今年、7月に YAMAHA WABASH RT を購入して4ヵ月経ちました。
WABASH RTで激坂や未舗装路に挑戦したり、長距離のサイクリングに行ってみたりしたので、ここで感想を書いてみたいと思います。
端的に言って、WABASH RTは、ロングライドもヒルクライムもグラベルも、全て楽しみたいという欲張りな人におすすめです。
とくに体重のある人は、その強力なモーターでこれまで上れなかった坂も上れるようになると思います。
また、良い点ばかりではなく、少し気になる点や注意した方が良いと思うこともあるので、お伝えしたいと思います。
これから e-bike を購入しようと検討している方の参考になれば幸いです。
目 次
YAMAHA WABASH RTには他のe-bikeから抜きんでた機能がある
YAMAHA WABASH RT には他のe-bikeにはあまりみられない機能もあり、どんな特徴があるのかを紹介したいと思います。
洗練されたデザインで剛性が高いフレーム
YAMAHA WABASH RTのフレームはアルミ製で、中にバッテリーが内蔵されるので、スッキリとした見た目です。
攻めすぎていないデザインなので、老若男女問わず、受け入れやすいと思います。
ダウンチューブ(ハンドルの付け根とペダルの軸を繋ぐ、フレームの前側下方にあるチューブのこと)の内部はツインチューブ構造にすることで高い剛性を確保しています。
この構造は、YAMAHAがエンジン付きバイクで培った技術を応用していて、特にオフロードでの安定した走行が可能です。
走行関連の特長も一杯!
強力なモーター
筆者が購入したWABASH RTは2022年モデルで、ドライブユニットは PWseries ST というものです。
最大トルクは 70Nmと非常に大きく、体重が約80kgある筆者がWABASH RTを選んだ大きな理由の一つは、この強力なトルクがあることです。
モーターのトルクとは、回転する力の強さを表します。
例えば、自転車のペダルを踏む力のようなもので、トルクが大きいほど重いものを動かしたり、坂道を楽に登ったりできます。モーターの性能を判断する重要な指標の一つです。
実際、これまでBESV JR1やブリヂストン TB1eで上れなかった坂も余裕で上ることができました。
ちなみに街乗り主体を想定しているe-bikeは50Nm以下のものが多く、私のように体重があると、多分、激坂を上るのは苦しいと思います。
なお、10月から2024年モデルが発売開始され、新型ドライブユニット PWseries S2 になりました。(参照: YAMAHA 「スポーツ電動アシスト自転車2車種の2024年モデルを発売」
https://global.yamaha-motor.com/jp/news/2024/0904/ypj.html )
新型ドライブユニットは2022年モデルに比べて軽く小型化しながらも、最大トルクが75Nmとさらに強力になっています。
大容量のバッテリー
バッテリーは500Whと大容量で、最長200kmのアシスト可能距離を実現しています。
36V-13.1Ahのリチウムイオンバッテリーを搭載し、充電時間は約3.5時間です。
私は遠乗りがしたいので、大容量バッテリーというのは嬉しいです。
坂道が多くある100km長距離ライドでも、バッテリーの残量には余裕がありました。
私はBESV JR1も所有していますが、そのバッテリー容量はWABASH RTの半分で、同じ道を行ったとき、スペアのバッテリーを持参することが必要でした。
充電はフレームにバッテリーを取り付けたままでもでき、また、バッテリーをフレームから外して室内でバッテリーに充電することもできます。
私が持っている BESV JR1とブリヂストン TB1e は充電のためにバッテリーをフレームから外さなければならないのですが、WABASH RTは自転車に取り付けたままでも充電できる(次の写真)のが便利です。
便利なオートマチックアシストモード
アシストモードは次のように4種類(エコ、スタンダード、ハイ、プラスエコモード)が用意されており、さらに、状況に応じて最適なアシストを選択してくれるオートマチックアシストモードがあります。
- 最強アシストモードのハイモード:85km
- スタンダードモード:101km
- エコモード:137km
- 最も省エネなプラスエコモード:200km
- オートマチックアシストモード:96km。
オートマチックというモードでは、路面状況に応じてアシストをハイモード、スタンダードモード、エコモードから自動で選択してくれるので、常に快適な走行が可能です。
このオートマチックモードが搭載されていないe-bikeが多く、WABASH RTの優れた点の一つだと思います。
私はモードを切り替えるのが面倒なので、オートマチックモードばかり使っています。
11速の変速機
7速から10速までの変速機の e-bike が多い中、WABASH RTには 11速(前1速×後11速)の変速システムが採用されています。
これには SHIMANO GRXというグラベルロードバイク専用のコンポーネントが使われており、幅広いギヤレンジでの走行が可能です。
ギヤ数が少ないと、脚力に対して軽すぎる、あるいは重すぎるギヤとなり、快適にペダルを回せなくて疲れやすくなってしまいます。
WABASH RTは 11速もあるので脚力にあったギヤが選びやすいというメリットがあります。
強力な油圧ブレーキ
WABASH RTと同時期にCROSSCORE RCというe-bikeが発表されましたが、CROSSCORE RCのディスクブレーキよりもグレードの高いブレーキが使われています。
フロントに180mm、リアには160mmの径のSHIMANO GRX油圧ディスクブレーキが付いており、高い制動力を発揮します。
WABASHはグラベルe-bikeという位置づけに対して、CROSSCORE RCは、街乗りから軽いオフロードまで幅広いシーンで使えるe-bikeということなので、このようなパーツの選択になっていると思います。
フレアハンドル
ハンドルは、フレア形状(裾が広がった形状)のドロップハンドルです。
ドロップハンドルが付いたe-bikeは多くないですが、長距離ライドには、色んなところを持てて疲れが溜まりにくいドロップハンドルがおすすめです。
下ハンドルを握った際に肩幅に近い広さで握ることができ、重心が安定します。
特に荒れた路面や下り坂、ダンシング時など、バイクコントロールが難しい状況での安定感が向上します。
また、下ハンドルを握った際、胸が開きやすくなるため、深い呼吸がしやすくなります。
長時間のライドやヒルクライムなど、呼吸が重要な場面により楽になります。
ユニークなサスペンション機能付きシートポストとドロッパーポスト
サドルはスポーティーなものがついており、お尻に合えば、かっこいいサドルです。
ただ、私には残念ながら合わず、サドルカバーを取り付けました。
効果は抜群で、長距離サイクリングをしても痛くならなくなりました。
シートポスト(サドルを支えるパイプ)にはサスペンション機構が内蔵されており、砂利道などでサドルに伝わるショックを吸収してくれます。
このサスペンションは上下に約40mm動きます。
さらにドロッパーポストというユニークな機能も付いています。
これは走行中でもハンドルのリモートレバー操作で瞬時にサドルの高さを上下できる機能です。
ドロッパーポストの可動域はSサイズで40mm、M/Lサイズは60mmです。
ドロッパーポストには以下のようなメリットがあります。
・下りの安定性向上: サドルを下げることで重心が下がり、バイクコントロールが容易になります。急な下り坂や障害物など、テクニカルなセクションでも安定した走行が可能になります。
・登りの効率性向上: サドルを上げることで、ペダリングパワーを効率的に伝えられます。急な登り坂でも、力を入れやすく、楽に登ることができます。
・素早い切り替え: リモートレバー操作で瞬時にサドル高を変更できるため、地形や状況の変化に即座に対応できます。下りから登りへの切り替え、障害物の回避など、スムーズなライディングが可能です。
・快適性の向上: 信号待ちなどでの足つき: サドルを下げることで、信号待ちや停車時に足を地面に楽につけられます。特に身長が低い方や、ストップ&ゴーの多い街乗りでは便利です。
45mm幅のがっちりとしたタイヤ
WABASH RTには、MAXXIS RAMBLER 700×45C(外径:700mm、幅:45mm)のタイヤが装着されています。
このタイヤは、オフロードでのグリップ力とオンロードでの軽快さを兼ね備えていて評価の高いタイヤです。
Amazonで見てみたときは6,600円という価格でした。
その他の特長
見やすいディスプレイ
ディスプレイも見やすく、走行中にスピードやバッテリー残量を簡単に確認できます。
残量を10段階で見ることができるのが良いと思います。
BESV JR1の場合、残量表示は5段階で、アバウトにしか把握できず、残りが少なくなると急にバッテリーが切れることがあり、不便に感じました。
ステムの高さを変えるスペーサー
ハンドルの高さを調整するスペーサーは5mm幅が2枚、1cm幅が2枚付属しているので(次の写真)、3cmの範囲で高さを調節できます。
また、次の写真のように、ステムの上下をひっくり返すことで、更にハンドルを低くできます。
WABASH RTは後で詳しく説明しますが、スタンドオーバーハイト(自転車の地面からトップチューブ上面までの高さ)が長く、ハンドルの方がサドルよりも高い乗り方になってしまわないか心配でした。
けれども、上記のようにスペーサーの位置を変え、ステムの上下を逆さまに取り付けることで、次の写真のように、ハンドルの高さがサドルよりも低いようにセッティングできました。
これで、ママチャリのような体が起き上がった姿勢ではなく、前傾姿勢を取れ、効率が良く疲れない走りができるようになりました。
前傾姿勢をとっている方が見た目もかっこいいことは言うまでもありません(笑)。
多くのダボ穴(フレームに開けられたネジ穴)
ダボ穴が沢山あり、泥除けやラックマウントを装備するなど、日常使いのためのカスタマイズにも十分対応できるのが嬉しいポイントです。
実際に乗ってみた感想
念願だった鎌倉の急道を征服!
最大斜度が27%と言われる鎌倉の銭洗弁才天の前の激坂を上るのが夢でした。
体重が軽い人はできるのかもしれませんが、私は体重が80kg位あり、BESV JR1やブリヂストンTB1eでは上れませんでした。
しかし、WABASH RTの強力なアシストのおかげで、その坂道も余裕でクリアできた瞬間は、本当に感動的でした。
色々と迷った末にトルクが70Nm(注:2024年モデルはさらにパワーアップして75Nm)と強力なWABASH RTを購入して正解だったと満足しました。
舗装路を飛び出し、見つけた新たな楽しみ
私はBESV JR1というロードバイク型e-bikeやブリヂストンのTB1eというクロスバイク、そしてBirdy Airという折り畳み自転車を持っており、これらで舗装路をメインで走っていました。
WABASH RTでの未舗装路走行は、私がこれまで知っていた自転車体験とは全く違うものでした。
タイヤが石ころや木の根を踏みしめていく音、ハンドルに伝わる細かな振動、そして周囲を包む静けさ… そのすべてが新鮮で、思わず「これがe-bikeで味わえるのか!」と心が弾みました。
これも70Nmの強力なモーターと幅45mmの太くボリューミーなタイヤ、サスペンション機能付きのシートポスト、フレアハンドルなど、WABASH RTならではの装備のおかげです。
e-bikeを選ぶ際、サスペンション機構の有無は別に気にはしていませんでした。
しかし、実際乗ってみると非常に快適で、サスペンションが付いたWABASH RTにして本当によかった思っています。
久しぶりの100kmロングライド
自宅から湯河原温泉まで、往復102kmをWABASH RTで走破!
信じられないことに、帰宅後の疲労感はほとんどゼロ。
5年前に別のe-bikeで同じルートを走ったときとは、比べ物にならない快適さに驚きました。
このときの経験は次の記事に詳しく紹介していますので、よろしかったらご覧ください。
長距離を走ってみて思ったのは、太いタイヤとサスペンション内蔵のシートポストはグラベル(未舗装路)だけでなく、舗装路を長時間走るのにも効果があるということです。
たとえば、舗装道でもアスファルトの路面が荒れていることはよくあります。
また、道交法により道路の左端を走行せざるをえない自転車は、道路端のグレーチング(格子状の蓋)や排水路のコンクリートの蓋の上を乗り越えたりすることが少なからずあります。
このようなとき、下からのゴツゴツした突き上げが多いと疲労がだんだんと蓄積してきます。
けれども、WABASH RTはまるで魔法のように路面からの振動を吸収してくれるので、疲れにくくなります。
ちょっと残念な点、注意が必要だと思う点
ほぼ必須だと思うが、標準で付属していないパーツ
以下のパーツはWABASH RTに標準で付いておらず、自分で(あるいは自転車屋さんに頼んで)とり付ける必要があります
- サイドスタンド
なぜ、これが標準で付いていないのか不思議です。
コンビニでちょっと買い物したり、目的地の観光スポットを歩いて回ったりするのに駐輪するといったときなどに、サイドスタンドは必須です。 - バックミラー
安全走行にはバックミラーは必要だと思います。
特に、路上駐車をしている車を避けるとき、頭を後ろにひねるよりもバックミラーで後方確認する方が安全に行えます。 - リアキャリア
中長距離のサイクリングをする場合、何かと荷物があると思います。
荷物を入れたバックパックを背負うよりも、リアバッグに荷物を乗せる方が楽です。
このリアバッグを乗せるためのリアキャリアも多くの人は必要になると思います。
これらを取り付けた方法を次の記事で紹介していますので、よろしければご覧ください。
サイズ選びに注意
WABASH RTは身長が低い人には向かない?
トップチューブ(フレームの一番上のパイプ)をまたいだ姿勢をとれるサイズを選ぶことも大切です。
信号待ちなどで停車中はこのような姿勢をとることが多いと思いますが、この時に、股とトップチューブの間に多少の間隔がある必要があります。
ここで、大切なのが、スタンドオーバーハイト(自転車の地面からトップチューブ上面までの高さで、次の図の “I” のこと)です。
スタンドオーバーハイトが、股下寸法以下であれば、トップチューブをまたいだときでも、トップチューブが股に当たることがありません。
WABASH RTのスタンドオーバーハイトは
● Lサイズ: 852mm
● Mサイズ: 818mm
● Sサイズ: 781mm
(参照: https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/e-bike/basis/0008.html )
WABASH RTのLサイズの場合、スタンドオーバーハイトは852mmですが、かなり高身長の人でないとトップチューブをまたいだ姿勢をとれません。
スタンドオーバーハイトが852mmということは、靴の厚みが10mmあると仮定すると、股下が842mm以上必要なわけです。
次の表を参考にすると、男性の場合、身長が185cmで股下が83.25cmですので、この長身でもギリギリということになります。
【日本人男性の股下の平均値】
身長 (cm) | 股下 (cm) | 股下比率 (%) |
---|---|---|
160 | 72 | 45 |
165 | 74.2 | 45 |
170 | 76.5 | 45 |
175 | 78.7 | 45 |
180 | 81 | 45 |
185 | 83.25 | 45 |
190 | 85.5 | 45 |
【日本人女性の股下の平均値】
身長 (cm) | 股下 (cm) | 股下比率 (%) |
---|---|---|
145 | 63.8 | 44 |
150 | 66 | 44 |
155 | 69.75 | 44 |
160 | 70.4 | 44 |
165 | 72.6 | 44 |
170 | 74.8 | 44 |
175 | 77 | 44 |
180 | 79.2 | 44 |
WABASH RTのSサイズでもスタンドオーバーハイトは781mmです。
靴の厚みが10mmあると仮定すると、股下が771mm以上必要なわけで、上記の股下の平均値の表によれば、男性だとおおまかに言って身長170cm以上、女性だと、身長が175cm以上となります。
日本人女性の股下は平均で身長の44%の長さと言われています。
それに対して、日本で活躍している女性モデルの股下比率は50%前後だそうです。
身長160cmの50%は80cmですから、WABASH RTのSサイズだとOKということになります。
(参考: Nippi 「自分の股下の測り方|比率の計算方法やおすすめのパンツ・スカートも」
https://x.gd/oeJUS )
一般的に言って、WABASH RTは身長が低い人には向かないと思われます。
(これは一般論ですので、購入を検討している方は、ご自分の股下を実測して判断することをおすすめします。)
私は身長180cmで、MサイズのWABASH RTを選び、ぴったりでした。
WABASH RTとCROSSCORE RCのサイズは違う
WABASH RTとCROSSCORE RCは、同じヤマハのYPJシリーズのe-bikeで、兄弟車のような存在です。
CROSSCORE RCとWABASH RTのどちらを買おうと迷っている人も少なくないのではと思います。
兄弟車だからフレームのサイズも同様だろうと思いがちですが、次の「適応身長の目安」の表のように、WABASH RTのMサイズはCROSSCORE RCのLサイズと同等で、ワンサイズ、大きいようです。
この点にも気をつけてサイズを選ぶと良いと思います。
あなたならどの e-bikeを選びますか?
e-bikeの大きなメリットの一つは遠くまで楽に行けるので、健康に良い長時間の有酸素運動が苦にならず、非日常感が味わえて精神的にもフレッシュできることだと思います。
脚はモーターがアシストしてくれるので大丈夫ですが、上半身は自分で長時間、支えなければなりません。
そのため、ドロップハンドル付きのe-bikeがおすすめです。
ドロップハンドルであれば、ブラケットの部分や上下のハンドル部分など手を置くところを沢山選べます。
ときどき、手を置く場所を変えると、手や腕、肩、首など、使う筋肉の場所を変化させることができるので、筋肉疲労や血流が滞って起こるしびれを予防できます。
次の表がドロップハンドル付きのe-bikeの例です。
最大トルクを降順に並べています。
ドロップハンドル付きのe-bike | 定価(税込) | 重量 | バッテリー容量 | 最大トルク |
---|---|---|---|---|
YAMAHA WABASH RT 2024 https://x.gd/rwwbe | ¥463,100 | 21.1kg | 500W | 75Nm |
YAMAHA WABASH RT 2022 | ¥438,900 | 21.2kg | 500W | 70Nm |
GIANT ROAD E+ https://x.gd/Wysy7 | ¥462,000 | 19.3kg | 500W | 70Nm |
スペシャライズド CREO 2 E5 COMP https://x.gd/gctLO | ¥594,000 | 15.1kg | 320W | 50Nm |
トレック Domane+ AL5 https://x.gd/YzLGj | ¥499,000 | 14.06kg | 250W | 40Nm |
BESV JR1 https://besv.jp/products/jr1/ | ¥328,000 | 16kg | 252W | 非公表 |
BESV JG1 https://besv.jp/products/jg1/ | ¥348,000 | 15.9kg | 252W | 非公表 |
(注: BESV JR1とJG1の最大トルクは公表されていません。
私はBESV JR1も所有していますが、WABASH RTより明らかにパワーが低く、おそらく40~50Nmかと思われます。)
これらのe-bikeの中ではどれがいいですか?
私はまず、体重で選んでみることをおすすめします。
体重が80kg以上あるような重い人は、モーターの最大トルクが70Nm以上のe-bikeが良いと思います。
モーターのトルクが40~50Nmくらいのe-bikeでも急坂を上れたという記事をときどきみかけますが、多分、体重が比較的軽い人か、普通よりも脚力のある人が書いたのではないかと思います。
【体重が重い人】
体重が80kgの私の場合、BESV JR1では激坂は上れなかったのに対して、WABASH RTは比較的余裕で上れました。
体重があり、グラベル(未舗装路)走行も楽しみたい人にはYAMAHA WABASH RTがおすすめです。
体重があって、グラベル走行には興味の無い人には、WABASH RTよりも軽量なGIANT ROAD E+が良いと思われます。
【体重が軽い人】
体重が60kg近辺かそれより少ない人は、40Nmや50Nmの最大トルクのe-bikeでも急坂を上れる可能性が高いと思いますので、e-bikeの選択肢が広がります。
舗装路でのスピード走行とグラベル走行の両方を楽しみたい人には比較的軽量なスペシャライズド CREO 2 E5 COMPやBESV JG1がおすすめです。
但し、シートポストにサスペンション内蔵のシートポストで振動を押さえながら快適に走りたいとなると、WABASH RTだと思います。
グラベル走行には特に興味がないという人には、トレック Domane+ AL5やBESV JR1が向くと思います。
比較的軽量でタイヤも細いので、アシストが切れる時速24kmを超えるスピード走行が楽しめると思います。
高齢者の私でも、平坦な舗装路だったら重量が16kgのBESV JR1で時速30kmを出すのは難しくありません。
ですので、14kgしかないトレック Domane+ AL5だったら、もっとスピード走行を楽しめると思います。
以上、e-bikeの選び方を紹介しましたが、体重があっても脚力がある人なら、最大トルク値が比較的低いe-bikeでも合うかもしれません。
できれば、買う前に急坂を上って試せるといいのですが…
また、デザインや色など、他にも勿論、選択基準はあるので、一つの方法として参考にしていただければと思います。
WABASH RT の2022年モデルと2024年モデル、どちらを選ぶ?
WABASH RTは10月に2024年モデルが発売開始されたので、2022年モデルがかなり安くなっています。
今、楽天の「サイクルベースあさひ店」の価格をみたら、2022年モデルがなんと341,136円になっています。
(次の商品リンクの”楽天市場で見る”を押すと、2022年モデルのページに飛びます)
私が7月に購入したときの価格は374,902円でした(ちなみに、メーカー希望小売価格438,900円)。
一方、2024年モデルはというと、451,000円で販売されています。
(次の商品リンクの”楽天市場で見る”を押すと、2024年モデルのページに飛びます)
つまり、サイクルベースあさひ店では、2024年モデルより約11万円も安く2022年モデルを購入できます!
(注意: この記事の執筆時点の価格です。価格は販売店によって変更されることもありますので、購入を検討する際には、ご確認をお願いします)
2022年モデル | ⇔ | 2024年モデル |
341,136円 | 差は109,864円 | 451,000円 |
2024年モデルの特長は次のとおりですが、もし買うとしたら、どちらを選びますか?
私は2022年モデルで十分だと思ってるので、断然、かなり安くなっている 2022年モデルを選びますね(笑)。
近くに「サイクルベースあさひ」の実店舗がある場合、楽天の「サイクルベースあさひ店」で購入するのがおすすめです。
その理由は:
● 注文は楽天で行い、商品を「サイクルベースあさひ」の実店舗で受け取る場合は、送料無料です。
● 楽天ポイントが溜まっていれば、それを使うことでさらに安く買え、購入で新たにポイントが溜まります。
● 高額な商品なので、初期故障があった場合や、将来、修理を依頼する可能性があることを考えると、実店舗で受け取って、お店の人と顔つなぎしておくと何かと便利です。
おわりに
YAMAHA WABASH RTのレビューを通じて、e-bikeの魅力やその性能について詳しくお伝えしました。
激坂、グラベル、長距離など色々な走りの体験をとおして、強力なモーターや大容量バッテリー、快適な乗り心地を実現するサスペンション機構など、WABASH RTが提供する数々の特徴は、さまざまなシーンにおいて非常に有用であることが分かりました。
今後e-bikeを購入しようと考えている方には、WABASH RTは非常におすすめです。
特に、未舗装路や長距離ライドを楽しみたい方にとって、その性能は期待以上のものとなるでしょう。
これからもこのe-bikeで新たな冒険を楽しむことができると思うと、とてもワクワクします。
● ドライブユニットの進化
新型ドライブユニット: 2024年モデルでは、ドライブユニットが「PWseries S2」に変更され、約20%小型化されました。
これにより、最大トルクが75Nmに向上し、アシスト力が強化されています。
● 軽量化
新型ユニットは従来型より550g軽く、全体的な重量が減少しています1。
● アシスト機能の改善
オートマチックアシストモード: 新モデルでは走行状況に応じてアシストモードがよりスムーズに切り替わるよう改良されました。
前モデルでは切り替え時に気づくことが多かったですが、新型ではほとんど感じられないほど自然です。
● 静音性の向上
アシスト音が静かになり、周囲への配慮も強化されています。