猛暑でも快適サイクリング!GPV気象予報で“涼しい穴場ルート”を探す方法

サイクリングが大好きでも、最近の猛暑にはさすがに出かけるのはためらいますね。

猛暑の日の天気予報で見る表示

「このあたりは涼しいだろう」と思って出かけた場所が、実は35℃超えで、楽しいどころか暑さとの戦いになった――そんな経験をした方も少なくないのではないでしょうか。

それなら、事前に気温をしっかり調べて、少しでも涼しい場所を選んで出かけたい――そう思っても、一般的な天気予報では限界があり、よく分かりません。

そんな悩みを解決してくれるのが、今回ご紹介する「GPV気象予報」です。

私自身、このツールに出会ってから、猛暑の中でもより安全で快適なサイクリングコースを選べるようになりました。

この記事では、「GPV気象予報」の使い方と、実際のサイクリング計画に活かす方法をご紹介します。

以前、涼しかったところも近年は猛暑に

昔は「ここに行けば夏でも涼しいよ」という定番の場所が、サイクリストには知られていました。

たとえば、私の地元、神奈川県の北部にある宮ヶ瀬湖周辺。
標高670メートルほどの山間地で、木陰を走るとひんやりした空気が心地よく、昔は夏のサイクリングにはうってつけのスポットでした。

ところが最近はここでも最高気温が35℃を超える日があり、気象庁の熱中症警戒アラートが発令されました。

この「昔はこうだった」が通用しない気象は全国的な傾向です。

かつては「日本で一番暑い街」としてブランド化しようとした熊谷市や多治見市が有名でしたが、今では40℃を超える地点が全国各地に現れるようになっており、どこが「一番暑い街」なのかが定まらなくなっています。

日本全体で気温上昇が顕著になり、「暑さの一極集中」が崩壊

このように、「どこが本当に涼しいのか」をその日、その時間帯の予報で確かめてから出かけることが、サイクリングを安全に楽しむための新しい常識になってきています。

次に、そんな『涼しい場所探し』に便利な「GPV気象予報」の具体的な使い方を紹介します。

「GPV気象予報」を使えば、最新の最高気温が一目瞭然

暑さを避けて走りたい… そう思っても、「どこが本当に涼しいのか?」を事前に判断するのは意外と難しいものです。

なぜなら、テレビやYahoo!天気などの一般的なネットの予報は、大都市や広域地域(たとえば「神奈川県東部」など)の情報が中心で、サイクリングで訪れるような山あいや農村部などの狭い地域の天気はわかりません。
また、1日ごとの予報が中心で、時間別予報もありますが、地点指定の場合が多いですね。

そんなとき役立つのが、「GPV気象予報」です。

このサービスでは、約5km×5kmのメッシュ単位での地域分割、つまり、市町村レベルに近いきめ細かいエリアについての予報を知ることが可能です。

そして、数時間ごとの最高気温の予測を、色分けされた分布図で地図上に表示してくれます。

たとえば、私が住む神奈川県内の各地の日中最高気温予想をGPVでチェックしたところ、平地や盆地は35℃以上がずらりと並び、箱根や山北町周辺だけが30〜35℃であることが分かりました(次の画像)。

「GPV気象予報」の日中最高気温予想の例

箱根と言えば代表的な避暑地なのにこの気温!本当に近頃の天気は異常です。

そこで神奈川県外まで見渡してみると、静岡県御殿場市から富士山や山中湖方面にかけての一帯が30℃を下回る涼しさを示していました。

「これはいい!」と思い立ち、私は自宅の最寄り駅から御殿場駅まで輪行(自転車を輪行専用の袋に収納し電車で運ぶことです)し、御殿場を起点に山中湖近辺へサイクリングするルートを計画しました。

結果は大正解!自宅の最寄駅から御殿場駅までは冷房の効いた電車で移動し、御殿場駅で自転車を組み立てて走り出した瞬間、下界の熱気とはまるで別世界。
涼しい風が頬を抜けていく感覚は最高でした。

このように、GPV気象予報を活用すれば、地図を眺めながら最新情報に基づいて涼しい場所を探し出し、計画に落とし込むことができます。

次に、「GPV気象予報」が初めての方向けに具体的な使い方をわかりやすく紹介します。

初心者でもできる!GPV気象予報の基本操作

「GPV気象予報」は素晴らしいWebサービスですが、機能が充実しているので、初めての人には少しとっつきにくい面があるかもしれません。

ここでは、初めての方でも“涼しい場所探し”にすぐ活用できるよう、基本的な操作方法を丁寧にご紹介します。

GPV気象予報とは:局所的なエリアの天気予報がひと目でわかる理由

GPVは「Grid Point Value(格子点予報)」の略で、気象庁などの数値予報モデルに基づく高解像度の気象予測データです。

「GPV気象予報」では、そのデータをもとに、日本全国を5km四方ときめ細かく区切ったエリアごとの予測気温などを、色分けされた地図上に可視化しています。

そのため、サイクリングやハイキングなどで行く、人里離れた局所的なエリアに関しても天気予報を知ることができます。

アクセスはこちらから:
🔗 https://www.gpvweather.com/

なお、「GPV気象予報」は有志の方が公開しているサイトで、気象庁公式ではありません

GPV気象予報の使い方

日中最高気温に関する画面までの到達法

サイトを開くと、まず、次の画面が表示されます。

見たいのは気温なので、並んでいるタブの中から「気温」のタブをクリックします。

最初の表示画面で『気温』のタブをクリック

そうすると次の画面が表示されるので、「任意の地点について、明日にかけての気温の変化を見る ※地点グラフ ⇒分布予報(気象庁発表)」のところをクリックします。

『任意の地点について…』のところをクリック

次の画像のように日本地図全体が表示されます。

日本全体の今日・明日の気温が表示される

調べたいのは「日中の最高気温」なので、上に並んでいるメニューの中の「日中の最高気温」をクリックします。

メニューの中の「日中の最高気温」をクリック

次の画面が「日中最高気温」ですが、調べた日は日本各地が猛暑日で全体が赤黒く、ちょっとゾッとします。

日本全体の日中の最高気温が表示される

 

地図の操作方法(見たい地点を探す)

以上のようにして、日中最高気温に関する画面が出ますので、次に調べたい地点を探す方法を紹介します。

地図の移動

一つ目の方法は、マウスで地図をドラッグして動かす方法です。

もう一つの方法は、見たい地点にダイレクトに移動するために、「中心を地名の地点へ」をクリックして見たい地名を入力するやり方です。

たとえば、『箱根』を指定してみます。

地名を入力すると、そこが地図の中心に

そうすると、『箱根』が中央になるように地図が表示されます。

 

ズームイン・アウト

左上の+/−ボタン、またはマウスホイールでできます。

背景地図の切り替え

地図右側の「背景地図の切り替え」アイコンをクリックします(次の画像)。

背景地図の切り替え

次のように地図を選択する画面になります。

私は、普通の地図のように地名や道路を表示させたいので、「標準(国土地理院)」を選んでいます。

地図を選択

背景地図が見づらいとき

先程の最高気温の地図のように、全体に真っ赤で地名や道路が見づらいときは、他のボタンを押してみましょう。
例えば、「3時間降雪量」のボタンをクリックすると、夏に雪は降らないので、今、どこの地図を見ているのかが分かりやすくなります。

背景地図が見づらいときは、他のボタンを押してみる

見たいエリアの気温を詳しく知る方法

凡例をクリックすると色の温度の意味が表示されるので、これを見ながら、温度の高低を直感的に判断できます。

さらに「気温数値(拡大時)」のボックスにチェックマークを入れると、次の画面のように、気温の数値も地図の上に表示されます。

「凡例」と「気温数値(拡大時)」

また、ピンポイント的にここの気温を見たいという場合、その地点で左クリックすると、「気温グラフ表示」というアイコンが表示されます。
(注:「ピンポイントと言ってもあくまで5kmx5kmのメッシュの粗さレベルです)

左クリックで「気温グラフ表示」というアイコンが表示される

この「気温グラフ表示」アイコンをクリックすると、二日間の予想気温変化が表示されます(次の画像)。

指定した地点の今日・明日の予想気温を表示

以上のように「GPV気象予報」では、日本全国を5km四方で区切ったエリアごとの予測気温を地図上で簡単に調べることができます。

次に、このGPV気象予報を活用して、実際にどのようにサイクリングの計画を立てるか、その流れとポイントをご紹介します。

GPV気象予報で作る涼しいサイクリング計画

まず、上記のように「GPV気象予報」で比較的涼しい場所を見つけます。

次はそれを実際のサイクリング計画にどう組み込むかがポイントです。

ここでは、私自身が行っているプランニングの方法を例にご紹介します。

1. 涼しいエリアを見つけたら、最寄り駅を探す

たとえば、地図上で「富士山のふもと〜山中湖周辺」が30℃未満の比較的快適な気温であると分かったとしましょう。

このエリアを走りたいけれど、自宅からは遠い場合でも大丈夫。
近くの駅まで輪行すればよいのです。

このとき便利なのが、Googleマップ。
「このあたりに駅あるかな?」という感覚で調べていくと、たとえば「御殿場駅」が目的地にアクセスしやすい駅だと分かります。

輪行の仕方に関する基礎は、次の記事をご覧ください:
● 『初めての輪行でも安心!中高年が無理なく楽しめる計画のポイント
● 『輪行初心者必見!電車で自転車旅を楽しむための準備とコツ

2. 輪行で快適アクセス

遠くの避暑地でも、輪行を使えば涼しいサイクリング天国へワープできます。

とくに夏場は、クーラーの効いた電車で目的地まで移動できるのが大きなメリット。

Google Mapのルート・乗換検索やYahoo!乗換案内、NAVITIMEなどを利用して、目的の駅までの電車の乗換時間を調べます。

私の場合、自宅の最寄り駅から、通勤通学の混雑を避けるために、朝9時頃電車に乗り、御殿場駅に到着したのが11時ちょっと前でした。

3. 涼しさ × 景色 × アクセス をバランスよく

せっかく涼しい場所を見つけても、交通アクセスが悪すぎたり、あまりにも急な坂道ばかりでは疲労も大きくなります。
そこで私は次の4点をチェックしてバランスを取るようにしています:

チェックポイント内容
涼しさGPV気象予報で28〜31℃が目安(できれば30℃以下)
景色・サイクリングルート● Googleマップの写真やGoogle Earthで景色や見どころ、飲食店などを事前チェック
● 上り坂が過酷すぎないが、自走距離・時間が長すぎないか
アクセス輪行しやすい駅が近くにあるか、
電車の時間乗換● 通勤・通学のラッシュアワーを避けた時間帯で輪行プランを立てられるか
● 途中駅で乗換がある場合、重い自転車を長い時間、担がないで良いように、エレベーターやエスカレーターを利用できるか

 

実際のプラン例(私の一日コース)

  • 目的地:御殿場駅~山中湖周辺(涼しさ・景色ともに◎)
  • 移動手段:藤沢駅 9時発 → 御殿場駅(輪行)
  • 走行ルート:御殿場駅から富士山の周辺の裏道を約30kmサイクリング&写真、昼食
  • 帰路:再び御殿場駅 15時発 → 藤沢駅(輪行で帰宅)

これなら猛暑の中を無理して走ることなく、安全で楽しいサイクリングが可能です。

一口メモ: サイクリング中の熱中症対策ポイント

輪行するために最寄りの駅までいくだけでも、猛暑日は大変なことがあるので、次の点を心がけましょう。

1. こまめな休憩

  • 30〜60分に一度は日陰で休む
  • 直射日光を避け、体を冷やす時間をとる

2. 水分&塩分補給

  • 水だけでなく、スポーツドリンクや塩タブレットを活用
  • のどが渇く前に、少しずつこまめに飲む

3. 服装と装備

  • 吸汗速乾性のウェアを選ぶ
  • メッシュキャップやアームカバーで直射日光を防ぐ
  • ネッククーラーや冷却タオルも効果的

暑さをしのぐグッズについては次の記事もご覧ください:
【残暑を吹き飛ばせ!】 猛暑の中での運動も快適にするグッズのおすすめ4選

頭痛やめまい、吐き気を感じたら無理せず走行を中止し、涼しい場所で休むことが大切です。

おわりに

ここ数年で、私たちの夏の常識は大きく変わってきました。

今、30代、40代の人が中高年になる頃には、もっと過酷になっているかもしれません。

『2050年の夏は東京の平均気温は40℃、最高気温45℃を超える日が出てきても不思議ではない』

引用:週刊現代『「東京の最高気温45℃」「四季が消える」…2050年に日本が突入する地獄の「地球沸騰期」

今回ご紹介した「GPV気象予報」は、一般的な天気アプリではわかりづらい「ピンポイント的な気温分布」を、視覚的に確認できる非常に頼れるツールです。

情報はシンプルですが、全国5km四方という細かさで“どこが本当に暑くて、どこが涼しいのか”を知ることができるのは、大きなメリットだと感じています。

私自身、猛暑におびえながらではなく、“今日はここなら比較的、暑くないから走れる”という安心感を持って計画できるようになり、サイクリングがより楽しく、安全なものになりました。

この記事が、同じように「暑い日が続くけど、走りたい」と思っている方のヒントになれば幸いです。

「GPV気象予報」、ぜひ一度、試してみてください。

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