ホンダ スマチャリは買い?後悔しないための注意点と向き不向き診断

「後付けで自転車を電動アシスト化できる」…
昔のドラえもんの歌に「こんなこといいな できたらいいな」というのがありましたが、まさにそれですね。
ホンダの「スマチャリ」は、そんな夢のようなコンセプトで注目されています。

画像引用元:ホンダの商品紹介Webページ

「ショップが独自の電動アシスト自転車を作れる」「既存の愛車を再活用できる」と大きな可能性が広がります。

私も「ホンダが自転車に参入?」という驚きを感じ、正直、最初は絶対欲しいと思っていました。

でもよく調べてみると、この記事で説明する課題もいくつかあり、過剰な期待をしない方が良いのでは、という気持ちに変わりました。

結論から言うと、

  • スマチャリ搭載完成車で型式認定取得 ⇒ 〇
    (型式認定というのは、車で言う車検のような「安全・適合の確認制度」です)
  • 愛車への後付け ⇒ △(注意が必要)
  • 坂が多い地域 ⇒ △

という製品だと思うようになりました。

購入を検討されている方が「20万円払って、後悔した…」とならないように、この記事を書きました。

ご自分に向いているのかどうかの判断の参考にこの記事がなれば幸いです。

スマチャリとは?仕組み・特徴・普通の電動アシストとの違い

スマチャリは、電動化ユニットを既存の自転車に組み込む発想のシステムです。

  • ホンダが完成した電動アシスト自転車を「売る」のではなく、電動化する「仕組み」を自転車メーカーに提供
  • ホンダの緻密なモーター制御技術で、取り付ける自転車のタイプに合わせて道路交通法に準拠するアシスト出力を算出・適用できる
  • メーカー/自転車店には、膨大な費用と時間をかけず、既存の自社フレームを「法適合の電動アシスト自転車」として販売できる
  • ユーザーはスマホアプリと連携して走行ログ・位置共有機能なども使える

現状では

  • 個人が自由に後付けできるのではなく、販売店やメーカーが選定した車体に取り付けた「完成車」として提供されるケースが中心です。
  • ただし、将来的には、専用キット(SmaChari Kit)などを通じて、個人が持ち込んだ自転車への後付けが広がる可能性もあります。

スマチャリの仕様・価格|同価格帯の電動アシストと何が違う?

主な仕様

  • ユニット全体の重さ:約5kg
  • バッテリー容量:240Wh
  • モーターのトルク(Nm)数値:非公表だが、試乗レポートではe-bike程ではないという声がある
  • 航続距離:走行条件(平坦路、アシストレベル1、市街地など)により異なり、最大約100km

価格

メーカー・自転車店がスマチャリを自転車に装着して販売している自転車の価格

次の例のように、大体、20万円からのようです。

写真:SmaChari 電動アシスト自転車 RAIL ST-e
ワイズロードのWebページより)

次の例はワイズロードのスマチャリ車RAIL ST-eと、人気の電動アシスト自転車(e-bike)モデルのBESV JF1との比較です。

比較項目ワイズロード RAIL ST-e(SmaChari)BESV JF1
価格(税込)198,000円(税込)
※ 執筆時のワイズロード onlineでの価格
198,000円(税込)
※ 執筆時のサイクルヨシダ onlineでの価格
重量15.95 kg(440mmフレーム実測)16.1 kg(XS)/ 16.2 kg(M)/ 16.5 kg(L)
ギア数1×8速 フロント シングル42T リア SHIMANO ALTUS 8速(12-32T)1×10速 フロント 44T リア SHIMANO Deore 10速(11-34T)
ブレーキの種類前後 Vブレーキ(リムブレーキ)SHIMANO Tiagra RS-405 油圧ディスクブレーキ(前後)
バッテリー容量240Wh 最大航続距離 約100 km252 Wh 最大航続距離 約105 km
モーターのトルク非公表非公表
モーター方式クランク付近(フロントドライブユニット)リアハブモーター(インホイール)
アシストモード数2モード+AIモード マニュアル(4段階)+AIモード(自動)3モード ECO / SMART(自動)/ POWER
型式認定取得済み取得済み
主な特徴Honda×コーダーブルーム×ワイズロード。スマホアプリ必須。NFCキーで盗難対策。コネクテッド機能充実。台湾BESV製。フルカラー液晶ディスプレイ搭載。バッテリーをフレームに内蔵しスタイリッシュなデザイン。

この比較を見ると、RAIL ST-eはセンタードライブで、リアハブモーターのBESV JF1よりも登坂力が期待できますが、BESV JF1はギア数がより多く、油圧ブレーキであり、バッテリー容量も若干多いです。
このように仕様は甲乙つけがたく、価格は全く同じです。

つまり、スマチャリを搭載した自転車が必ずしも割安というわけではありません。

SmaChari Kit の価格

SmaChari Kitは「個人がDIYで取り付けるもの」ではなく、「自転車メーカーや自転車販売店がプロとして取り付けて販売するためのもの」です。

このキットにはモーターユニット、バッテリー、バッテリー台座、充電器、通信ユニット、スピードセンサー、クランクが含まれています。

ホダカ株式会社がHondaとのライセンス契約に基づき、自転車メーカーや自転車販売店向けにこのキットを販売しています。

SmaChari Kitを扱っている自転車店の一覧は「ホダカ『SmaChari Kit取扱店舗』」で見ることができます。

執筆時点では、SmaChari Kit (フルセット)の価格は165,000円 (税込)で、取付を30,000円 (税込)で行う自転車店もあるようです。
(参照:+1bicycles 『【スペック・価格】電動アシスト化「SmaChari Kit」|導入価格もご案内!』)

スマチャリのメリット4選|意外と見落とされがちな強み

率直に言って、スマチャリは、いわゆる「圧倒的なメリット」を持つ製品ではないと思います。

ただし、次のような確かに存在するメリットがあります。

① ホンダの制御技術を手軽に体験できる

スマチャリ搭載の完成車を選ぶ場合、ホンダが得意とする滑らかなモーター制御や、 アプリ連携・NFCキーなどのコネクテッド機能をまとめて使えるのは魅力です。

同価格帯の電動アシスト自転車では、ここまで“全部入り”の機能は意外と多くないと思います。

② 中小メーカーの電動アシスト参入を後押しする仕組み

スマチャリは、既存フレームを電動アシスト化できるため、 中小メーカーでも電動アシスト市場に参入しやすくなります。

その結果、ユーザーにとって、「これまでとは違うデザインや乗り味の電動アシスト車が増える」 というメリットがあります。

実際、ワイズロードやNESTのようなブランドがスマチャリ搭載車を展開し始めています。

③ “愛車を電動化したい”という夢を完全には否定しない唯一の選択肢

日本では、個人が自転車を合法的に後付け電動化できる仕組みはほとんどありません。

その中で、スマチャリは数少ない“現実的なルート”です。

後で述べるように、強度や型式認定、坂道性能などの課題はありますが、「愛車を電動化したい」という夢を完全に閉ざさないという点は、スマチャリならではの価値と言えます。

④ 完成車を選べば、強度や法的リスクをメーカー側が吸収してくれる

スマチャリ搭載で型式認定された完成車を選ぶ場合、電動アシスト性能に関する道交法の遵守や強度についての厳しいテストをクリアしているため、 ユーザーは一般的な電動アシスト自転車と同じ感覚で安心して使えます。

なお、型式認定については後で説明します。

補足:スマチャリのコネクテッド機能ってそんなに良いの?

スマチャリに関するホンダの説明やメディア記事を読むと「コネクテッド機能」について随分と強調していると感じます。

主な機能と筆者が評価した新規性は次の表の通りです。

スマチャリの「コネクテッド機能」新規性の評価
位置情報共有△ StravaやRide with GPSなど、無料でも提供されている人気アプリがあり、さらにナビやサイクリングルート作成などの機能も使える
走行ログ記録✗ 一般的な電動アシスト自転車でもLCDディスプレイで同等の情報あり
アシスト調整✗ 既存メーカーも対応
バッテリー・速度表示✗ 一般的な電動アシスト自転車でもLCDディスプレイで同等の情報あり
故障検知✗ 既存にもあり
スマートキー△ パナソニック「ラクイック」が先行。
一般の電動アシスト車でも、SESAME Cycle 2 や東竹スマートチェーンロックなどでスマートロックを後付け可能
急発進抑制△ ヤマハ等多くのメーカーも設計で対応済み
危険箇所アラート(四輪データ活用)✅ 明確な差別化

結局、「コネクテッド機能」の本質的な新規性は「ホンダの四輪車データを含むビッグデータによる危険箇所アラート」に絞られます。

サービス全体としては、コネクテッド機能よりもむしろ「普通の自転車に電動アシスト機能を後付け、一般的な電動アシスト自転車と同等のことができるようにする」ということだと言えそうです。

Hondaとしては、「自動車で培ったコネクテッド技術をe-bikeに展開したかった」「Hondaらしい先進性を演出したかった」ということだと想像しますが、人によっては魅力に感じない場合もあると思います。

【重要】スマチャリ後付けの強度リスク|フレーム破損の可能性

ここが重要な点です。

専用設計の電動アシスト自転車とは異なり、スマチャリは既存の自転車フレームをベースにシステムを組み合わせる構造という特徴があります。

ということは次のような構造的課題が出てきます。

ベースとなる車体の選定が重要になる理由

電動化により荷重の増加と荷重のかかる場所が変わる可能性があるので、組み合わせるには車体との強度に関する適合が重要になります。

スマチャリを使えば、確かに、道交法で定められているアシスト条件を満たす自転車を簡単に作れます。

アシスト条件というのは、次の決まり事です。

  • 時速10kmまで:最大1:2(人力1に対し、モーター補助が最大2倍)
  • 時速10km以上、24kmまで:スピードが上がるにつれてアシスト機能は低下していく
  • 時速24km以上:アシスト機能が0(ゼロ)になる

一方で、見落とされがちなのがフレームの強度と耐久性です。

たとえば、車重が10kgを切るような軽量自転車は想定した強度を満たすようにしながら、フレームやパーツの重量をそぎ落として製作されています。

10kgの自転車にスマチャリを取り付けると15kgになり、しかもモーター・アシストの負荷がかかって荷重のかかり方の変化が生じます。

これはその自転車の元々の設計時とはまったく違う条件であり、設計想定外の荷重がかかる可能性があります。

ですので、車体の選定が重要になり、単なる販売ではなく、「どの車体に付けるか」「強度は大丈夫か」というメーカーや自転車店の「設計判断」になるということです。

例えば、カーボン製のフレームやパーツは高い強度を持ちながら、一点集中の荷重に対して脆い性質があります。

頑丈なスチール製のママチャリだったら大丈夫かもしれませんが、ママチャリにスマチャリを付けた20万円近い自転車よりも、専用設計のママチャリ風電動アシスト自転車の方が安いので、価格帯の競合状況を考えると、選択肢として難しい場面もあり得ます。

メーカーや自転車店は、十分な強度を持ち、なおかつ価格競争力もあるようなスイートスポットを探すのが重要になりそうですね。

ハイエンドのロードバイクに付けるのはどうか?

高級ロードバイクを持っている人の中には、それにスマチャリを取り付けたらどうかと考える人も少なくないと思います。

自転車レース用にも使える高級自転車は、軽量さと頑丈さを両立し、たとえば、スプリンターと呼ばれる筋肉隆々な選手がゴール直前、超人的な力でペダルを踏んでも壊れないように製作されています。

5kgでなおかつトルクが発生するスマチャリを後付けしても、強度的には問題ないのではと思われるかもしれません。

でも、その感覚だけでは「強度的に問題ない」とは言えず、むしろ別問題として考えるべきです。

5kgのユニットが常時載り、しかも駆動トルクを長期間加える状態は、フレームにとって同じではありません。

電動アシスト自転車については、一般の自転車規格とは別に、電動アシスト自転車向けの安全・性能・試験要件が定められています。

つまり自転車業界も、電動化は通常自転車とは別の試験が必要だと見ているわけです。

型式認定なしで走ると危険?事故時の法的責任と消費者リスクを解説

クルマの車検のように、自転車にも型式認定という制度があります。

道交法で定められているアシスト条件の遵守に加えて、機械的強度も担保するためには、型式認定の審査をパスすれば良いのです。

なお、JIS D 9115というJISの電動アシスト自転車規格では、駆動補助力の増加分を考慮した十分な強度及び耐久性を確保しなければならないと規定されています。

この審査は実機評価試験だけでなく、品質保証体制や自転車の取り扱い説明書、品質保証体制や製品の組み立ての概要などについても行います。
(参照:公益財団法人 日本交通管理技術協会『型式認定』)

パナソニックやヤマハ、ブリヂストンなどの昔からの大手は勿論、BESVやERWAY、Ado、EENOURなどの電動アシスト自転車市場での新興勢力も型式認定をとっているところは多いです。
(なお、オンラインショップで売られている中国などから輸入された電動アシスト自転車は、型式認定を取得していないものが少なくありません)

冒頭で紹介したワイズロードの「SmaChari電動アシスト自転車 RAIL ST-e」やNESTのスマチャリ搭載車「VACANZE neo」も型式認定済です。

「だったら、他のメーカーや自転車店も、型式認定を取得すればいいじゃないか」と思いますよね。

ただ、自転車の型式認定は、本来、メーカーが量産する前に、その設計が日本の道路交通法に適合し、強度条件も満たしていることを公的に証明するためのものです。

取得にはお金と手間がかかるので、メーカーや自転車店の中にはこの認定を取得しないという選択をするところも出てくると思われます。

なお、Amazonなどのオンラインショップで売られている、中国などから輸入された電動アシスト自転車は型式認定を取得していないものが少なくありません。

つまり、後付け電動化して型式認定を取得しない場合、保証範囲が不明確になりやすい点は注意が必要です。

なお、型式認定は任意であり、認定を受けていなくとも公道を走ることはできます。

ただ、型式認定を受けていない製品の場合、本当にアシスト比率や強度の基準を満たしているかどうかを消費者側が確認する手段がなく、購入時のリスクが高まります。

実際、電動アシスト自転車として販売されているけれども、実際には不適合品であったものを国民生活センターや警察がときどき公表して注意喚起をしていますね。
(参考:警察庁『道路交通法の基準に適合しない「電動アシスト自転車」と称する製品について』)

このような不適合品に乗って検挙されると、実態は原動機付自転車とみなされ、原付免許がない状態で運転すれば「無免許運転」の罰則が科せられます。

また、自転車しか走れない場所(例:自転車も通行可な歩道や自転車専用レーン)を走った場合は、「通行区分違反」となり、反則金(青切符)や場合によっては刑事罰が適用される可能性があります。

スマチャリ故障時の責任は?PL法・保証・サポートの注意点

 故障や事故時には次の点が問題になります。

「壊れた」「登らない」は誰のせい?組み合わせ品の問題切り分け問題

「思ったより登らない」「壊れた」「異音がする」「バッテリーが持たない」などの問題は起こり得ます。

「車体とスマチャリ・システムの組み合わせた商品」なので、車体、スマチャリ、取り付け方の複合的な原因になりやすいですね。

一般論ですが、このような組み上げ型商品の場合、「当社の部品は問題ないです」「当店は正しく取り付けました」などという言い合いになって問題の切り分けが難しくなる恐れがあります。

ホンダやスマチャリを取り付けるメーカー・自転車店のサポート体制は整備されつつあると想像しますが、懸念点ではあります。

事故が起きたとき誰が責任を取る?PL法と型式認定の関係

メーカーや自転車店がスマチャリを自転車に取付け、その自転車が取り付け部位で折れ、乗っていた人が怪我を負った場合、どうなるのでしょうか?

破断がスマチャリの重量増によるものか、車体の経年劣化によるものかといった因果関係の立証は難しそうです。

ただ、製造物責任法(PL法)の観点では、完成した電動アシスト自転車を販売した事業者として、メーカーや自転車店はその製品の安全性に責任を負います。

特に、型式認定を取得せずに販売していれば、「車体の強度確認を怠った」「安全に使える状態で引き渡す義務を果たさなかった」ということで不法行為責任(民法709条)や債務不履行責任(契約責任)が生じる可能性もあります。

愛車の電動化は要注意|スマチャリの坂道性能とバッテリーの限界

スマチャリは「既存の愛車を電動化したい人」もターゲットだそうです。

「愛車」という場合、軽量で比較的高額の自転車が多いと思います。

スマチャリのモーターやバッテリーなどの総重量は約5kgと言われています。

10kg以下の軽量自転車に重量5kgを増やすと、それは全く別物の自転車になり、軽快な走行感は失われるでしょう。

また、電動アシスト自転車としての登坂力はどうでしょう?

電動アシスト自転車に一番、期待するのは坂の登坂力ですよね。

これをみる重要な指標はモーターのトルク(Nm)(= 回す力の強さ) です。

一般的にトルクの目安は次の表のように言われています。
(詳しい説明は『電動アシスト自転車の坂道性能はここで決まる|失敗しない5つの選び方』のトルクに関する説明をご覧ください。トルクを含め、坂道に強い電動アシスト自転車に関する5つの基準を紹介しています。)

最大トルクの目安どんな坂を想定?一言コメント
〜40Nm程度ゆるやかな坂(傾き3〜5%)平地中心の利用に
40〜60Nm程度一般的な市街地の坂(傾き5〜8%)多くの場面で十分
60Nm以上急坂・荷物が重い・体格が大きい坂道の多い地域や体重のある人に最適

スマチャリはどうかというと、トルク非公開なので断定はできませんが、試乗レポートではe-bike程ではないという声があります。

もし、そうだとすると60Nmより少ない可能性があります。

また、バッテリー容量も大事です。

坂道でいくら力強くアシストしてくれても、それが短時間で終わってしまうのでは困りますね。

「1回の充電で100km走れます!」といっても、それは軽負荷の理想的な場合です。

それよりも、坂道が多い環境ではバッテリー容量の方が実は信頼できます。

バッテリーの「Wh」(ワットアワー)は、そのバッテリーがどれだけのエネルギー(電気の総量)を蓄えているかを表す単位です。

坂道環境に関するバッテリー容量の目安は次の表のとおりです。
(こちらも、詳しい説明は『電動アシスト自転車の坂道性能はここで決まる|失敗しない5つの選び方』のバッテリー容量に関する説明をご覧ください。)

おすすめ容量住んでいる環境
250~360Whゆるい坂が少しある
360~500Wh坂が多い住宅地
500Wh以上かなりアップダウンが多い

スマチャリのバッテリー容量は240Whと控えめな性能なので、坂の多いところにはあまり向いてなさそうです。

平坦路中心の人には十分かもしれませんが、愛車を持っている人はロングライドやヒルクライムをするのが好きな人が多いと思います。

上記の検討に基づくと、スマチャリを付けて電動アシスト化した自転車の登坂性能は、用途によっては力不足と感じる可能性があります。

特に、体重のある人は、急坂でのアシストが物足りない、ヒルクライムをするとバッテリーがみるみる減って、長い距離を走れないと不満を感じやすいと思います。

愛車を持っている人は自転車に詳しい人が多いですから、上記のような懸念を持ち、「それなら最初から自分に合った電動アシスト車を買った方が良い」と気づいてしまうと思われます。

つまり、「既存の愛車を電動化したい人」には選択肢として合わないケースも考えられます。

スマチャリはあなたに向いている?向き不向き診断チェックリスト

これまでの検討を基にユーザーの向き不向きが分かるチェックリストを作成してみました。

購入の参考になれば幸いです。

スマチャリ 向き不向きチェックリスト
向いている 当てはまる項目にチェックを入れてください
新しい仕組みやテクノロジーへの興味がある
ホンダの後付け電動化という革新的な発想に魅力を感じる人
スマチャリ搭載の完成車の特定モデルが気に入っている
ワイズロード「RAIL ST-e」やNEST「VACANZE neo」など、型式認定済みの完成車を選ぶ予定
平坦路・街乗り中心の利用を考えている
通勤・買い物など、激しい坂道がない環境での使用がメイン
スマホアプリ連携・コネクテッド機能を楽しみたい
位置情報共有・走行ログ・ナビなどのデジタル機能に価値を感じる
自分の愛車にスマチャリを搭載したいが、登坂力の限界を理解・了承できる
トルク非公表・バッテリー240Whという仕様から、急坂では普通の電動アシスト並みの性能になる可能性を承知している
型式認定なしでの後付けでも問題ないと判断できる
個人が持ち込んだ自転車の型式認定取得は現実的でないことを理解・了承している

向かない 当てはまる項目にチェックを入れてください
手軽さ・確実性・安心感を最優先にしたい
組み合わせ型のシステムよりも、専用設計の完成品を求める人
坂道が多い地域に住んでいる、または急坂を日常的に使う
バッテリー容量240Wh・トルク非公表という仕様では、坂の多い環境は厳しい可能性がある
バッテリーがフレームに内蔵されたスタイリッシュなデザインが好み
スマチャリのユニットは外付けのため、内蔵バッテリー型のすっきりしたデザインは実現しない
ロングライドやヒルクライムが目的で愛車を電動化したい
スポーツ走行を楽しんでいる人ほど、電動化後の重量増と性能の限界に失望する可能性が高い
故障・トラブル時に迅速・明確なサポートを期待している
車体とスマチャリの組み合わせ型ゆえ、問題の切り分けが難しいケースがある

まとめ|スマチャリをおすすめできる人・できない人

スマチャリは、「後付けで電動アシスト化できる」というホンダならではの発想で生まれた、自転車業界にとって新鮮な取り組みです。

ただ、今回調べてわかったのは、「革新的なシステムには、それに見合った検討が必要」ということでした。

フレームの強度、型式認定の有無、登坂性能の限界——どれも購入後に「思っていたのと違った」と後悔しやすいポイントです。

この記事の結論は、次のとおりです。
スマチャリは革新的だが万能ではない
完成車で型式認定済なら安心、愛車への後付けはリスクあり
坂が多い人にはおすすめしにくい

「自分の愛車を電動化したい」という夢を持つ方には少し現実的な話が続きましたが、それでも自分のニーズと照らし合わせた上で選べば、スマチャリは十分に魅力的な選択肢になりえます。

この記事が、あなたにとってベストな一台を選ぶ助けになれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

スマホで簡単、リーズナブル|世界基準の上達法で、すぐ弾ける

おいしいコーヒーがお手軽価格!コーヒー豆3種類飲み比べお試しセット

【Allgu(オールグゥ)】 SNSで話題の滑車式骨盤ベルト

DEP|マシンピラティス個別指導の新規体験申し込み