私は、5年以上前に BESV JR1 というe-bikeを購入しましたが、最近、バッテリーを満充電にしても、少し走るだけでバッテリー切れになってしまう上に、他にも不具合があちこち出てきました。
そのため、思い切って新しいe-bikeを購入することにしました。
購入したのはYAMAHAのWABASH RTというモデルです。
中長距離のサイクリングに使うのがメインで、体が大柄な私にはピッタリという理由で選びました。
e-bikeは高額な買い物なので、自分に合うものを選ぶのに失敗したくありませんよね。
この記事では、私が選ぶのに重視したポイントや比較検討したモデルなどを詳しく紹介したいと思います。
e-bikeの購入を考えている方の参考になれば幸いです。
目 次
e-bikeを選ぶ際に重視したポイント
BESV JR1に長い間、乗った経験も踏まえて、新しいe-bike選びでは次のことを重視しました。
モーターの最高出力(トルク)が高いこと
BESV JR1はe-bikeとしては軽量でデザインも格好良く、すごく気に入っていましたが、モーターの出力がそれほど高くなく、きつい坂に弱いというのが残念な点でした。
特に、私は身長180cmで大柄な体なので、急坂ではかなり自分の力を使わないと上れませんでした。
そこで、新しいe-bikeを選ぶにあたっては、モーターの出力が高いe-bikeを選ぶことにしました。
ほとんどのメーカーはモーターの定格出力は公開していても、最高出力が何KWかは公開していないので、その代わりにトルクが高いものを選ぶことにしました。
トルクの値の方は公開しているメーカーが多く、トルクの大きさでモーターの力を推量できるからです。
トルクが高いと次のようなメリットがあります。
● 登坂能力
トルクが高いe-bikeは、坂道を上る際に必要な力を提供します。
特に、体重が重いと上り坂でのパワーが必要となるため、トルクの高いモーターが有利です。
● 加速性能
トルクが高いe-bikeは、スタート時や上り坂での加速がスムーズです。
体重が重い場合、スタート時に十分な加速力がないとスムーズに走り出せないことがあります。
● 安定性
トルクが高いと、負荷がかかった状態でも安定したパフォーマンスを発揮します。
これは特に重い荷物を運ぶ場合や、不整地を走行する場合に重要です。
色々と調べた結果、私のように大柄な人は、トルクが70NM以上が望ましいということが分かり、これを選択の条件の一つにしました。
バッテリーの容量が大きく、航続距離が長いこと
私がe-bikeに乗るのは中長距離のサイクリングを楽しみたいからです。
そのため、バッテリーの容量が大きく、航続距離が長いことも大事な選択条件としました。
バッテリー容量ごとの航続距離の目安は、次の表のように言われています。
バッテリー容量 | 航続距離の目安 |
6~9Ah | 21~82km |
12Ah | 40~107km |
14~16Ah | 41~130km |
ただ、大容量のバッテリーは重量が一般的に重くなってしまいます。
さらに、バッテリーだけでなく、他の要素によっても実際に走れる距離が大きく変わります。
例えば、フレームやパーツの重量、タイヤの種類などです。
これらは、カタログに載っている最長航続距離の数値として総合的に表れるので、最長航続距離も重視する選択基準としました。
具体的には航続距離が100km以上(スタンダードやオートのモードの場合)を選択条件としました。
信頼できるメーカーで近くに販売店があること
高額な商品なので、初期故障があった場合や、将来、修理を依頼する可能性があることを考えると、信頼できるメーカーや販売店を選ぶことが大切です。
あまり知られていないブランドの自転車は保証やサポートが心配です。
やはり近所の自転車販売店が取り扱っている有名ブランドのe-bikeを選ぶことは、安心が増すと思います。
ハンドルはドロップハンドルタイプ
長距離サイクリングをしたいので、必須ではありませんが、できればドロップハンドルのモデルを選びたいと思いました。
フラットバータイプと違い、色んなところに手を置けるので、長時間のサイクリングの場合、快適さが全然違います。
また、ドロップハンドルの下ハンドルを握ると、重心が低くなり、自転車の安定性が増します。
長距離走行では、疲労により集中力が低下しやすく、バランスを崩しやすくなるため、安定性の高さは安全性にも繋がります。
e-bike選択で重視するポイントのまとめ
以上をまとめると、次の事柄をe-bikeの購入にあたって重視しました。
- モーターのトルクが70NM以上
- バッテリーの容量が12Ah以上で、
走行距離が100km以上(スタンダードやオートのモードの場合) - 信頼できるメーカーで、近くに販売店があること
- ハンドルはドロップハンドルタイプ(必須ではないが、この方が望ましい)
この選択条件は、大柄な体の私が長距離のサイクリングを楽しみたいというのが大きな理由なので、このようになりました。
人によっては、e-bikeを自家用車で運びたい、あるいは自宅での保管スペースを減らしたいという理由から、折り畳めるe-bikeが良いというように、選択条件はもちろん変わってくると思います。
比較したメーカー・モデル
私の住んでいるところでは、e-bikeを店頭に並べている自転車屋さんは一軒だけで、それも一つのモデルしか展示していなかったので、インターネットでどんなモデルがあるのかを調べてみました。
こうやってネットであれこれ調べるのも楽しく夢中になってしまいます。
ネットサーフィンした結果、特に気になったモデルを一覧にしたのが次の表です。
なお、表の1行目のブリヂストンTB1eは今も日常に使っている自転車で、2行目のBESV JR1はこれまでサイクリングを楽しむのに使っていたe-bikeで、参考までに載せています。
また、表の中でピンクの下線を引いたのは、トルクが70NM以上のもので、ヤマハのWABASH RTとCROSSCORE RC、Panasonic XEALT S5、FASTROAD E+の4モデルがこの条件を満たしています。
商品名 | 重量 (Kg) | トルク(NM) | バッテリー(Ah) | 航続距離 | 定価 |
---|---|---|---|---|---|
ブリヂストン TB1e | 22.5 | 非公開 | 9.9 (14.3相当) | パワー:62km, オート:105km、エコ:200km | 174,000円 |
BESV JR1 | 16 | 非公開 | 7.0 | 115km / 45km | 328,000円 |
YAMAHA WABASH RT | 21.2 | 70 | 13.4 | ハイモード:85km、スタンダードモード:101km、エコモード:137km、プラスエコモード:200km、オートマチックアシストモード:96km | 438,900円 |
YAMAHA CROSSCORE RC | 23.7 | 70 | 13.4 | ハイモード:85km、スタンダードモード:101km、エコモード:137km、プラスエコモード:200km、オートマチックアシストモード:96km | 317,900円 |
Panasonic XEALT S5 | 22.5 | 90 | 13.0 | HIGH: 約75km, AUTO: 約99km, ECO: 約139km | 368,000円 |
GIANT FASTROAD E+ | 19.4 | 70 | 13.8 | SPORT: 82km, ACTIVE: 100km, TOUR: 137km, ECO: 205km | 396,000円 |
GIANT ESCAPE R-E+ | 19.7 | 50 | 11.3 | SPORTモード:80km、ACTIVEモード:95km、TOURモード:132km、ECOモード:200km | 275,000円 |
SPECIALIZED VADO SL4.0 | 15.5 | 35 | 非公開 | 130kmまたは6時間までの航続距離。別売りのレンジエクステンダーを追加すると最長200kmまたは9時間にまで延ばすことが可能(エコモード使用時)。 | 308,000円 |
キャノンデール Quick Neo | 18 | 50 | 13.4 | 航続可能距離最大約165km | 400,000円 |
最終的に選んだのはWABASH RT
WABASH RTを選んだ理由のまとめ
YAMAHAのCROSSCORE RCは重量があるのが気になり、Panasonic XEALT S5はECOモードの航続距離が他の候補よりも大分少ないので、候補から落としました。
最終的に、候補の中で唯一のドロップハンドルモデルであるYAMAHA WABASH RT か、重量が20kg以下の GIANT ESCAPE R-E かで悩みました。
しかし、調べたところ、GIANTのお店が近所にはないことが分かり、選んだのはWABASH RTです。
選んだ理由を整理すると次のようになります:
● モーターのトルク:70NMと強力
● バッテリーと走行距離:13.4Ahで、スタンダードモードの場合は101km、エコモード 137km、プラスエコモード 200kmと長距離を走れる
● 信頼できるメーカーで家の近くに販売店がある
● ドロップハンドル:候補として挙げた中で唯一のドロップハンドル
● その他:
– ハンドルにあるレバー操作で、シートポストの高さを変えられる機構付き
これも候補の中では唯一、このモデルが持つ機能で、荒れた路面に突入するときは、レバーをポチっと押してサドルを下げ、サスペンションも効かせることができます。
また、急な下り坂でも、サドルを下げればより安定して下ることができ、平地になればまたレバーを押してサドルを上げることができます。
– デザイン
自転車のフォルムや色使いが私好みでした。
ちなみに、「WABASH」というのは聞きなれない単語ですが、アメリカ先住民の言葉に由来し、「水が白い石の上を流れる」という意味があるそうです。
また、「RT」の方はRoadとTrailの頭文字だそうです。
つまり、オンロードとオフロード走行の両方をスムーズに楽しめるe-bikeという意味が込められているようです。
高身長の私が選んだサイズはM
私は身長180cmで手足も長いですが、サイズはLではなく、Mを選びました。
次の「適応身長の目安」の表のように、WABASH RTのMサイズはCROSSCORE RCのLサイズと同等で、ワンサイズ、大きいようです。
なお、CROSSCORE RCは2022年にWABASH RTと同じタイミングで発表されたモデルで、こちらも人気が高いですね。
また、スタンドオーバーハイト(自転車の地面からトップチューブ上面までの高さで、次の図の”I”のこと)をみると、WABASH RTのLサイズの場合は852mm、Mサイズは818mmで、かなり高身長の人でないとLサイズのトップチューブをまたげません。
スタンドオーバーハイトが852mmということは、靴の厚みが10mmあると仮定すると、股下が842mm以上必要なわけです。
ということは、大体、身長180cmの人でギリギリまたがれ、トップチューブの前の方でまたがろうとすると190cm以上の人でないと無理ではないでしょうか。
実際に購入した人のコメントを読んでも、やはり「WABASH RTはデカイ」と口をそろえて言われているので、上記のようにMを選びました。
購入は楽天の「サイクルベースあさひ店」で行いましたが、このお店では14%オフで販売しており、税込価格で374,902円でした(定価は438,900円です)。
定価でWABASH RTを販売するお店も少なくないので、かなりお得だと思います。
また、注文は楽天で行い、商品を「サイクルベースあさひ」の実店舗で受け取る場合は、送料無料です。
私は溜まっていた楽天ポイントも使ったので、さらに安く変えました。
家の近所の「サイクルベースあさひ」の実店舗で注文することもできましたが、このように楽天ポイントを使いたかったので、楽天で購入しました。
注文から納品まで2週間くらいかかるようで、早く届かないかと待ち遠しいです。
届いたら、カスタマイズや初乗りの感想などをまた紹介したいと思います。
おわりに
今回は、e-bike選びで重視したポイントを紹介しました。
e-bikeの使用目的などにより、選択条件は人それぞれで異なってくると思いますが、私のように大柄な体格で長距離サイクリングを楽しみたい方の参考に少しでもなれば幸いです。
注文して2週間後にWABASH RTが納車されました。
安全かつ便利に乗るための行ったカスタマイズについては、この記事をよろしければご覧ください。