自転車のスポークが折れた! 自分で直せる?修理に出すといくらかかる?

先日、サイクリングに出かけようとして、自転車の車輪をふと見たら、スポークが折れているではありませんか!

それも、前輪が2本、後輪は3本も!!

「スポークは1本が折れると他のスポークに負担がかかってしまい、他のスポークも次々と折れがち」ということは知ってはいましたが、やはり自分の自転車に起こるとショックです。

この記事では、スポークの修理は素人でもできるかどうか、そして、自転車屋さんに修理を依頼する場合、その費用はどれくらいかについて説明したいと思います。

スポークが折れることは珍しくないので、皆さんの参考に少しでもなれば幸いです。

スポークが折れた自転車は乗り続けるとすごく危ない

自転車のスポークというのは、ハブとリムをつなぐ細い棒の部品です。

一見、シンプルなパーツに見えますが、次のような重要な役割があります。

  • 車輪の強度を保つ
    引っ張り力と圧縮力に耐えることで、自転車の重量や走行中の衝撃からホイールを守ります。
  • ホイールの形状を維持する
    リムを均等に引っ張ることで、真円に近い状態を保ちます。
    これにより、スムーズな回転と安定した走行を実現します。
  • 振動を吸収する
    スポークは、路面からの衝撃を吸収し、フレームやライダーへの負担を軽減する役割も担います。

このように、スポークには大事な役割があるので、スポークが折れた自転車に乗り続けると非常に危険です.

次の問題が発生するリスクは高く、すぐに修理する必要があります

● ホイールのバランスが崩れる

スポークは、自転車のホイールを支える重要なパーツです。

1本のスポークが折れると、その周囲にあるスポークに過剰な負担がかかります。

これによりホイール全体のバランスが崩れ、ホイールがゆがんで自転車の性能にも影響を及ぼします。

● 自転車のコントロールを失う

ゆがんだホイールがブレーキやフレームに接触するリスクも増加します。

この状態で走行を続けると、自転車の制御が効かなくなる恐れがあります。

特に高速で走行している時や、不安定な路面での走行時には、重大な事故につながりかねません。

故障の連鎖が起こる

折れたスポークを放置すると、他のスポークにもストレスがかかり、次から次へと折れてしまうこともあります。

そうなると、修理費用も増加し、修理までの時間も長引くことになります。

無駄な出費を避けるためにも、早期対応が重要です。

スポーク交換は素人には無理!?

「スポークって針金みたいなパーツを交換するだけだから、自分でやってみようか」と思う人も少なくないと思います。

実は私もそう思い、アマゾンでスポークの値段を調べたら、1本、百円もしません。

一瞬、スポークを買う気になりかけましたが、その後、YouTubeでスポーク交換の動画をいくつか見てみたら、素人には難しい作業であることが分かりました。

「スポーク交換」に関するYouTube動画の例

不器用で必要な工具も持っていない私にはできなさそう

● 複雑な手順

スポーク交換は単純にスポークを外して新しいものに取り替えるだけではありません。

まず、ホイールを外し、タイヤを取り外す必要がありますが、電動アシスト自転車は重いのでこれすら大変です。

特に後輪には前のギアとチェーンでつながっているギアが付いているなど複雑な構造なので、手間がかかります。

その後、折れたスポークを外し、適切な長さの新しいスポークをニップル(リムとスポークを固定する小さな円筒形の部品)で固定します。

この一連の流れは手間がかかり、間違いも起こりやすいです。

● 専用の工具が必要

スポークを交換するには、専用の工具が必要です。

例えば、ニップル回しや振れ取り台などの専用ツールがないときちんと作業ができません。

また、重い電動アシスト自転車でも保持できる自転車整備台も欲しいところです。

これらの工具は一般的な家庭にはないですし、購入するとなるとコストもかかります。

専門的な技術が必要

スポークを単に交換するだけでなく、その後、ホイールが真円になるように調整する「振れ取り」作業も行う必要があります。

この作業には、根気と経験が必要です。

このように、スポーク交換作業を素人が自分で行うのは難しいことが分かったので、自転車屋さんに修理をお願いすることにしました。

スポーク交換の費用

インターネットでスポーク交換の費用を検索してみましたが、自転車屋さんによって修理料金に違いが少なからずあることが分かりました。

そのため、修理に出すときは、いくつかの自転車屋さんに料金を問い合わせてから依頼先を選んだほうが良いでしょう。

ちなみに全国展開している「サイクルベースあさひ」のスポーク交換費用は次のとおりです。

車輪を外す必要があるかどうかで、料金がだいぶ変わりますね。

サイクルベースあさひの料金表 https://www.cb-asahi.co.jp/lp/service/maintenance/price/

今回の修理は、「セオサイクル」という自転車屋さんにお願いしました。

特に、関東地方に多くのお店があり、ここも有名な自転車屋さんですね。

このお店は、変速機やブレーキの調整といったちょっとした自転車修理を無料でやってくれ、ついでに油をさしてくれたりしてくれていました。

いつも、「お金、払うのにな~」と思いつつも、ありがたく無料のサービスを受けていました。

そのため、お金がかかる修理の必要がでてきた場合、ここに頼もうと思っていたので、このお店にしました。

自転車を預けた翌日に修理できましたという連絡が来て、受け取りに行きました。

料金は以下のとおりでした。

合計金額:8,600円(税込)
(内訳)
– 前輪スポーク2本交換:3,000円
– 後輪スポーク3本交換:5,600円

先程のサイクルベースあさひの料金表と比較すると、少し安いですね。

スポークが折れる主な原因

今後、スポークがなるべく折れないような対策を考えるために、そもそもどうしてスポークが折れるのかを調べてみました。

その結果、主な原因としては次のものがあることが分かりました。

● 過剰な負荷

自転車に乗る際、特にペダルを強く踏み込むと、上側のスポークに大きな負荷がかかります。

重いギアで走行する場合や、急な坂道を登る場合などですね。

この負荷が繰り返されることで、スポークは徐々に疲労し、最終的には折れてしまいます。

特に、電動アシスト自転車は人力以上の力をモーターで加えるため、通常の自転車よりもスポークにかかる負荷が大きくなります。

● 衝撃や振動

段差や凹凸のある道路を走行する際、スポークには強い衝撃が加わります。

ガンと衝撃がスポークにかかると、その耐久限界を超えてしまうことがあります。

体重が重いライダーや荷物を多く積んだ自転車の場合、この衝撃が大きくなります。

● スポークの劣化

長期間使用されているスポークは、材質の疲労や環境要因によって劣化します。

特に古い自転車やメンテナンスが不十分な自転車では、劣化したスポークが折れやすくなります。

また、海に近い地域では、海からの潮風には塩分が含まれており、それが自転車に付着すると金属部分を腐食させ、スポークも折れやすくなります。

実際、私は湘南の海の近くに住んでいますが、修理してくれた自転車屋さんから「この地域はスポークが折れるのが早い」と聞きました。

スポーク折れを防ぐための対策

スポーク折れを防ぐ対策としては、上記のようなスポークが折れる原因を作らないことですね。

以下がその対策例です。

☐ 適切なギア選択

走行中は軽いギアから始め、徐々に重いギアへとシフトチェンジすることで、急激な負荷を避けることができます。

☐ 正しい荷物の積載

荷物を過剰に積まないよう注意することも重要です。

☐ 定期的な点検とメンテナンス

スポークやホイール(車輪)全体の状態を定期的に確認し、異常があれば早めに修理することが大切です。

– こまめな洗浄と乾燥
洗浄後、水分が残っていると、それが腐食を促進する原因になります。
ですので、自転車をしっかりと乾燥させる必要があります。
特にスポークのニップル(リムとスポークを固定する小さな円筒形の部品)との結合部分などは丁寧に水分を拭き取ります。

– 防錆剤の塗布
洗浄・乾燥後、金属部分に防錆剤を塗布します。
特にスポークのニップルとの接合部などは重点的に塗布します。

☐ 保管場所の選択

可能であれば、自転車は屋内保管がベストです。
屋内保管することで、潮風や雨に直接さらされるのを防ぎ、腐食のリスクを大幅に減らすことができます。

屋内保管が難しい場合は、自転車カバーを使用しましょう。
カバーをかけることで、潮風や雨、紫外線から自転車を守ることができます。

おわりに

はい! この記事では自転車のスポークが折れた場合の対処法について紹介しました。

スポークが折れたまま走行を続けると、さらなる故障や事故のリスクが高まり危険です。

異常に気づいたら、すぐに自転車屋さんに相談することをおすすめします。

日頃から、適切なメンテナンスを心がけ、安全で快適な自転車ライフを楽しみたいですね。

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