家から離れた地域でサイクリングを楽しむために、自転車を電車で運んだことがありますか?
「ああ、輪行のことね!けど、やったことはないよ。」という方が多いのではないでしょうか?
折りたたみ自転車を買った人が、「最初は輪行も考えて買ったが、結局、室内保管のためにしか折りたたんでいない」と言うのをよく聞きます。
輪行をためらう理由はなんでしょうか?
「自転車を折りたたんで輪行袋にちゃんと入れられるか不安」という声をよく聞きますが、折りたたみ自転車の場合、それが簡単にできるように設計されているので、数回してみれば、慣れると思います。
それ以上に不安に感じるのは、「重い自転車が入った輪行袋を担いで駅を移動できるかどうか、体力に自信がない」ということではないでしょうか?
輪行が苦行にならないようにするには、12kg以内の自転車が望ましいと一般に言われています。
(関連記事:『折りたたみ自転車の選び方【輪行&激坂対応】重量とギア比で徹底比較』で、一般的な体力の人が輪行と激坂の走行がこなせる折りたたみ自転車の選び方を、重量とギア比のデータに基づいて解説しています。)
私はそれを知りつつ、電動アシスト付き折りたたみ自転車が欲しくて、なんと17kgの自転車を購入し、輪行しました。
このときの経験は『UNIO e16は17kgでも輪行できる?1か月実走レビューで判明した実力』の記事で紹介しているので、よろしければごらんください。
この記事では、特別な体力があるわけではない私が、腰を痛めることもなく、翌日に疲れも残さず輪行できた秘訣を紹介します。
輪行で自転車を担ぐ理由|ルールを知らないと失敗する
この記事では、重い自転車が入った輪行袋を担いで歩く距離をいかに減らすかについて説明します。
ただ、輪行に詳しくない方は、「なぜ、担がなければならないの?」という疑問を持つかもしれないので、まず、輪行のルールを簡単に説明します。
すでにご存じの方はスキップして『輪行を楽にする事前チェックリスト【保存版】』に飛んでください。
JR等のルール:折りたたんで「専用の袋に完全収納」が鉄則
自転車を手回り品として電車に持ち込むのは無料で、自分の乗車賃だけでOKです―― ありがたいですね。
ただし、ルールがあります。
JRなど、ほとんどの電車では、折り畳んだ自転車をすっぽり覆って「専用の袋に完全に収納」しなければなりません。
例えば、次のJR東海の案内資料にもそのように書かれています。

YouTubeで「BESV PSF1 輪行」、あるいは「Tern Vektron 輪行」と検索してみてください。
私は「こんなに重いe-Bikeをどうやって輪行しているのだろう?」と興味を持って視聴してみましたが、輪行袋の下を完全に閉じず、地面に接地している後部荷台に付けたキャスターで押し歩きしているではありませんか。
これは、専用の袋に完全に収納していないので、明らかなルール違反です。
キャスター付き輪行袋や台車が「現実的な解決策」にならない理由
『「専用の袋に完全に収納」というのは収納方法に関するルールであって、それを担ぐか、押すか、転がすかといった移動方法は自由なのではないですか?』という疑問を持たれた方―― その通りです!
例えば、底にキャスターが付いた輪行袋を使うことや、小型のキャスター台を持参して、それに輪行袋を載せるというアイデアも出てきますね。
これは先ほどのYouTube動画のような違反ではなくて、「専用の袋に完全に収納」という条件を満たしながら実現ができます。
確かに、このアイデアは駅構内や車内での移動には便利です。
けれども、目的地の駅に着いて、サイクリングを始めるとき、そのようなキャスター付き輪行袋やキャスター台をどうしますか?
そのような商品は重くてかさばるので、それを携行してサイクリングをするのは難しいことが多いのです。
また、自転車の手荷物としての取り扱いルール上は違反ではないですが、安全上の理由で駅員が止めることがあります。
たとえば、携行に向く小さいキャスター台は、荷物を載せる面が30 x 40cmくらいしかないものが多いです。
これに折りたたんだ自転車を乗せようとすると、どうしても自転車を横向きにして載せざるを得ません。
折りたたみ自転車の折りたたんだサイズは幅が約60~90cmあり、高さも結構あります。
このような大きな荷物を人の多い所で押し歩きすれば、危険・迷惑・動線阻害などの理由で駅員が”秩序を乱す”と判断し、退去対象になることもあります。
これは、単なる要請・注意ではなく、従う必要があります。
つまり、底にキャスターが付いた輪行袋や小型のキャスター台を使うアイデアは良いけど、なかなか、最適解が無い状況です。
これについては別の記事でより詳しく説明したいと思います。
このように、自転車を担いで駅構内を移動する以外の代替策を見つけるのは難しいということになり、輪行+サイクリングを楽しむ人の多くは、結局、軽量な輪行袋を使い、駅構内では肩に担ぐという方法を選んでいます。
盲点!改札口に入る前(駅ビル内)から担ぐ必要があることも
さきほどの「専用の袋に完全に収納」というのは電車に乗る際のルールですが、改札口に入る前にも輪行袋を担がなければならないこともあります。
たとえば、改札口が2階にある駅が多いですが、その場合、地上階で自転車を折りたたみ、輪行袋に入れて改札口のある2階までエレベーターを使うと楽です。

(JR藤沢駅の構内図に筆者が加筆)
地上階で自転車を折りたたまず、そのままエレベーターに乗れば良いのではと思うかもしれません。
けれども、一般の駅利用者向けエレベーターでは、「エレベーター内で場所を取る」「他の利用者に接触する可能性がある」という理由で、むき出しの自転車を乗せるのは不可であることが多いです。
エレベーターで改札口のある2階に移動したら、そこから輪行袋を担いで改札口まで移動します。
一旦、2階で輪行袋に入れた自転車を出して、改札口の前まで自転車を押していき、改札口に近いところで再度、自転車を折りたたんで輪行袋に入れるという案も考えられますが、その方が面倒なことが多いです。
以上をまとめると、
輪行+サイクリングの楽しさの足を一番引っ張るのが「担ぎ歩き」
輪行には次のように大きな楽しみがあります。
- 普段行けない遠くまで行って非日常感を味わえる
途中に電車を利用することで、遠くまでサイクリングに行け、家の近隣とは違う景色や観光スポット、グルメなどを楽しめ、リフレッシュできます。 - 走りたくない道をコースから省いて、サイクリングに向いた道だけを走れる
危険なところ、きつすぎるところは避け、サイクリングに適した道だけを走るという選択ができます。
頑張り過ぎず、中強度の有酸素運動をすると「幸せホルモン」(セロトニン・エンドルフィン・ドーパミン・オキシトシン)が分泌され、気分が上がります。
この楽しみの足を引っ張る可能性が一番高いのが、駅で自転車を担いで歩くときの大変さです。
ですので、輪行で自転車を担いで歩く距離を最小化すれば、輪行の楽しさを最大化できます。
では、具体的にコツを見ていきましょう。
輪行を楽にする事前チェックリスト【保存版】
重い自転車を担いでの輪行を成功させるには「体力より情報が重要」―― これがキーメッセージです。
次のリストのように事前の下調べに時間を使うことで、輪行時の歩行距離を大幅に減らせることもあります。
なお、このリストは、輪行の計画時に、自転車を担いで歩く距離を最短にするための必要なチェックを行ったかどうかを確認するためにも使えます。
【駅選びの工夫】
【乗り換えに関する工夫】
【混雑回避と乗車位置に関する工夫】
下調べは、Google検索で「〇〇駅 構内図」と検索したり、YouTubeで「〇〇駅」と検索して実際の駅の様子を動画で確認するだけなので、簡単です。
また、「あっ、こういう方法があるのか!」と楽に行ける方法を探すのは結構、面白く、輪行自体だけでなく、輪行計画を立てる段階も楽しいものです。
また、利用する駅のイメージを事前に得ることができるので、安心して輪行に出かけられるというメリットもあります。
それでは、さきほどのチェックリストの内容をこれから詳しく説明します。
輪行が楽になる駅選び6つのコツ
1. 大きな駅は避け、隣の小さな駅を選ぶ
大きな駅は、改札を入ってから、エレベーターまで歩く距離が長いという傾向があります。
たとえば、新宿駅の中央東改札口から入って山手線乗り場へ行く場合、山手線のホームに降りるエレベーターまで300m前後も歩く必要があります。
また、新宿駅は1日平均乗降人員が日本一の駅ですから、人も多いです。
重い自転車が入った輪行袋を担いでいると、この長い距離をハーハー言いながら人混みの中を移動することになるかもしれません。

そのため、近隣に小さな駅がある場合は、そちらの駅を利用する方が良いと思います。
利用しようと思う駅が大きい場合、Googleマップや乗換案内アプリで、近隣の駅でより小さな駅を利用できないか調べてみる。
2. 駅をずらすだけで大違い!乗降客数が少ない駅を選ぶ
たとえば、私の住む湘南にある江ノ電の長谷駅は、人気の鎌倉大仏や長谷寺の最寄り駅なので、1日平均利用者数が約9,300人と、小さな駅にしては非常に乗降客が多いです。
それに引き換え、たった800mしか離れていない隣の極楽寺駅の1日平均利用者数は約1800人と、長谷駅の5分の1です。
このように、同じ路線でも、1駅先、あるいは前の駅を利用することで、「混雑が少なく輪行袋を担いでいても歩きやすい」「改札に近い場所に輪行袋を置いて作業しやすい」というメリットを得ることができます。
● 駅の乗降客数を調べる
最も確実なのは、鉄道会社が公表している1日平均乗降人員です。
『〇〇駅 1日平均乗降人員』とGoogle検索すると知ることができ、5万人以上であれば、混雑している可能性が高いです。
ちなみに、日本一は新宿駅で、305万人だそうです。
(参照:スタディサプリ『1日の利用者数が多い駅のランキング』)
● YouTubeで駅構内の動画を観る
YouTubeの検索で『〇〇駅』と調べると、駅構内の歩き動画を観ることができ、混雑状況がある程度分かります。
『〇〇線全駅訪問』というような動画もあって、メジャーな駅だけでなく、意外にローカルな駅や本当に小さな駅の動画もよくあります。
3. 跨線橋(階段)は地獄!エレベーター必須で駅を選ぶ
先程、小さい駅がお勧めと言いましたが、小規模駅や地方の古い駅ではエレベーターがない駅も残っています。
たとえば、乗車するプラットフォームに行くには跨線橋(こせんきょう)を渡るしかないところもあります。
跨線橋と言うのは文字通り線路を跨(また)ぐ橋で、次の写真がその例です。

跨線橋を重い自転車を担いで渡るのは見るからに大変そうですね。
このような駅は避け、もっと楽にホームに行ける近隣の駅を利用することも検討した方が良いでしょう。
現在は主要駅ではバリアフリー化が進み、エレベーターがある駅が多く、利用しやすくなっています。
念のため、事前に駅の構内図で、エレベーターの有無を確認しておくと安心です。
「〇〇駅 構内図」とGoogle検索すると調べられます。
検索結果で「画像」を選べば、駅の平面図や立体図を見られ、構内図の『EV』マークやエレベーターのピクトグラムを探すと、エレベーターの有無が分かります。
4. ホームへのエレベーターに近い「改札口」を選ぶ
たとえば、御殿場線の山北駅の場合、駅の北側から入ると、ホームへの移動には、線路を跨ぐ跨線橋を渡る必要があります。
一方、駅の南側から入ると踏切を渡ってホームに行けます。
このように、同じ駅でも入口によって、移動の大変さが天と地ほどの差があるケースがあります。
また、大きな駅では、複数の改札口があることが普通ですが、改札から目的のホームまで降りるエレベーターまでの距離が大きく違うことがあります。
たとえば、さきほどの新宿駅の場合、山手線のプラットフォームに行くのに中央東改札口から入ると、最寄りのエレベーターまでかなり距離があります。
それに対して西改札口からは、そのエレベーターまで目と鼻の先にあり、中央東改札口から入るのに比べると、歩く距離が3分の1くらいに短縮でき、汗だくになるのを避けられます。
「〇〇駅 構内図」とGoogle検索すると調べられます。
検索結果で「画像」を選べば、駅の平面図や立体図を見られ、複数の改札口がある場合、どれがエレベーターまでの距離が短いのかをチェックすることができます。
5. 地上から改札階へ行く「外のエレベーター」がある側を選ぶ
改札口を入ってからの話ではなく、地上から改札口まで行くときの話です。
駅の建物の2階に改札口がある駅は多いですが、地上から2階へ行くエレベーターを利用すると重い自転車を運ぶのに楽です。
たとえば、JR東海道線の藤沢駅の場合、南口には、改札階へ行く外のエレベーターがなく、北口にしかエレベーターがありません。
南口を利用すると、2階にある改札口まで結構、距離があり、自転車を担いでいくのは大変です。
このように事前に駅構内図を確認しないと、地上から改札口まで行く際に、無用の労苦が発生することがあります。

なお、駅によっては、地上階からスロープを使って自転車を押し歩きし、改札階に行ける場合もあります。
エレベーターが無い場合、スロープも無いかもチェックしてみましょう。
「〇〇駅 構内図」とGoogle検索すると調べられます。
検索結果で「画像」を選べば、駅ビルの図面を見られるので、地上から改札口まで行くエレベーターの場所をチェックすることができます。
6. 輪行作業(パッキング・アンパッキング)がしやすい駅・スペースを選ぶ
人が多い駅構内では、自転車を輪行袋に収納したり、輪行袋から取り出して展開したりする際に、周りの人の邪魔にならない場所を見つけるのが難しい場合があります。
改札口から遠い場所で輪行作業をすると、自転車を担いで移動する距離が長くなってしまいます。
事前に、輪行作業がしやすく、改札口からも離れていない場所の目ぼしを付けておけば、場所探しのために無駄にウロウロする必要がなくなります。


YouTubeの検索で『〇〇駅』と調べると、駅構内の歩き動画を観ることができ、改札口に近いコンコースで輪行作業ができそうかどうかを調べることができます。
駅の建物内で見つけるのが難しい場合、Googleマップの航空写真を拡大したり、ストリートビューで駅付近を見たりして、駅の近辺で、輪行作業をしやすいスペースを探します。
乗換時間より歩く距離!輪行で本当に見るべきポイントとは
乗り換え時間や回数の短い路線を選ぶ
落とし穴!「乗換1回」でも連絡通路が長い路線は避ける
路線間の乗り換えの際、駅構内の「連絡通路」の長さは路線によって千差万別です。
例えば、地下深くにある路線や、後から増設された路線への乗り換えは、たとえエレベーターがあっても水平方向の歩行距離が数百メートルに及ぶことがあります。
有名なのは、新幹線ホームからディズニーへ行く京葉線ホームまで行くケースですね。
京葉線ホームは駅の南側の地下深くにあり、他のホームから非常に離れているため、乗り換えに、徒歩で約15〜20分かかると言われています。
重い輪行袋を担いでいれば、これはかなりきつく、腰や肩も痛めるリスクもあります。
乗換回数を減らす:多少時間がかかり乗換ゼロのルートが楽
乗り換え回数も重要なポイントです。
・Aルート:乗車時間50分、乗換2回
・Bルート:乗車時間60分、乗換なし
なら、輪行ではBルートの方が圧倒的に楽なことがあります。
乗換案内アプリ等で、経路を検索した際、「乗り換え時間」が長めに設定されていたり、乗換回数が多い駅や路線は避けるのも一手です。
エレベーター不要の「同一ホーム(対面)乗換」を狙う:国府津駅の例
同じ路線でも、乗換の際、列車によって、階段やエレベーターを使わずにホームの反対側(同じ島式ホーム)に乗り換えられる場合と、階段やエレベーターを使って別のホームに移動しなければならないことがあります。
たとえば、JR東海道線の下りで国府津駅まで行き、そこから御殿場線に乗り換える場合、JR東海道線の電車が到着するホームは1番線または2番線になります。
2番線に到着する電車を選べば、同じホームで対面の御殿場線に乗り換えられます。
1番線に着く電車だと、改札口のある階まで上がり、連絡通路を通って御殿場線のホームに降りる必要があります。

このようにして、乗換時間を数分短縮することよりも、同一ホーム(同じ島式ホーム)乗換を選択し、「階段やエレベーターを使わずに済む」ことの方が体への負担が小さいケースも少なくありません。
① 駅の配線図(ホーム配線図)を見る
駅構内図やWikipedia、鉄道ファン向けのサイトで、駅の配線図を見ることができます。
先程の国府津駅の場合、
・1番線…東海道線
・2番線…東海道線
・3番線…御殿場線
という配線になっていて、2番線と3番線が同じ島式ホームになっていることが分かります。
② 次に、時刻表や乗換案内で到着番線を見る
上記の例であれば、東海道線が1番線到着か2番線到着かを調べます。
2番線到着の列車を選べば、同じホームでの乗り換えが可能となります。
混雑回避&乗車位置だけで体感が激変!輪行を楽にする追加ワザ
混雑時間帯(ラッシュ)の回避:観光地やイベント開催日も要チェック
朝夕ラッシュを避ければ、エレベーターが空いており、ホーム移動が楽で、輪行袋を人にぶつける心配が少ないため、体力的にも精神的にも楽になります。
また、イベント会場の最寄り駅で、当日、大きなイベントが予定されている場合、その駅の利用は避けるか、利用する時間帯を考慮した方が良いでしょう。
基本的に「駅ごとの混雑時間帯を細かく調べる」よりも、「通勤・通学ラッシュを避ける」方が、調べる労力に対する効果が非常に大きいです。
一方で、例外として調べる価値があるケースには次のようなものがあります。
【観光地の駅】
観光地では、土日祝の10~16時頃は通勤時間帯以上に混雑することがあります。
たとえば、鎌倉駅の混雑時間帯は、以下の公式マップや乗換案内アプリを使うとピンポイントで把握できます。
・鎌倉観光混雑マップ: AI解析により、曜日や時間帯別の混雑傾向を1週間先までカレンダー形式で確認できます。
・NAVITIME: 鎌倉の混雑予報から、駅ごとの時間帯別混雑度合いを事前にチェックできます。
【イベント開催日】
花火大会、マラソン大会、ライブなどの開催日は、特定の時間帯に駅が非常に混雑します。
ですので、そのときにはイベントの最寄りの駅は乗り降りをしないことを選択することも意味があります。
たとえば、有名アーティストの公演や大きな式典が多い日本武道館でのイベントの最寄り駅が九段下駅であることを知っていれば、『九段下駅 日本武道館 イベント』で検索して、近々予定されているイベント日程を知ることができます。
ただし、「この駅は大きなイベントがあるときは非常に混む」ということを知っていなければ、調べるのは意外と難しいです。
Googleマップで目的駅を検索し、目的駅をGoogleマップで表示すると、駅周辺で開催される大きなイベントが表示されることがありますが、すべてのイベントが表示されるわけではありません。
降車駅のエレベーターに最も近い「号車(乗車位置)」を事前調査
列車を降りる駅のホームで、エレベーター乗り場まで最短距離の号車に乗ると、下車した際に自転車を担いで移動する距離を短くできます。
乗車駅で、その号車の所まで移動する必要がありますが、乗車駅では列車を待つ時間があるので、多少歩いても、ゆっくり移動できることが多く、トータルでみると楽になることがあります。
また、降車駅の人混みが多い場合、エレベーターまで遠いと、重い自転車を運ぶのは大変になることもあります。
なお、特急や新幹線なら最後部座席の後ろ、在来線なら車端部の車椅子スペースや運転席裏のスペースを狙うと、重い自転車でも倒れず安心です。
「〇〇駅 エレベーター 号車」でGoogle検索すると、教えてくれるサイトが幾つか出てきます。
たとえば、国府津駅の場合、「わだっつログ」というサイトに、次のような図も入った「【JR国府津駅】東海道線ホームの改札口・階段・エレベーターに近い降車位置情報」という記事があります。

これで、6号車に乗車すれば、国府津駅での下車時にエレベーターまで最も近いことが分かります。
輪行を楽にするための駅の下調べ5ステップ
ここまでの説明のように事前の下調べをすることで、輪行の”しんどさ”は劇的に変わります!
特に輪行する自転車がe-Bikeのように重い場合や、体力にあまり自信の無い方にとって、事前調査が楽しい輪行になるかどうかの決め手と言って過言ではありません。
駅や路線の下調べの方法を手順としてまとめました。
- ステップ1:Googleマップなどの経路探索アプリで全体の路線を把握する

▢大きな駅かどうかをチェック
近隣に小さい駅がある場合は、そちらを利用することを考える。
▢乗り換えがある場合、乗換にかかる時間や回数をチェック
多い場合、乗換時間や回数がもっと少なくなる路線に変更することを考える。
▢駅の周辺も、航空写真やストリートビューでチェック
地上階から改札階へ上がるエレベーターに近い場所で、輪行作業ができるスペースがあるかを調べる。
なお、駅のコンコースなど、駅の建物の中で輪行作業ができることも多く、それはステップ3(YouTubeを利用)で確認。
- ステップ2:駅構内図で詳細を確認する

▢改札の位置を確認
改札までの距離が最も短い駅の入口を確認する。
▢エレベーターの有無と位置
改札階からホーム階へ移動するための改札内エレベーター有無をチェック。
また、地上階から改札階まで移動するための改札外エレベーター有無もチェック。
使えるエレベーターが複数ある場合、エレベーターまで歩く距離が最も短いエレベーターを選択する。
▢乗換経路を確認
ホーム間の移動ルート・距離、エレベーターの有無を確認。
エレベーターが無い、あるいは、あってもエレベーター乗り場まで自転車を担いで歩く距離が長い場合、ステップ1に戻って、もっと楽になる路線に変更することを考える。
- ステップ3:YouTubeで駅の実際の様子を確認する
YouTubeで駅名を入力して検索

▢混雑状況をチェック
時間帯による混雑の違いも考慮しながら把握する。
▢歩行ルートの動画を確認
改札~ホーム、乗換ルートを確認する。
▢改札前のスペースをチェック
輪行作業ができそうなスペースが改札口の近くにあるかどうかをチェックする。
混雑が激しそう、乗換ルートが複雑、改札に近いところで輪行作業をするスペースを見つけるのが難しそうといった場合、ステップ1に戻って、もっと楽になる路線に変更することを考える。
- ステップ4:調べた結果を総合し、最適ルートを決定!

▢担ぐ距離が最も短いルートはどれか?
改札までの距離、改札を入ってホームに降りるエレベーターまでの距離、乗換の距離を確認。
▢輪行作業をするスペースの場所はあるか?
改札の近くや、地上階から改札階へ上がるエレベーターに近い場所にあるかを確認。
- ステップ5:決めたルートで、どの時刻、どの号車に乗るかを選択する

▢通勤通学の時間帯など、混雑時間帯(ラッシュ)を回避する
▢「同一ホーム(対面)乗換」ができるかどうかをチェック
同じ路線でも、列車時刻によって到着ホームが変わることがあり、エレベーター不要の「同一ホーム(対面)乗換」ができるかどうかを確認する。
▢エレベーターに最も近い「号車(乗車位置)」を決定
列車を降りる駅のホームで、エレベーター乗り場まで最短距離の号車に乗ると、下車した際に、自転車を担いで移動する距離を短くできる。
文字に書くと、手順が複雑に見えるかもしれませんが、一度、行ってみると、それほど難しくはなくなります。
まとめ|事前の「駅下調べ」で輪行の楽しさは最大化する!
輪行を楽にする秘訣は、筋トレではありません。
乗り降りする駅を少し変えたり、改札を一つ変えたり、エレベーターの場所を事前に調べたりするだけで、担ぐ距離は驚くほど短くできます。
その下調べが、サイクリング当日の疲労を大きく減らし、「また輪行で出かけよう」と思える快適さにつながります。
また、下調べは、「ここの駅にはこんな特徴があるんだ」「こんな雰囲気の駅なのか」「ここで輪行作業をしよう」「乗換はこんな感じになるのか」というように、利用したことのない路線や駅についての仮想体験になり、これ自体、楽しめます。
ぜひ次の輪行では、このチェックリストを活用してみてください。





























● 輪行+サイクリングをする場合、専用の袋に完全に収納した自転車を担いで歩くのが一般的
● 改札口を入ってからだけでなく、駅ビルに入って改札口までも担いで歩く必要があることが多い