応が異なります。

厳格に禁止している自治体
● 三重県では、手での傘差し運転のほか、傘を固定する器具を使っての運転も規制しています
(参照:三重県「自転車安全利用指導マニュアル」
● 神奈川県や京都府、兵庫県でも、傘スタンドの使用によって視界が妨げられたり、バランスを崩して転倒や事故を引き起こすリスクがあると見なされ、取り締まりの対象とされています

条件付きで認める自治体
● 東京都や大阪府では「運転者の視野を妨げ、あるいは車両の安定を害するような積載等をして車両を運転してはならない」として、違反になる可能性があるとしています。
傘スタンドに傘を積載した場合の制限として、幅0.3メートル、高さ2メートルを超えた場合は違反になるとされています。
傘スタンドに取り付けた傘の上端が地面から2メートルを超えることは十分に起こり得るので、この制限により、傘スタンド使用が実質的にアウトに近いと思われます。

気になる方は、まずはお住まいの自治体の自転車安全利用条例を確認してください

 

雨の日は自転車ではなく、公共交通機関で行くべき?

「自転車での傘差しが違法なら、雨の日は公共交通機関で行こう」と思う人が多いかもしれません。

そこでメリット・デメリットを次の表のように比較してみました。

雨の日の自転車移動のメリットデメリット
● 運動不足解消
雨の日でも自転車を使うことで、日常的な運動が継続できる。
● 安全性の低下
雨で視界が悪くなり、路面も滑りやすくなるため、
事故のリスクが高まる。
● 交通費の節約
電車やバスの運賃がかからないため、経済的。
● 服や荷物が濡れる
雨具を使用しても、完全に濡れを防ぐことは難しい場合がある。
(ただし、電車やバスを利用しても、途中、どこかで傘をさして歩く場面があるのが殆どだと思います。
また、混んだ車内で他人の傘に触れて、服や鞄が濡れることがあります。)
● 時間の調整が自由
電車やバスのスケジュールに縛られずに、自分のペースで移動できる。
● 疲労感の増加
雨の日は風や抵抗が強くなりがちで、普段より体力を消耗する。
● 環境に優しい
自転車は排出ガスがないため、環境負荷が低い。
● 整備の手間が増える
自転車の場合、自転車が汚れやすく、頻繁なメンテナンスが必要になる。
● 公共交通機関の運行の乱れの影響を受けない
雨の日は、電車やバスの遅延や運休が起こりやすいが、満員電車でのイライラや、突然の遅延にヒヤヒヤせずに移動できる。

これに基づき、自転車で行くのを止めた方が良い場合と自転車でも安全面で問題が無い場合に分けてみました。

「やめるか」「乗るか」を、その日の天候や自分の装備次第で切り替える判断が大切ですね。

自転車をやめた方がいいケース

  • 強風・豪雨が予想されている
  • 路面が冠水・大きな水たまりがある
  • レインウェアやライトなど、必要な装備を持っていない
  • 体調が優れない、疲れている
  • 視界が極端に悪く、周囲の安全確認が困難

➡ 公共交通機関に切り替えるのが安全です。

雨でも自転車で行けるケース

  • 雨は小雨〜強雨までで、風は弱い
  • レインポンチョや上下セパレート型レインウェアを持っている
  • ヘルメットやライト、リフレクターで視認性を確保できる
  • 自転車のブレーキやタイヤの状態が良好
  • 移動が通勤・買い物など短距離、または慣れた道

➡ 濡れやすい部分(足元など)を工夫して防ぎながら、安全に走行可能です。
「運動不足解消」「交通費の節約」「時間の自由度」「環境に優しい」といった自転車ならではのメリットがあります。

ポンチョと上下セパレート型、どちらが良い?

雨天時の自転車走行でよく使われるレインウェアが、ポンチョタイプ上下セパレート型

次の比較表のように、それぞれの長所・短所があるので、両方を用意して天候や距離に合わせて使い分けるのがおすすめです。

【比較表】

項目ポンチョタイプ上下セパレート型
着脱のしやすさ◎ 頭から被るだけ。短時間で着脱可
リュックごと覆える
△ ズボンを履くのに時間がかかる
通気性・蒸れにくさ◎ 通気性が高く、夏でも比較的快適△ 蒸れやすいが、防水透湿素材なら改善
雨の防御力△ 上半身は守れるが下半身や靴は濡れやすい◎ 全身をしっかりカバーし大雨でも安心
風への強さ△ 強風に弱く、バタつき・巻き込みのリスクあり◎ フィット感があり空気抵抗も少ない
携帯性◎ 軽量で小さく畳める△ かさばる
サイズの選択△ ワンサイズが多い◎ 選べるサイズが多い
価格◎ 比較的安価(2,000〜5,000円程度)△ 高め(5,000〜15,000円以上も)
  • ポンチョ → 小雨・弱風・短時間移動に最適
  • 上下セパレート型 → 本降り・強風・長距離移動にも安心

どちらか1つだけという場合は、上下セパレート型をお勧めします
なぜなら、ポンチョの場合、風の強い雨の日はどうしても脚は濡れてしまうので、結局、雨用のズボンを買わざるを得ないからです。

サイクリング用レインウェアのスペック目安

レインウェアを着て自転車で行く場合、重視すべき性能は耐水圧と浸透度です。

歩きと違い、自転車はスピードがでるのでより風圧がかかります。

自転車に向く耐水圧と浸透度を紹介します。

耐水圧

耐水圧というのは、どのくらいの水圧に耐えられる防水性なのかを示す数値です。

例えば、耐水圧10,000mmとは、素材の上に、1cm x 1cm の平面で高さ10m(つまり、10,000mm)の水柱を立てても、水が染み出さないことを意味します。

一般的なレインウェアを選ぶ目安は次の通りです。

● 小雨やをしのぐ程度であれば、5,000mm以上

● 雨の中での長時間の作業やゴルフは、10,000mm以上

● バイク走行やサイクリングなどのように風圧が想定される場合や登山の場合、20,000mm以上

透湿度

「透湿度」とは、生地1㎡あたり24時間で何gの水分を透過するかを示す数値です。

例えば、透過度5,000g/㎡/24hという表示がある衣服の場合、「生地1㎡あたり、24時間で5,000gの水分を透過します。

以下は一般的な発汗量の目安です(体質や季節によって変わります)。

● 大人の安静時では、1時間あたり約50g

● 軽い運動の場合、1時間あたり約500g

● ランニング等の激しい運動では、1時間あたり約1,000g

透湿度の目安は以下の通りです。
● 蒸れにくさ:最低でも5,000g以上、できれば8,000g以上
● ベトベトになりにくさ:最低でも10,000g以上、できれば20,000g以上

【参照】
・ウェザーニュース 『雨具選びで知っておきたい「耐水圧」と「透湿性」」https://weathernews.jp/s/topics/201906/210125
・ブリヂストン 「5. レインウェアの耐水圧、透湿性とは?」
https://jp.golf.bridgestone/callcenter/knowledge/golf/apparel/basic_knowledge/apparel_basic05
・ワークマン 「レインウェアの基礎知識」
https://workman.jp/shop/e/erainwear

お勧めのポンチョ

自転車用のレインウェアとしてのポンチョは、次のようなものがお勧めです。

  • 強雨でも中に雨がしみこまない
    雨風の中、自転車走行していてもレインウェアの中まで雨が浸みこまないことが勿論、大事ですよね。
    嵐や豪雨でない、強雨までの使用であれば、耐水圧は5,000mm以上が望ましいです。
  • 通勤通学であれば、着丈は「長め」のもの
    足元までしっかりカバーできます。
  • 動きやすさ重視なら「短め」の丈
    下半身が濡れるのを少なくするために、裾にゴムコードやベルトがあるものがお勧めです。

耐水圧10,000mm以上、かつサクラチェッカーで評価4以上のポンチョを幾つか紹介します。
(補足:サクラチェッカーは、Amazonで見かける「やらせレビュー(サクラレビュー)」を見抜くための無料ツールです。怪しい商品レビューに騙されて後悔しないよう、購入前に信頼性をチェックできるのが特徴です。) 

アメトハレ AH-101 サイクルモードハイポンチョEX リュック対応 ヘルメット対応

・ヘルメットを被ってもフードができる
・特許技術を用いた回転フードで、走行時に左右確認が楽にでき、安全性が高まる
・丈は通勤通学で使いやすい

私はこのポンチョを使っており、Amazonで購入した時は6,480円でした。
回転フードのおかげで、走行中の後ろの確認が本当に楽になり、安全性が格段に上がったと実感しています

KiU(キウ)レインポンチョ 2ND K405

・ダブルジッパーで着脱しやすく、フードはツバ付き
・縫い目に止水テープあり、防水性高い
・リフレクター付きで夜間も安心

色によって価格が変わり、この記事執筆時点でのAmazonの価格は約4,000~約6,000円です。

お勧めの上下セパレート型

セパレートタイプの場合、ポンチョと違って次のメリットがあります:
● 膝や腿に引っかかってペダルを漕ぎにくくなる恐れが少ない
● レインウェアがバタバタして、風が進行を妨げて前に進みにくいということもない
● 下半身も雨用ズボンで濡れない

ただし、上下セパレート型だったらなんでもよいのではなく、次の条件を満たしているものがお勧めです:

  • 豪雨・強風でも中に雨がしみこまない
    上記のポンチョでは強雨までの状況を想定しましたが、それよりも雨風が強い場合を想定すると、耐水圧が20,000mm以上あることが望ましいです。
    雨が強い中、比較的スピード走行する自転車は、歩行時よりも服に当たる雨の水圧も高くなりますので、これ位のスペックが必要だと思います。
  • 通気性が良く、服の中がジメジメしない
    ある程度スピードを出して走行すると、どうしても汗をかきます。
    蒸気状態になっている汗がレインウェアの中にとどまると、ジメジメして不快ですね。
    生地が蒸気状態の汗を透過させる透湿度は自転車の場合、10,000g/㎡/24h以上が望ましいです。
  • 軽量である
    特に長距離サイクリングでは、軽いことが望ましいですね。
    重いレインウェアを長時間着ていると、じわじわと重さが効いてきて肩や首がこってしまうかもしれません。 

私が使っていて満足しているので、お勧めしたいのは『NNOUM(ノアム) 上下セット』です。
以前は脚が濡れて憂鬱でしたが、このセパレート型(ノアム)にしてから、土砂降りの日でもスーツの裾が濡れずに済んでいます。

耐水圧30,000mm、透湿度15,000g で、購入したときは6,980円でした。
この性能でこの価格というのは、なかなか無いと思います。
サクラチェッカーの評価は4.19/5と高評価です。

生地が軽くて柔らかいのですごく着やすいのもグッドです。

 雨の日に自転車走行するときの注意点

雨の日でも自転車で行くことには多くのメリットがありますが、リスクもあります。

雨の日は路面が滑り易い上に、見通しが悪く、さらに周囲の車両や歩行者も周りがよく見えてない可能性があるので、走行時には注意が必要です。

走行時と走行後のメンテナンスの注意点を紹介します:

【走行時】

注意点方法
ブレーキのかけ方急ブレーキは避け、早めに速度を落とす。
特に、表面が滑らかな舗装道路や白線、マンホール、橋の上など、
滑りやすいところでの急ブレーキは危険。
両手でブレーキをかける。
路面の状態に注意滑りやすいところだけでなく、水たまりも思わぬ深さがあるところも
あるので要注意
周囲の歩行者や車両に注意先を急ぐ歩行者や周囲の車両に注意

 

雨天での走行後、自転車に付いた泥や砂を落としたり、サビが付くのを防ぐ対策をしたりすることも大切です。

【走行後のメンテナンス】

メンテナンスのポイント方法
洗車水で濡らしたスポンジやブラシを使って、全ての部分の泥や砂汚れを
落とす。
その後、乾いた布で水分を拭き取る。
チェーンの洗浄チェーンクリーナーを使ってチェーンオイルと汚れを落とす
各部への注油チェーンやブレーキワイヤー、シフトワイヤー、変速機などの
可動部に注油する。
注油後、余分なオイルを拭き取る。

リスクを下げるための注意点

保険(自転車保険)に加入しよう

自転車走行には事故のリスクが伴いますが、特に雨天走行のように視界や操作性が悪化する状況では、自転車が歩行者や車両と接触してしまう可能性が高まります。

もし事故を起こしてしまうと、加害者側に数百万円〜数千万円規模の損害賠償が発生するケースもあります。

そのため、多くの自治体では 自転車保険への加入を義務化 していますが、加入していないと条例違反となり、事故後の金銭的リスクをすべて自己負担せざるを得ません。

最近では火災保険や自動車保険に「個人賠償責任補償特約」を付けることで、たった数百円程度の追加保険料で自転車事故もカバーできる場合がありますね。
(自転車保険への加入に関する詳しい注意点については当ブログ記事『自転車事故の賠償金で老後破綻を防ぐ!自転車保険義務化の背景と加入のポイント』をご覧ください。)

ライトやリフレクター(反射板)で周りからの視認性を高めよう

雨の日は路面が反射しやすく、さらに夜間になると車や歩行者から自転車の存在が非常に見えにくくなります。そのため、ライトやリフレクターで視認性を高めることが事故防止の必須条件です。

前照灯(前のライト)

  • 前照灯は道路交通法で夜間走行時の点灯が義務となっていますが、雨の日は夜でなくても暗いときがあり、その場合は点灯しましょう
    (自転車ライトに関する法律や罰則についての詳細は、当ブログ記事『夜間の安全は大丈夫? 自転車ライトの法律・選び方とおすすめライト』をご覧ください)
  • 明るさは「200ルーメン以上」が目安。
    これで市街地では十分ですが、街灯が少ない郊外や河川沿いでは「400〜800ルーメン」あると安心です。
  • 雨天時は光が拡散するため、点滅モード+常灯モードの併用がおすすめです。

リアライト(後ろのライト)・リフレクター(反射板)

  • 赤色のテールライト(点滅・点灯)は後方車両からの視認性を大幅に高めます。
  • 靴やバッグに取り付けるリフレクターバンドも効果的です。
    雨で傘をさせない分、装備で「見える自分」を作りましょう。

雨の日に特に有効な工夫

  • レインウェアの反射材を利用する(夜間の安全性アップ)
  • リフレクターテープを自転車フレームやヘルメットに貼る

おわりに

雨の日でも自転車を使いたい方にとって、傘差し運転は危険かつ違反行為でもあります。

ですが、適切なレインウェアを選べば、安全性も快適さも両立でき、自転車で行くメリットを享受できます。

通勤や買い物など日常の移動を快適にするために、ぜひ本記事を参考に、自分に合ったレインウェアを取り入れてみてください。

この記事が、雨の日でも安心して自転車ライフを楽しむための参考になれば幸いです。

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