どのお茶が一番健康に良い? 10種類のお茶を比較してみました

お茶はお好きですか?

緑茶やコーヒー、紅茶、麦茶、プーアル茶、そば茶など、そのときの気分によって飲むお茶を変える人も多いのではないでしょうか。

お茶は水分補給できるだけでなく、香りや味が良く、しかも健康にも良いスーパーなドリンクです。

お茶にはものすごく多くの種類があり、それぞれに独自の健康効果があります。

どのお茶が自分の健康に最適なのか、気になったので調べてみました。

この記事では、健康に良いお茶の条件を基に、おすすめのお茶を紹介します

自分の体調やライフスタイルに合ったお茶を見つける参考になれば幸いです。

健康に良いお茶の条件

お茶の健康効果に関する様々な記事を参考にして、お茶の健康成分を選ぶポイントとして次の4つを選びました。

  • ポリフェノールが豊富であること
    • 理由: ポリフェノールには抗酸化作用、抗炎症作用、免疫調整作用があります。
      一部の研究では、心血管疾患のリスクを下げる可能性があるとされています。
      このように、ポリフェノールは老化防止や生活習慣病の予防にも寄与するとされています。
    • : 緑茶、紅茶、ウーロン茶
  • ミネラルを含んでいること
    • 理由: 鉄分やマグネシウムはエネルギー代謝や血流改善に、カリウムは血圧調整に役立ちますが、腎臓病の方はカリウム摂取に注意が必要です。
    • : 韃靼そば茶、麦茶
  • タンニンが適量含まれていること
    • 理由: タンニンの収斂作用は口腔や消化器系の健康維持に寄与しますが、多量摂取は鉄分吸収を阻害する可能性があります。
    • : 緑茶、紅茶
  • 飲用後も体内の水分バランスを保つこと
    • 理由: 適量のカフェイン摂取は覚醒効果や集中力の向上にもつながります。
      けれども、摂取し過ぎると睡眠の質を下げるデメリットもあります。
    • : ルイボスティー、麦茶

一口メモ:ポリフェノール、フラボノイド、カテキンとは
  • ポリフェノール
    植物に多く含まれる天然の化合物で、強力な抗酸化作用を持つ成分です。
    植物が紫外線や病害から身を守るために作り出しており、人間にとっても健康維持に役立つとされています。
  • フラボノイド
    ポリフェノールの一種で、ポリフェノール全体の大部分を占めます。
    主に抗酸化作用、抗炎症作用、免疫調整作用を持ちます。
  • カテキン
    フラボノイドに属する化合物です。
    抗酸化作用が非常に強く、活性酸素を除去し、細胞の酸化ストレスを軽減します。
    特に緑茶に含まれるEGCG(エピガロカテキンガレート)が注目されています。

10種類のお茶を評価してみた

次の比較的手に入りやすい10種類のお茶を評価しました。

1.水出し緑茶
2.お湯出し緑茶
3.ルイボスティー
4.玄米茶
5.プーアル茶
6.ほうじ茶
7.麦茶
8.コーヒー
9.紅茶
10.韃靼そば茶

評価は次のように三段階で付けました。

◎: 非常にあてはまる
: まあ、あてはまる
: あてはまらない

それでは、評価した結果を以下に紹介します。

1. 水出し緑茶

  • ポリフェノール:〇 (EGCGが含まれるが、お湯出し緑茶の1/5程度)
  • ミネラル:◎ (緑茶由来)
  • タンニン:◎ (適量含有)
  • 水分バランス:◎ (利尿作用控えめ)
  • 総合コメント:抗酸化作用が非常に高く、生活習慣病予防に最適。利尿作用が控えめで水分補給としても適しているため、どの年齢層にもおすすめです。
    特に健康を意識した飲料として広く活用可能。

2. お湯出し緑茶

  • ポリフェノール:◎ (EGCGが豊富)
  • ミネラル:◎ (緑茶由来)
  • タンニン:◎ (適量含有)
  • 水分バランス:〇 (利尿作用がやや強い)
  • 総合コメント:水出しより香りや風味が豊かでリラックス効果が高い。
    利尿作用がやや強いが、日中の活動時に飲むと抗酸化作用と水分補給が同時に行える。

3. ルイボスティー

  • ポリフェノール:◎ (フラボノイド豊富)
  • ミネラル:◎ (ミネラル豊富)
  • タンニン:✕ (タンニンなし)
  • 水分バランス:◎ (利尿作用ほぼなし)
  • 総合コメント:カフェインやタンニンが含まれていないため、妊娠中やカフェインを避けたい方に適している。
    リラックス効果が高く、夜間にも安心して飲める点が魅力。
    ミネラルが豊富で疲労回復や美肌効果を求める方におすすめ。

4. 玄米茶

  • ポリフェノール:◎ (緑茶由来)
  • ミネラル:◎ (玄米のミネラル)
  • タンニン:◎ (適量含有)
  • 水分バランス:◎ (利尿作用控えめ)
  • 総合コメント:香ばしい風味が特徴で、緑茶の栄養に加え、玄米由来のビタミンやミネラルが豊富。
    胃に優しいため、食後や胃腸が弱っている時にも適している。

5. プーアル茶

  • ポリフェノール:◎ (ポリフェノール多)
  • ミネラル:◎ (発酵由来)
  • タンニン:〇 (適量含有)
  • 水分バランス:◎ (発酵で利尿作用控えめ)
  • 総合コメント:発酵由来の健康効果が高く、脂肪分解や消化促進効果が期待できる。
    特にダイエットを意識する方に最適。

6. ほうじ茶

  • ポリフェノール:〇 (焙煎で減少)
  • ミネラル:◎ (緑茶由来)
  • タンニン:◎ (適量含有)
  • 水分バランス:◎ (利尿作用控えめ)
  • 総合コメント:焙煎による香ばしい香りが特徴で、リラックス効果が高い。
    カフェインが少なく、夜間の飲用にも適している。
    胃に優しいため、食後や胃腸の調子が悪い時にも飲みやすい。

7. 麦茶

  • ポリフェノール:✕ (ポリフェノール少)
  • ミネラル:◎ (ミネラル豊富)
  • タンニン:✕ (タンニンなし)
  • 水分バランス:◎ (利尿作用ほぼなし)
  • 総合コメント:ポリフェノールは少ないが、カフェインが含まれず、子どもや高齢者でも安心して飲める。

8. コーヒー

  • ポリフェノール:◎ (クロロゲン酸豊富)
  • ミネラル:✕ (ミネラル少)
  • タンニン:〇 (適量含有)
  • 水分バランス:✕ (利尿作用が強い)
  • 総合コメント:ポリフェノールが豊富で抗酸化作用が期待できるが、利尿作用が強いため水分補給には不向き。
    カフェインを摂取したい朝や、集中力を高めたい場面での飲用がおすすめ。

9. 紅茶

  • ポリフェノール:◎ (フラボノイド豊富)
  • ミネラル:✕ (ミネラル少)
  • タンニン:〇 (適量含有)
  • 水分バランス:〇 (利尿作用がある)
  • 総合コメント:香り豊かでリラックス効果が高い。
    利尿作用があるため水分補給にあまり適さないが、日常のリフレッシュタイムや気分転換に最適。

10. 韃靼そば茶

  • ポリフェノール:◎ (ルチン豊富)
  • ミネラル:◎ (そば由来)
  • タンニン:〇 (タンニン少量)
  • 水分バランス:◎ (利尿作用ほぼなし)
  • 総合コメント:ルチンが豊富で血圧や血糖値が気になる方に最適。
    カフェインが含まれないため、夜間やリラックスしたい場面でも安心して飲める。
    そばアレルギーがない方には強くおすすめできる健康茶。

目的別、おすすめのお茶

以上の評価から目的に応じたお勧めのお茶を紹介します。

目的おすすめのお茶ポイント
健康管理全般水出し緑茶, 玄米茶, プーアル茶抗酸化作用・ミネラル・タンニンが豊富。生活習慣病予防に適している。
カフェインを避けたいルイボスティー, 麦茶, 韃靼そば茶カフェインフリーで安心して飲める。
ルイボスティーと韃靼そば茶にはポリフェノールが豊富。
特に麦茶とルイボスティーはカリウム含有量が少なめで、腎臓機能が低下している方にも適している。
腎臓が弱っている方ルイボスティー, 麦茶, 韃靼そば茶カリウム含有量が低く、腎臓への負担が少ない。
ルイボスティーと韃靼そば茶にはポリフェノールやミネラルが豊富で、利尿作用は穏やか。
ダイエット・脂肪分解お湯出し緑茶, プーアル茶, コーヒー, 紅茶【お湯出し緑茶】
緑茶には「カテキン」という成分が豊富に含まれており、脂肪燃焼や体脂肪減少をサポートすると言われている。
特にお湯出し緑茶はカテキンの抽出量が多いため効果的。
【プーアル茶】
プーアル茶は脂肪の吸収を抑える作用や、脂肪分解を助ける働きがあるとされている。
特に油っぽい食事の後に飲むと、消化を助けつつ脂肪の蓄積を防ぐと言われている。
【コーヒー】
コーヒーに含まれるカフェインは脂肪燃焼を促進し、運動前に飲むとさらに効果が高まると言われている。
ただし、過剰摂取は睡眠の質を低下させたり、胃酸の分泌を促す作用により胃を荒らしたりすることがあるため注意が必要。
【紅茶】
紅茶に含まれる「テアフラビン」や「カフェイン」は、代謝を高め脂肪燃焼をサポートする。

高カテキン茶を特定保健用食品の数分の一価格で作れる!

緑茶の健康成分の中で魅力的なのはカテキンでしょう。

カテキンの中でもEGCG(エピガロカテキンガレート)には強力な抗酸化作用があります。

一口メモ:EGCGの健康効果

EGCG(エピガロカテキンガレート)は、以下のような健康効果が期待されています。

1. 抗酸化作用

  • EGCGは強力な抗酸化物質であり、活性酸素(フリーラジカル)を抑えることで細胞の損傷を防ぎます。
  • 老化防止や慢性疾患の予防に役立つ可能性があります。

2. 抗炎症作用

  • 炎症を抑える効果があり、慢性炎症が関与する疾患(関節炎、動脈硬化など)のリスクを低減すると考えられています。

3. 心血管疾患の予防

  • 血圧を下げる作用があり、高血圧の予防に寄与する可能性があります。
  • LDL(悪玉)コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化のリスクを下げる可能性があるとされています。

4. 体重管理・脂肪燃焼

  • 代謝を促進し、脂肪の分解を助けることが示唆されています。

カテキンはお湯出し緑茶ではたくさん抽出されますが、水出し緑茶の場合、お湯出し緑茶の数分の一しか抽出されません。

「だから、私はお湯出し緑茶を飲む!」という人も多いと思いますが、残念なのは、お湯出し緑茶にはカフェインが多いことです。

そのため、多量に飲んだり、就寝に近い時間に飲むと、寝つきが悪くなったりして睡眠の質に悪影響を与えてしまいます。

「Qualselect 茶カテキン粉末」で簡単に高カテキン茶を作れる

カテキンが多くてカフェインが少ないお茶を飲みたい人に、私が行っていることを紹介します。

それは、カフェインが少ないお茶(ルイボスティー、麦茶、韃靼そば茶、水出し緑茶など)に次の「Qualselect 茶カテキン粉末」を溶かすことです。

これで、特定保健用食品(トクホ)の高カテキン茶と遜色のないカテキン量を含んだお茶を非常にコスパ良く作れます。

次の表のように、麦茶にこの粉末を混ぜて高濃度カテキン茶を作ると、1リットルあたり、わずか53円!ですが、特定保健用食品である「キリンヘルシア緑茶」は460円、「伊藤園 おーいお茶 カテキン緑茶」は295円です。

1リットルあたりカテキン量カフェイン量価格
麦茶 +
茶カテキン粉末 1.5g
1200mg0mg53円
【特保】キリン
ヘルシア緑茶
1543mg229mg460円
【特保】伊藤園 おーいお茶 カテキン緑茶 1.5g394mg60mg295円

この比較表は次の元データに基づいて作りました。

上記の表の元データ
  • はくばく 水出しでおいしい麦茶 360g×4袋
    • 価格: 1051円
    • 1Lの水に1パック(20g)
    • 1Lあたり 15円
  • Qualselect(クオルセレクト) 茶カテキン粉末 100g 超高濃度
    • 価格: 2533円
    • 1.5g (カテキン1200mg)あたり 38円
  • 【特保】 キリン ヘルシア緑茶【1箱・12本】キリン ヘルシア緑茶 1050ml(1本)
    • 価格: 5799円
    • 1Lあたり 460円
  • 【特保】伊藤園 おーいお茶 カテキン緑茶 1Lx12本セット
    • 価格: 3544円
    • 1Lあたり 295円

Qualselect 茶カテキン粉末」の特徴

  • EGCGを補給…ポリフェノール98%でカテキン80%以上、EGCG50%以上と不足しがちな成分を簡単に補うことができます。
  • カフェインレス…夜に飲んでも睡眠を妨げません。
  • 使いやすい粉末タイプ…お好みの量を手軽に調整できます。熱湯にはすぐ溶けます。

【使い方のコツ】
私は、1リットルのお茶に対して、「Qualselect 茶カテキン粉末」を1.5g入れています(これ以上入れると、私の場合、苦くなりすぎと感じます)。

これで1.2gものカテキンを摂れます。

冷茶に混ぜる場合は、無理にかき混ぜて溶かそうとすると、ダマ(溶けずにできる小さな固まり)ができやすくなります。

冷茶にポンと粉末を入れて20分くらい放置すると、いつのまにか完全に溶けますので、この方がはるかに楽です。

特定保健用食品よりも、はるかにコスパ良く高カテキン茶が作れるだけでなく、お茶の箱買いが不要になり、保管場所を節約できます

さらに、面倒なペットボトル廃棄も必要なくなります

おわりに

お茶は単なる飲み物ではなく、私たちの健康をサポートする素晴らしいパートナーです。

この記事では、ポリフェノールやミネラル、タンニンの含有量、水分バランスといった観点から、健康に良いお茶を比較しました。

緑茶やプーアル茶、ルイボスティーなど、それぞれの特性を理解し、自分の体調やライフスタイルに合ったお茶を選ぶことで、より健康的な毎日を送ることができます。

また、高カテキン茶を手軽に作る方法についても紹介しました。

市販の特定保健用食品と比べて、はるかにコスパが良く、継続しやすい方法です。

日々の習慣に取り入れて、手軽に健康を意識したお茶ライフを楽しんでみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたにぴったりのお茶が見つかりますように!

参考記事

緑茶の健康効果

コーヒーの健康効果

ルイボスティーの健康効果

  • 記事: 「ルイボスティーの効果・効能とは?管理栄養士が解説」
  • 概要: ルイボスティーに含まれる抗酸化物質やミネラルの効果、ノンカフェインであることの利点について説明しています。
  • URL: https://www.macaro-ni.jp/74389

プーアル茶の健康効果

  • 記事: 「プーアル茶の効果・効能とは?管理栄養士が解説」
  • 概要: プーアル茶の脂肪燃焼効果や血糖値の調整作用、カフェイン含有量について詳しく解説しています。
  • URL: https://www.tea-lab.jp/puerh-tea-effect/

韃靼そば茶の健康効果

  • 記事: 「韃靼そば茶の効果・効能とは?管理栄養士が解説」
  • 概要: 韃靼そば茶に豊富に含まれるルチンの効果や、血圧・血糖値への影響について説明しています。
  • URL: https://www.sokensha.co.jp/column/dattansobacha/

玄米茶の健康効果

  • 記事: 「玄米茶の効果・効能とは?管理栄養士が解説」
  • 概要: 玄米茶に含まれるビタミンやミネラル、リラックス効果について詳しく解説しています。
  • URL: https://www.tea-lab.jp/genmaicha-effect/

ほうじ茶の健康効果

  • 記事: 「ほうじ茶の効果・効能とは?管理栄養士が解説」
  • 概要: ほうじ茶のリラックス効果やカフェイン含有量の低さ、抗酸化作用について説明しています。
  • URL: https://www.tea-lab.jp/houjicha-effect/

紅茶の健康効果

  • 記事: 「紅茶の効果・効能とは?管理栄養士が解説」
  • 概要: 紅茶に含まれるカフェインやテアフラビンの効果、適切な摂取量について解説しています。
  • URL: https://www.tea-lab.jp/black-tea-effect/

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