【自転車チェーンの洗浄法】 初心者でもチェーンをピカピカにできる簡単ガイド

自転車に乗る人なら誰もがしなければならないチェーンのメンテナンス。

面倒くさい、汚れる、どうするのがよいのわからない... そう思う人も多いのではないでしょうか。

でも、実際は難しいことはありません。

正しい方法を知れば、誰でも簡単にできるんです。

メンテナンスすることでチェーンの寿命を延ばし、静かな走りは快適な走行に導いてくれます。

この記事では、チェーンのクリーニングに必要なものや、クリーニングの方法を紹介します。

特にパークツールのチェーン洗浄器「サイクロン CM5.3」については、写真付きで詳しく使い方を説明します。

チェーンのクリーニングは絶対に必要

チェーンは、自転車の動力を後輪に伝える、まさに心臓部です。

走行中は常に動き続け、泥や埃、古い油などが溜まりやすい場所です。

放置したチェーン、大丈夫ですか?

実は、ガチャガチャうるさいだけじゃなく、こんな良くないことが起こります!

  • スムーズな変速を妨げる
  • ペダルが重くなり、漕いでも漕いでも進まない
  • チェーンやギアがすぐに傷んでしまう
  • 錆びてしまい、チェーンの寿命が縮んでしまう
  • 自転車が汚れていて、なんだかカッコ悪い

嫌ですね~。

でも、ご安心ください!

定期的なクリーニングで、これらの問題は簡単に防ぐことができます。

クリーニングの頻度は、使用状況によって異なりますが、一般的なガイドは以下のとおりです

  • 通勤や日常使い:200~300km走行ごと、または月に1~2回
  • オフロードや悪天候での走行が多い:100~150km走行ごと、または週に1回
  • 長距離ライド前:必ず実施

ただ、一番大切なのは、自分の目でチェーンの状態をチェックすることです。

汚れが目立つ場合は、上記の目安にかかわらず、クリーニングをしましょう

チェーンクリーナーの種類と特徴

チェーンクリーナーには、大きく分けて次の2つのタイプがあります。

  • スプレータイプ
  • 専用ケース(チェーン洗浄器)タイプ

それぞれの特徴を、分かりやすく説明したいと思います。

スプレータイプ

その手軽さから多くの人はスプレータイプを使っていると思います。

メリット

  • シュッと吹きかけるだけで、簡単にクリーニングできる
  • チェーンの細かい隙間にも、洗浄液がしっかり届く
  • 作業時間が短く、すぐに終わる
  • 持ち運びが楽チンで、外出先でも使える
  • コストパフォーマンスが良い

デメリット

  • 周囲に飛び散りやすいので、注意が必要
  • 使いすぎてしまうことも…
  • チェーンの中に入り込んでいる頑固な汚れは、落としきれない場合もある…

おすすめ商品は、ワコーズの CHA-C チェーンクリーナーです。

その理由は、サクラチェッカーでの評価が高く、生分解性で環境に優しいからです。

なお、サクラチェッカーとは、オンラインショッピングサイトの商品レビューが信頼できるものかどうかをチェックするサービスです。

ワコーズの CHA-C チェーンクリーナーは生分解性のクリーナーで、次の特長があります:
・各種チェーンやパーツ類の頑固な油・グリース汚れを素早く洗浄
・シールチェーンのゴムを傷めない
・防錆剤を配合しているため、洗浄後の錆の発生を抑える
・乾燥しない成分を採用している為、少ない量で洗浄できる

次のサクラチェッカーのスクリーンショットのように、評価はかなり高いです。

サクラチェッカーのスクリーンショット https://sakura-checker.jp/search/B002TUONUM/
一口メモ: 生分解性のあるチェーンクリーナーとは

自転車のチェーンを洗浄する際、クリーナーは地面や水路に流れ落ちることがあり、生分解性のないクリーナーは、土壌や水質を汚染する可能性があります。

「生分解性」とは微生物の働きによって、物質が水と二酸化炭素などの無機物に分解される性質のことです。

生分解性のあるチェーンクリーナーは、使用後に排水溝に流れても、微生物によって分解されるため、環境への負荷が低いと言え、お勧めです。

 専用ケース(チェーン洗浄器)タイプ

もっとしっかりクリーニングしたい!

そんな本格派の人には、専用ケースタイプがおすすめです。

メリット

  • チェーン全体を、ムラなくクリーニングできる!
  • 洗浄液が飛び散らないので、安心!
  • ブラシ付きモデルなら、洗浄効果がさらにアップ!
  • 繰り返し使えるから、経済的!

デメリット

  • 準備と後片付けに、ちょっと手間がかかる…
  • 最初に買うときは、少しお金がかかる…
  • 持ち運びには不便…
  • 使った後は、洗浄器自体をきれいにする必要がある…

おすすめしたい商品は、私も愛用しているパークツールの「サイクロン CM5.3」です。

サクラチェッカーでの評価は次のスクリーンショットのとおりです。

サクラチェッカーのスクリーンショット https://sakura-checker.jp/search/B07ZQJ34T2/

値段は類似の商品より少し高いですが、使いやすいように色々と工夫されている上、頑丈に作られているので長く使えそうです。

チェーン洗浄器に入れる洗浄液は、環境に優しい生分解性のものをお勧めします。

私が使っているのは、「Muc-Off(マックオフ) 自転車 洗浄液・クリーナー」という生分解性のチェーンクリーナーです。

ちょっと値段は高いですが、良く汚れが落ちるので気持ちよく洗えます。

次のスクリーンショットのように、サクラチェッカーでの評価も非常に高いです。

サクラチェッカーのスクリーンショット https://sakura-checker.jp/search/B07T12Y2QC/

  

パークツールの「バイオチェーンブライト」も生分解性なのでお勧めです。

次のスクリーンショットのように、この洗浄液のサクラチェッカーでの評価も良いです。

サクラチェッカーのスクリーンショット https://sakura-checker.jp/search/B018RZ0DKG/

あなたにぴったりのクリーナーはどれ?

最適なチェーンクリーナーは、あなたの使い方や好みに合わせて選ぶのが一番です。

以下のポイントを参考に、選んでみてください。

  • 使用頻度:こまめにメンテナンスするなら、手軽なスプレータイプが便利
  • クリーニングの徹底度:隅々までピカピカにしたいなら、専用ケースタイプがおすすめ
  • 作業環境:室内保管のロードバイクのメンテのように、室内で作業することが多いなら、飛び散りにくい専用ケースタイプがグッド
  • 作業時間:短時間で済ませたいなら、スプレータイプの方が時短になる
  • 予算:まずは、お財布に優しいスプレータイプから試してみるのもアリです
  • 環境への配慮:環境問題を意識するなら、生分解性の洗浄液を選びましょう
  • 走行環境:オフロードや泥道をよく走るなら、洗浄力の強い専用ケースタイプが頼りになります
  • 自転車の種類:ロードバイクなど、繊細なメンテナンスが必要な自転車には、専用ケースタイプが最適

効果的なチェーンクリーニングの手順

ここでは、スプレータイプと専用ケースタイプそれぞれの、基本的なクリーニング手順を分かりやすく紹介します。

スプレータイプでも専用ケースタイプでも、大事なのはクリーニングした後、水分を取り除き、油をチェーンから切らさないことです。

さもないと、せっかくきれいにしたチェーンにさびが付きやすくなってしまいます。

スプレータイプを使う場合

まずはスプレータイプです。

  • 準備:自転車を安定した場所に置き、周りに新聞紙などを敷いて、汚れから保護しましょう
  • チェーンの予備洗浄:ウエス(掃除に使う布)で、チェーンの表面の汚れを軽く拭き取ります
  • クリーナーを噴射:チェーンをゆっくり回しながら、スプレーを吹きかけます。
    チェーン全体に、しっかり行き渡らせます。
  • 浸透時間:クリーナーの説明書をよく読んで、数分間置いて汚れを浮かせます
  • ブラッシング:古い歯ブラシなどを使って、チェーンの表面や隙間の汚れを丁寧に落とします
  • すすぎ:きれいなウエスでチェーンを拭いて、クリーナーと汚れをきれいに取り除きます
  • 乾燥:自然乾燥させるか、あればエアコンプレッサーなどで水分を飛ばします
  • 潤滑:チェーンが完全に乾いたら、自転車専用の潤滑油を塗ります

専用ケースを使う場合(パークツールの「サイクロン CM5.3」の例)

次は、専用ケースタイプの使い方です。

ここでは上記で紹介したパークツールの「サイクロン CM5.3」を例に説明します。

準備:チェーン洗浄器からの洗剤の飛び散りはほとんどありませんが、チェーンに付着した洗剤が液垂れすることはあるので、新聞紙などを敷いておいたほうが良いです。

洗浄器の取り付け:洗浄器は左右の金具を開くと上下に分割されます(次の写真)。

チェーンに取り付けるには、次の写真のように、上下からチェーンをはさむように洗浄器を取り付けます。


なお、「サイクロン CM5.3」はセンタードライブの電動アシスト自転車にも対応しており、このタイプの電動アシスト自転車の場合は、次のように洗浄器の左右を代えてセットします。

このように「サイクロン CM-5.3」はハンドルがリバーシブルになっていて、普通の自転車だけでなく、センターとリアドライブの両方の電動アシスト自転車にも対応できます。

これは便利ですね!

洗浄液の注入:上の穴から洗浄液を充填ラインまで注入します。
私は上記で紹介した生分解性のチェーンクリーナー「Muc-Off(マックオフ) 自転車 洗浄液・クリーナー」を使っています。

洗浄:普通の自転車やリアハブ・ドライブの電動アシスト自転車では、ペダルを後方に約30回転、回します。
センタードライブの電動アシスト自転車の場合、上記のように洗浄器を左右の向きを反対に取り付け、ペダルを前方に約30回転、回します。

次の写真に写っているのが、鉄粉を集めるための磁石です。
洗浄器の底面に着脱可能な磁石が仕込んであり、鉄粉を集めるような構造になっています。
洗浄するとここが黒くなり、チェーンの内部まで洗浄ができていることが分かります。

 

すすぎ:汚れたクリーナーを捨てて、洗浄器に付いているスポンジから液体を絞ります。
洗浄器に水を入れて、すすぎをします。
これも約30回、ペダルを回して行います。

乾燥:洗浄器を外し、チェーンをきれいなウエスで拭き取ります。
また、「サイクロン CM-5.3」を空にし、水ですすぎ、洗浄機に付いているスポンジから水分を絞ります。

潤滑:チェーンが完全に乾いたら、自転車専用の潤滑油を塗ります。
チェーンが乾ききっていない場合にオイルを注すときは、水置換性のあるワコーズのチェーンルブがお勧めです。
水置換性の潤滑油は、水が付着した表面に塗布されると、油が水と表面の間に入り込み、水を押しのけて油膜を形成してくれます

  

次のようにサクラチェッカーでの評価もすごく高いです。

サクラチェッカーのスクリーンショット https://sakura-checker.jp/search/B0060F3XS0/

よくある疑問

Q1:チェーンは、どれくらいの頻度で交換すればよい?

A1:一般的には、2,000~3,000km走行ごと、または伸びが0.75%を超えたら、交換を検討しましょう。


Q2:チェーンクリーニングの後、すぐに自転車に乗っても大丈夫?

A2:クリーナーが完全に乾いて、潤滑油をきちんと塗布した後であれば、問題ありません。

Q3:家にある洗剤で、チェーンを洗ってもいい?

A3:家庭用洗剤は、金属を傷める可能性があるので、おすすめしません。
自転車専用のクリーナーを使いましょう。

Q4:チェーンクリーニングをするとき、手袋は必要?

A4:手を保護するため、そして、有害物質から肌を守るために、ニトリルやラテックスの手袋を着用することをおすすめします。

Q5:雨の中を走った後は、どんなメンテナンスをすればいい?

A5:雨天走行後は、特に念入りに清掃と乾燥を行いましょう。
その後、潤滑油を忘れずにしっかり塗布しましょう。

おわりに

自転車のチェーンクリーニングは、快適な走りと長寿命化のための重要なメンテナンス作業です。

この記事で紹介したスプレータイプや専用ケースタイプ(洗浄器)のクリーナーを使用し、定期的にチェーンのケアを行うことで、愛車をいつも最高のコンディションを保つことができます。

最初は面倒に感じるかもしれません。

けれども、少しの時間と適切な道具があれば、誰でも簡単に行えます。

でも、一度その効果を体感すれば、きっと癖になると思います。

見た目が綺麗で滑らかに回るチェーン、静かな走り、そして自転車を大事にしているという充実感、これらが自転車ライフをより豊かなものにしてくれると思います。

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