医師でもしてしまう健康管理のミス:健康のプロの失敗から学ぶ教訓3選

健康に関する専門家である医師や栄養士が不健康な生活をしていると驚きますよね?

その裏には、私たちも日常生活で陥りがちな次のような原因があります。

  • 仕事の忙しさ
  • 専門知識による過信
  • ストレス

私も健康長寿をめざして、健康に良いと言われていることをなるべく生活に取り入れていますが、うまくいかないこともあります。

この記事では、健康についての指導をする専門家が、自分自身の健康管理を怠ってしまうことから学べる教訓を紹介します

「仕事の忙しさ」への対処

問題の事例

医師の過労死に関する次のようなニュースを見たことがある人も多いと思います。

産経新聞 『「限界です」…100日連続勤務で過労自殺 26歳研修医を追い詰めた「自己研鑽」の裏側https://www.sankei.com/article/20231008-VZH2EW7U7VNPXFPJRLIRAB67KM

読売新聞オンライン 「10年前に過労死した医師、月30人の入院患者担当し残業160時間…「働き方改革」へ遺族の思い」 https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20240324-OYTNT50000/

大学病院に勤務している身内の医者からも、かなりの激務であるという話をよく聞きます。

働き方改革などの影響もあり、近年は見かけ上、医師の労働時間は減少傾向にありますが、「今まで労働時間に含まれていたカンファレンスや学会への参加が自己研鑽扱いになった」、「月に付けられる残業時間に上限が決められて、それ以上の残業は申告できなくなった」などの数字の操作も隠れているようです。

「忙しいから」と自分の健康を振り返る時間を持たなかったり、「後でやればいい」という意識が習慣化したりして、結果として不健康な生活を送ることになってしまうようです。

教訓(対処案)

忙しさを理由に健康を後回しにしていませんか?

少しの工夫と実践で、忙しい中でも健康的な生活を取り戻すことができます。

【達成しやすい小さな目標から始める】

忙しい中で簡単にできることの例

日々の工夫で健康的な生活は可能です。

以下に取り入れやすい健康習慣を5つ紹介します。

1日5分のストレッチ

朝起きたときや仕事の合間に、5分だけストレッチをしてみましょう。
肩や腰をほぐす簡単な動きでも、血流が良くなり、体がリフレッシュします。
特に、デスクワークが多い方には効果的です。
もし、5分でも時間がないと感じる場合は、最初は1分でもかまわないと割り切り、徐々に時間を延ばしていく方法を試してみましょう。

水分補給の習慣化

忙しいとつい忘れがちな水分補給。毎日2リットルを目標に、手元に水のボトルを置き、定期的に飲むようにしましょう。
例えば、2時間ごとに水分補給のリマインダーをスマートフォンで設定すると飲み忘れを減らせます。

階段の使用

エレベーターを使わず、階段を選ぶだけで運動量がぐっと増えます。
通勤時や外出先で少し意識するだけで、脚力アップやカロリー消費につながります。

10分だけの散歩

昼休みや仕事終わりに10分だけ歩いてみましょう。
公園やオフィス周辺を散策するだけで、気分転換と運動を同時に得られます。
特に自然の中を歩くと、ストレス軽減効果も期待できます。

栄養バランスのとれた食事を簡単に摂取

料理に時間をかけられないときは、冷凍野菜やミールキットを活用し、栄養バランスの取れた食事を準備しましょう。

健康志向の強いミールキットの例

● オイシックスのKit Oisix: 最短10分でメインの大皿、20分で主菜と副菜が調理できる時短の食材セットです。
https://www.oisix.com/shop.kounyuu–oic_intro_shinki_kit__html.htm?srsltid=AfmBOoppUzuExASlNGXgN3OGkLZpO2MLFYnIYsxgdkdzh5QVr_8x8LTU

● おうちCO-OP: 生協が運営する宅配サービスで、安全で健康的な食材を使用しています。
https://www.ouchi.coop/

● ヨシケイ: 栄養バランスを考えた食材とレシピを提供し、2人用5日間のセットが人気です。
https://happy-yoshikei.net/lpjitan/?ref=ktkm_net

● わんまいる: 管理栄養士監修の健康的な食事を提供しており、高齢者向けのメニューも充実しています。
https://www.onemile.jp/

● ウェルネスダイニング: 健康志向の強いミールキットサービスで、カロリーや栄養バランスに配慮したメニューが特徴です。
https://www.wellness-dining.com/ (注:VPNがオンだとアクセスが拒否されました)

● nosh: 糖質制限やカロリーコントロールに特化したミールキットを提供しています。
https://nosh.jp/

他にも、毎食、皿の半分を野菜で埋めるよう意識することや、外食時は、メニューの中から低脂肪・高タンパク質のオプションを選ぶこともお勧めです。

【やる気が出ることを行う】

やる気を出す工夫の例

目標を設定し、記録を取る

1日の始まりに5分間、その日のタスクと健康目標を設定し、達成した記録をとる。

タイムブロッキング

スケジュールに健康管理の時間を明確に設定し、実行する。

「専門知識による過信」への対処

問題の事例

最近、Googleニュースを見ていたら、次の記事がお勧めとして出てきました:
『ビジネスインサイダー』「53歳で脳卒中を経験した栄養学者が明かす、血圧を下げるためにやった2つのこと」https://www.businessinsider.jp/post-298660

この記事の冒頭には次のように書かれていました:「栄養学者のティム・スペクター(Tim Spector)氏は2012年に脳卒中を起こし、自分が高血圧であることを知った

この方は著名な栄養学者のようですが、次のような疑問が湧いてきて、記事の内容を読む気になれませんでした。
・ 53歳になるまで自分が高血圧であることを知らなかった?そんなことがある?
・ 健康を維持し改善するための栄養に関する専門家なのに、健康診断を毎年、受けていなかった?
・ 高血圧は生活習慣によることが多いけど、自分の生活習慣には気を付けていなかった?

この方がそうかどうかは分かりませんが、「自分はリスクを理解しているから大丈夫」と過信したり、「他の論文では違う結果が出ている」と定説を否定したりすることがあります。

日本の医師でも1割程度が健康診断を毎回受けない、2割程度が受けないときもあるという記事もあります。
(参照: ONE DOCTOR 「医師は健康管理をどうしている?患者を守る医師が抱える不安・意識したいヘルスケア」 https://one-doctor-cmic.com/health-care

健康診断を受けない理由には、「忙しさ」や「そもそも受けないと決めている」場合があるそうです。

教訓(対処案)

何かをやりたくないときや、自分に都合の良くないことを直視したくないとき、自分に都合の良い説を探して自分の行動や選択を正当化することがあります。

以下はその例です。

「運動しなくても健康に良いと言っている研究もあるから、今日は運動しなくていいや。」

「この本では、『たまにはサボることも大事』って書いてあるから、やらなくても大丈夫だ。」

「インターネットで調べたら、やらない方がいいって意見も見つけたから、やめておこう。」

この問題への対処策を以下に紹介します。

・自分をごまかしていないか、客観視する
やるべきことをやらないでもすむように、都合の良い正当化をしていないか、ときどき自分を客観視する必要がありますね。

たとえば、医師の中には、「上の血圧は170までなら大丈夫」といった持論をYouTubeや雑誌の記事で発信している人もいます。

そういうのを見て、高血圧対策をしない口実にするというようなことをしていないか、気をつける必要があります。

・定期健診を受診する
「自分は健康に関する知識が豊富だから大丈夫」と過信せず、定期的に健康チェックを受けることが重要です。

例えば、年に一度の健康診断で血圧や血糖値を確認することは、健康維持に欠かせません。

忙しくても、この時間を作ることで自分の健康状態を把握し、適切な対応が可能になります。

「ストレス」への対処

問題の事例

医師は患者の命を預かり、失敗はできませんから、その責任からくるストレスは大きなものがあると思います。

さらに過度な業務負担や時間に追われる労働環境からくるストレスもあると思います。

厚生労働省の調査によれば、医療・福祉業界の労働者の88.3%が仕事に関する強い不安やストレスを感じており、全産業平均の82.2%を上回っています。
(参照: 夕映舎 「データでみる医療機関等の職員のストレス状況」 https://yueisya.com/medical-info-8375-html/?utm_source=chatgpt.com

また、医療・福祉業界では、メンタルヘルス不調者の割合が76.6%と、他の産業と比較して最も高いことが報告されています(参照: リクルートドクターズキャリア 「医師のためのメンタルヘルス」 https://www.recruit-dc.co.jp/contents_feature/no1805b/

このストレスは心身の健康に悪影響を及ぼし、生活習慣の乱れや病気のリスクを高めます。

教訓(対処案)

ストレスが溜まっているときは、休むこと自体が「時間の無駄」と感じてしまうことがあります。

特に仕事が忙しいと、リラックスすることを後回しにしてしまいがちです。

しかし、実際には休息を取ることが生産性を高め、ストレスを減らす一番の近道です。

まずは次のようなことから始めて、無理なくリラックス法を取り入れていくことが大切です。

• リラクゼーション法を学ぶ:絵を描く、音楽を聴く、サイクリングするなど、自分を癒やす時間を作りましょう。
例えば、昼休みに10分間だけ散歩することや、夕方に音楽を聴く時間を作ることで心身のリフレッシュができます。
サイクリングはリラックスできる上、健康に良い有酸素運動なのでお勧めです。

・深呼吸:睡眠とストレスは密接に関連しているので、就寝前の30分は電子機器の使用を控えて睡眠の質を良くする。

• 7割で満足する:全てを完璧にこなそうとしてストレスを溜めるのではなく、できたことに目を向ける。

まとめ

健康の専門家でもしてしまう失敗の例は、誰にでも起こりうる課題を浮き彫りにしています。

あなた自身も忙しさや過信で健康を後回しにしていませんか?

この記事で紹介したように、健康を守るためには知識だけではなく、日々の小さな習慣や工夫が必要です。

忙しい日常の中でも、自分に合った健康習慣を一歩ずつ実践し、無理なく続けていくことが大切ですね。

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