アクションカメラといえば、やっぱり「GoPro(ゴープロ)」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
私自身、GoPro を持っており、これまで多くのサイクリング動画を撮ってきました。
でも最近、Insta360 X4を購入し、こちらを愛用しています。
なぜ私の場合、Insta360 X4の方をよく使うようになったのか?
この記事ではGoProとの違いを比較しながら、その理由をご紹介します。
どちらを買おうか検討されている方の参考になれば幸いです。
目 次
初めてアクションカメラを買うなら知っておきたい基礎知識
「アクションカメラってたくさん種類があって、正直どれを選べばいいのかわからない…」
そんな方のために、基本的な選び方のポイントをわかりやすくご紹介します!
✅ 1. 用途をはっきりさせるのが第一歩!
- 自転車やバイクなど乗り物に乗って撮影したい
- 子供やペットの日常を手軽に記録したい
- 旅行やアウトドアで広い景色をダイナミックに残したい
など、まずは「何を撮りたいのか?」を明確にすると、選ぶべきカメラの特徴が見えてきます。
✅ 2. 「画角」や「視野の広さ」は超重要
GoProや Insta360のように広角モードで撮影できると「目で見たようなダイナミックな映像」になります。
さらに、Insta360のような360度撮影カメラなら、撮影後に好きな視点を選んで映像の編集ができる自由度が魅力です。
✅ 3. 手ブレ補正は“必須”
自転車やランニングなど、動きながらの撮影では、手ブレ補正がないと映像が見づらくなります。
GoProの「HyperSmooth」や Insta360の「FlowState」など、各社の技術に注目しましょう。
✅ 4. 編集方法もチェック!スマホ派?PC派?
- スマホでサクッと編集したいなら、アプリの使いやすさが重要。
- じっくり編集したいなら、PC対応の編集ソフトがあるかどうかも見ておきましょう。
特に高画質で撮影した映像を編集するなら、ある程度、性能が高いPCで編集する必要があります。
✅ 5. 発熱対策も見逃せない
「熱暴走」とは、カメラが使用中に通常の動作温度を超えて過熱し、自動的に電源が切れる現象です。
この問題は、特に高解像度や高フレームレートでの長時間撮影時に発生しやすいです。
熱暴走対策も重要なので、レビューや検証記事で確認しておくと安心です。
この後、「GoPro vs. Insta360」の比較を詳しく紹介しますので、ぜひ続きをチェックしてみてください!
GoPro Hero13と Insta360 X4のスペックの比較
GoPro HeroとInsta360の360度カメラの最新機種は、それぞれHero13とX4です。
私がアマゾンでみたときは、次のように GoPro Hero13 の価格は Insta360 X4 よりも約9,000円ほど安かったです。
● GoPro Hero13 : 58,480円
● Insta360 X4: 67,800円
差: 9,320円
この両者の主な仕様を比較したのが次の表です。
2025年4月14日現在の情報で、一部製品情報が古い可能性があります
比較項目 | GoPro Hero13 | Insta360 X4 |
---|---|---|
視野 | 広角(最大約156度) | 全方位(360度) |
撮影後の編集 | 撮影時のカメラ向きに依存 | 編集時に視点を自由に選べる |
自撮り棒 | 映る | AI処理で「見えない自撮り棒」効果あり |
手ブレ補正 | HyperSmooth(非常に強力) | FlowState(全方向安定) |
解像度・fps | 最高解像度 5.3K、 最高fps 240fps(2.7K時) | ● 360°モード: 最高解像度8K、 最高fps 100fps(4K時) ● シングルレンズモード: 最高解像度4K、 最高fps 60fps(4K時) |
バッテリー持ち | 例えば、5.3K / 60fps時: 約70分、 (注:モバイルバッテリーで給電しながらの録画もできる) | 例えば、8K / 30fps時: 約75分、 (注:モバイルバッテリーで給電しながらの録画もできる) |
サイズ・重量 | 小型・軽量(約154g) | やや大きめ(約203g) |
この比較表を基に、さらに詳しく違いを見ていきたいと思います。
Insta360 X4が現在の最新機種ですが、2022年9月に発売されたX3という一つ前のモデルも今でも販売されています。
X4とX3の比較も参考までに紹介します。
私がアマゾンでみたときは、次のように、X3の価格はX4よりも22,000円ほど安かったです。
● Insta360 X3 : 45,500円
● Insta360 X4:67,800円
差: 22,300円
以下は、Insta360 X4とX3の比較表です。
2025年4月14日現在の情報で、一部製品情報が古い可能性があります
項目 | Insta360 X4 | Insta360 X3 |
---|---|---|
発売日 | 2024年4月 | 2022年9月 |
360度動画解像度 | 最大8K30fps、5.7K60fps | 最大5.7K30fps |
シングルレンズ動画解像度 | 4K60fps | 4K30fps |
バッテリー容量 | 2290mAh | 1800mAh |
連続録画時間(5.7K30fps) | 135分 | 81分 |
サイズ(幅 x 高さ x 奥行き) | 46×123.6×37.6mm | 46.0×114.0x33.1mm |
重量 | 203g | 180g |
スクリーンサイズ | 2.5インチ | 2.29インチ |
防水性 | 最大10m | 最大10m |
色々と違いがありますが、私が最も気になるのは動画解像度です。
Insta360 X3の360度動画の解像度は最大5.7Kですが、360度全体をカバーするため、編集で特定の視点を切り出したときの解像度はフルHD(約2.8K)程度になります。
編集で映像を切り出したとき、4K位の解像度が欲しい場合、8Kでの360度撮影ができるInsta360 X4の方がお勧めです。
サイクリング撮影の視野の広さと自由度:圧倒的にInsta360 X4
GoProは「カメラをどこに向けて撮るか」が重要です。
一方、Insta360 X4は撮影してから「視点を後で決める」ことができるんです。
これが本当に大きい!
特にサイクリングでは、景色や状況が常に変わります。
自転車走行をしているときは安全に気を付け、路面状態(穴や溝、段差はないかなど)や周りを走っている車両の状況、交通標識・信号、近くを歩いている歩行者に注意を払っていますから、そんなにキョロキョロ、じっくり、景色を見られません。
このため、前後左右すべてを記録できるInsta360の方が、あとで見返すと見逃していた景色が沢山あり、圧倒的に楽しい!
雨や強風で外に出かけられないときに、サイクリング映像を色んな角度からじっくり見返して編集するのが楽しくなります。
次の記事にも書きましたが、サイクリングの楽しみが倍増します。
映像のインパクト:Insta360 X4 はまるで映画のワンシーン
GoProも高画質・滑らかで美しい映像を撮れます。
しかし Insta360は、それに加えて「空撮風」「ドローン風」の映像が簡単に作れるのが魅力。
GoProも広角な映像を撮影できますが、さすがに、真横や真後ろの映像は撮れません。
けれども、360度撮影する Insta360ならこれも可能です。
例えば、次のループ動画のように、自転車の真上から俯瞰する映像、そしてその後、視点を変更して左側のカフェに滑らかに視点が変化するような映像を編集ソフトが自動で作ってくれます。

さらに編集時に一部分の映像をズームアップしたりスローモーションにしたりもできます。
また、次のループ動画のように、視点を高い所の花などに切り替えると、まるでクレーンを使って撮影した映画のような演出をすることができます。

気になる映像をスローモーションで見るにはどっちが良い?
「ここの映像はじっくりスローモーションで見たい!」という場合も少なくないと思います。
結論から言うと、一般的なスローモーション撮影ならInsta360 X4で十分だと思います。
ただし、動きの分析や本格的なスポーツ用途ならGoPro Hero13 Blackの方が向いています。
詳しくは次の折り畳んだメモを開いて見てください。
「フレームレート」とは、1秒間に何枚の静止画を使って動画を構成しているかを示す数値で、単位は「fps(frames per second)」です。
例えるなら、パラパラ漫画の1秒間にめくるページ数のようなものです。
- 数値が高いほど… → 動きがなめらかに(スローモーションにも強い)
- 数値が低いと… → 動きがカクつく・ギクシャクした印象に
📌 高フレームレート=スロー再生の幅が広い、ということになります。
🎯 GoPro Hero13 Black
- 最大240fps(2.7K撮影時)対応 → 8倍スロー(30fps再生時)が可能。
- スポーツやフォーム分析向き。
例えば、次のような分析に使えます。- ゴルフ: スイングの軌道、クラブヘッドの動き、体の回転などを細かく分析し、フォーム改善に役立てられます。
- 陸上競技: 短距離走のフォーム、ハードルの跳び方、走り幅跳びの踏み切りなどを分析し、パフォーマンス向上に役立てられます。
🌍 Insta360 X4
- 最大100fps(4K撮影時)対応 → 4倍スロー程度(25fps再生時)が快適に可能。
- 風景や日常を「少しだけゆっくり見たい」用途に最適。
- 例えば、気になった風景や花火、ダンス、パレード、ペットの愛らしい動き、子供たちが遊んでいる様子などをゆっくり見たいという程度であれば、4倍までのスローモーションでも十分です。
サイクリング動画の撮影では熱暴走の問題が心配
「熱暴走」というのは、先にも触れましたが、カメラの演算処理装置やバッテリーが使用中に通常の動作温度を超えて過熱し、自動的に電源が切れる現象です。
特に高解像度や高フレームレートで、長時間撮影しようとすると発生が起こりやすくなります。
良い映像が撮れただろうと、後で動画をチェックしたら、熱暴走のせいで撮れてなかったということが分かると、「え~!嘘だろ~」とショックが大きいです。
GoProは高画質撮影で熱暴走しやすい傾向があります。
Insta360 X4は比較的安定していますが、8K撮影では注意が必要です。
📷 GoPro Hero13 Blackの熱暴走傾向
- 高解像度(5.3K)や高フレームレート(120fps以上)での撮影時、特に直射日光下では熱暴走が起きやすい。
- 改善はされているが、旧モデル同様、長時間撮影には注意が必要。
- 外部給電+ファン付きケースを使うとリスクを下げられます。
🌀 Insta360 X4の熱暴走傾向
- 撮影モードと設定により発熱量が大きく異なります。
- 5.7K撮影では比較的安定しており、長時間撮影にも対応しやすい。
- 8K撮影では、外気温や風通しの影響で温度上昇の可能性あり。
📌 結論:長時間・高解像度撮影を想定している場合、冷却対策はどちらのカメラにも必須。
ただし、Insta360 X4の方がやや有利という印象です。
動画編集のしやすさ:意外と Insta360 X4のほうがラクかも?
どちらもスマホ版の編集ソフトが提供されていますが、長時間や高画質の映像の編集には処理能力が不足して適していません。
そのような映像の編集には、性能の高いPC上で編集ソフトを動かす必要がありますが、Insta360の場合、無料のInsta360 Studioというソフトが提供されています。
このソフトには、編集時に視点を自由に切り替えられるユニークな機能があるのですが、使い方は意外と簡単です。
GoProの方は以前、PC版の専用編集ソフトがありましたが、今はもう提供されていません。
ただし、GoProの有料サブスクを利用すれば『GoPro Player』というソフトで編集作業は可能ですが、基本的な機能に限られています。
そのため、多くの人はGoProの映像をPCで編集するには、一般的な動画編集ソフトを用いています。
私の場合は、Cyberlink社のPowerDirector というソフトを使っています。
こうしてみると、Insta360の編集ソフトの方が良いと思われます。
弱点もある? Insta360 X4 のデメリットとは
Insta360 が万能かというと、そうでもなく、以下の点は要注意です。
- ファイル容量が大きい(8K動画は特に!)
例えば、解像度 8K、フレームレート 30fpsで1分間撮影すると、ファイルサイズは高ビットレートの場合、約1.5GB! 30分間の撮影をすると、この場合、45GBのファイルサイズになります。 - 編集にはやや高性能なPCが必要
8Kや5.7Kといった高画質、もしくは高フレームレートで撮影した動画を編集するには、パソコンのCPUやメモリー、SSD、グラフィックカードなどについて高性能なものが求められます。 - 暗所での撮影に苦手な部分がある
なお、これらのことは GoProで高画質撮影をする場合や暗所で撮影する場合にも同様のことが言え、Insta360特有のデメリットではありません。
GoProとInsta360、どんなシチュエーションでどちらを選ぶ?
ここまでの比較を踏まえた、用途別おすすめ早見表が次です。
💡どちらの機種も優秀なので、「どう撮りたいか」で選ぶのが大切ですね。
📊 GoPro Hero13 or Insta360 X4? 用途別おすすめ早見表
使う目的でざっくり選ぶと、次の表のようになります。
目的 | おすすめカメラ | 理由 |
---|---|---|
サイクリングやバイク旅の記録 | Insta360 X4 | 360度撮影で後から視点を自由に編集できる |
スポーツやフォームの分析 | GoPro Hero13 | 最大240fpsのスローモーション対応 |
SNS向けの面白い映像作り | Insta360 X4 | ドローン風や「見えない自撮り棒」効果が人気 |
家族やペットの日常撮影 | GoPro Hero13 | コンパクトで使いやすく、画質も高い |
旅行・風景の広範囲撮影 | Insta360 X4 | 前後左右すべてを記録、後から構図変更可能 |
編集が苦手・初心者 | GoPro Hero13 | 撮ってすぐ使える映像が多い |
おわりに: 私がサイクリング撮影に選ぶのは… 360度カメラ!
サイクリングの醍醐味は、爽快な風を感じながら変化する景色を楽しむこと。そんな特別な体験を記録するカメラ選びは、思い出をどう残したいかによって大きく変わってきます。
GoPro Hero13 Blackは、スピード感あふれる一人称視点での撮影に長け、特にスローモーションでの動きの分析に優れています。
一方の Insta360 X4も『シングルレンズ』モードを選べば、GoProのような一人称視点の映像を簡単に撮れます。
けれども、このカメラの魅力は何と言っても『360度モードで「その場の全てを記録」し、後から好きな視点で編集できる自由度』です。
私自身、両方のカメラで多くのサイクリングを記録してきましたが、Insta360の「あの時、あんな景色があったんだ!」と後から発見できることに喜びを感動を得ています。
私の場合、この360度撮影ができるという一点で Insta360 X4の圧勝です。
まあ、どちらを選ぶにせよ、大切なのは「楽しむこと」ですけどね。
カメラを意識しすぎず、サイクリングそのものを楽しむことが一番です。
この記事が皆さんのカメラ選びの参考になれば幸いです。
補足:Insta360のアクセサリー紹介
Insta360を楽しく、長く使うためには、カメラ本体だけでなく、次のものもほぼ必須なので、紹介します。
1.見えない自撮り棒(Insta360公式)
Insta360の良さを活かしてサイクリング動画や旅の記録を撮影するには、この「見えない自撮り棒」は必須と言っても過言ではないと思います。
Insta360のAI処理により、撮影時には写っているはずの棒が映像から自動的に消えるので、まるでドローンで撮ったような迫力のある映像が簡単に撮れます。
サイクリングの後方からの俯瞰映像や、自分を追いかけるような空撮風ショットもお手軽に実現。縮めてコンパクトに収納でき、持ち運びにも便利です。
2.レンズガード(Insta360 X4専用)
Insta360 X4のレンズはむき出しのドーム型なので、落下や擦れによる傷が心配です。
そんな時に安心なのが、専用のレンズガード。
透明度が高く画質への影響を抑えながら、大切なレンズをしっかり保護してくれます。
取り付けも簡単でしっかり付けられるのでストレスフリーです。
3.Insta360 X4専用ハードケース
Insta360 X4のレンズはドーム型のレンズが前面と後面に飛び出ているユニークなデザインなので、鞄やバックパックの中に入れていると、何かに接触した際、レンズに衝撃が加わりやすい恐れがあります。
そのため、次のような Insta360 X4 専用ケースがお勧めです。
もっと頑丈なハードケースのものもありますが、コスパがよく、私がアマゾンで購入したときは1,499円でした。
衝撃や傷からカメラを保護してくれ、ケースにはストラップが付いており、持ち運びにも便利です。
サクラチェッカーでの評価も次のように非常に高いです。
