鎌倉と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、鶴岡八幡宮や高徳院の大仏、建長寺など、数多くの歴史的な名所や、江の島を望む美しい海岸線かと思います。
けれども鎌倉の街が急坂だらけだということをご存じですか?
サイクリスト泣かせの激坂が鎌倉には数多く存在します。
今回はその中でも最も過酷な銭洗弁財天の坂に、先月、購入したヤマハのe-bike 「WABASH RT」で挑戦してきました!
なお、e-bikeというのは電動アシスト自転車の中でもスポーツタイプのものです。
他にも、急坂で有名な亀ヶ谷坂切通しと明月院通りの坂にも挑戦しました。
劇坂と呼ばれる銭洗弁財天の坂はおろか、亀ヶ谷坂切通しの坂もTB1eというブリヂストンの電動アシスト自転車では上れず、息を切らしながら自転車を押して上った私です。
貧脚で、体重が80kg近くある私のWABASH RTでの挑戦、結果はいかに?
鎌倉の急坂に興味のある方向けに詳しく結果を紹介したいと思います。
目 次
銭洗弁財天宇賀福(ぜにあらいべんざいてん うがふく)神社の劇坂
先日、ついに挑戦の日を迎えました。
朝から30℃越えで蒸し暑く、「外出は炎天下を避けて」という天気予報でしたが、台風が近づいてきていたので、自転車に乗れるときに出かけることにしました。
いつもより少し緊張しながら鎌倉に向かいます。
鎌倉駅西口の前の道を直進し、「佐助一丁目」の信号ところで右折して、銭洗弁財天の前を通って源氏山の手前まで行くコースです。
次の動画は、この坂上りの様子を撮ったものです。
次の地図は、先ほどの動画に映っている範囲のルートで、距離はおおよそ400mです。
金運を上げると言われることで有名で、多くの観光客、特に外国人がいました。
銭洗弁財天の坂のふもとに到着して、前を見上げると、まるで壁のように急な坂道が続いており、 「本当にこれを登れるのだろうか」という不安が頭をよぎりました。
観光客の「このおじさんは何をしようとしているのか?」という好奇の目も気になりました。
上り初めは緊張で少し不安定な感じがしましたが、すぐにWABASH RTのアシストパワー電動アシストの力が効いてきて、安心感が湧いてきました。
ちなみに、銭洗弁財天入り口付近は勾配12%程度、鳥居のある中腹は勾配16%、さらにその先の最大斜度は27%!と言われています。
多くの観光客の目も気にしながら、途中で立ち止まることもなく、一気にゴールまで駆け上がることができました。
坂を上り切った瞬間、「WABASH RT、すごい!」 と思わず心の中で歓声を上げてしまいました。
上った後、銭洗弁財天の駐車場辺りまで下ったのですが、次の亀ヶ谷坂切通しに行くには源氏山の方から行くのが近いルートと自転車NAVITIMEが示していたので、再度、この坂を上りました。
つまり、銭洗弁財天の劇坂を2回、立て続けに上ったのですが、特に、ヘロヘロとなることもありませんでした。
亀ヶ谷坂切通し(かめがやつざか きりどおし)の坂
移動途中で悲劇が!
次に亀ヶ谷坂切通しの坂にチャレンジしようと、銭洗弁財天からのルートを自転車NAVITIMEで調べたら、次のスクリーンショットのルートがお勧めで出てきました。
これがとんでもないルートで、後で分かったのですが、このルートには鎌倉で一番きつい切通しと言われる「化粧坂(けわいざか)」含まれていたのです。
切通しというのは、鎌倉時代に山を切り開いて作られた道路で、外部との連絡をスムーズにするために作られた道です。
化粧坂は次の写真のように不揃いな大きな石がごろごろしている険しい山道で、自転車ルートでは到底、ありません(自転車NAVITIMEはおかしい)。
歩くだけでもかなり注意を払わないと危ない道です。
自転車NAVITIMEの地図では距離はさほどなさそうだったので、21KgあるWABASH RTを抱えながら強引に降りていきました。
下り始めたら、戻るのも大変なので、もう下るしかありません。
この日は晴天でしたが、化粧坂の斜面は濡れていて足が滑る上、自転車が重いので大変な苦行になりました。
高齢者と呼ばれる年なので、まさに「年寄りの冷や水」です。
途中、一回、脚を滑らせて、転んでしまいましたが、買ったばかりのWABASH RTは幸い無事でした。
化粧坂を下り終えたときには息が上がって筋力も無くなり、もうヘロヘロでした。
しかも悲劇はこれだけでは終わりませんでした😢!
その後、亀ヶ谷坂切通しの近くまで行き、動画撮影の用意をしようと自転車を停めてGoProカメラをリアバッグから取り出そうとしたら、見当たりません!
化粧坂を下りている途中で転んだ際に、リアバッグの蓋がしっかり締まっていなかったので、転げ落ちたとしか考えられませんでした。
そこで仕方なく、また化粧坂の裾に戻り、険しい山道を上ってGoProを探索しました。
そうすると、ありました!
泥は付いていましたが、GoProは壊れていませんでした… もうクタクタです😭。
亀ヶ谷坂切通しの坂にチャレンジ
気を取り直して、GoProをハンドルにセットし、次に亀ヶ谷坂切通しを上ってみました。
亀ヶ谷の坂は、急坂のため亀も引き返した、ひっくり返ったという言い伝えがあったことから「亀返り坂」と呼ばれるようになり、それが次第に「亀ヶ谷坂」となったと言われています。
ここは何度も通ったことがありましたが、ブリヂストンのTB1eという電動アシスト自転車では上れず、いつも押して上っていました。
斜度は最大16%位だそうですが、上記のように、最大斜度が27%の銭洗弁財天の坂をさほど苦労せず上れたので、こちらは緊張せずにチャレンジできました。
次の動画は亀ヶ谷坂切通しを上った際のものですが、嘘みたいに簡単に上れました。
次の図は先ほどの動画に映っているルートの地図です。
上りの距離は130mくらいで短いです。
明月院通り
次に、亀ヶ谷坂切通しから、さほど離れていない明月院通りに向かいました。
あじさい寺として有名な明月院の脇を通る道です。
この通りには行ったことはありませんでしたが、他の人のブログやYouTubeできつい坂と紹介されていたので行ってみました。
そのときの動画が次です。
動画に映っているルートの地図が下図です。
平坦な部分を除いた上りの距離は約600mです。
初めはゆるゆるとした坂がずっと続き、最後の100mちょっとで本格的な急坂になります。
急坂といっても銭洗弁財天前の坂ほどの斜度は無いのですが、全体の距離がより長いため、それなりに疲れました。
おわりに
非常に暑い日でしたが、熱中症にもならずに無事、帰ってきました。
今回の鎌倉の急坂チャレンジで、私が所有しているブリヂストンの電動アシスト自転車 TB1eやBESV JR1とは明らかに違う強力なアシスト力が証明されました。
私のヤマハ WABASH RTへの信頼は非常に大きなものになりました。
私は高身長で体重があるので、e-bikeを選択する重要な基準としてモーターのトルクが70Nm以上としましたが、やはり大正解でした。
e-bikeは単なる移動手段というだけではなく、新たな体験を提供してくれる素晴らしい道具です。
これからも WABASH RTを強力な相棒として、新しいことを楽しんでいきたいと思います。