YAMAHA WABASH RTをお持ちの方、または購入を検討中の方向けに、このe-bikeをさらに便利に安全に使うためのカスタマイズ方法をご紹介します。
しかも、メーカー純正品よりもお得に!
先月、YAMAHA WABASH RTを「楽天サイクルベースあさひ店」で注文しましたが、そのときの e-bike選びについては、次の記事の書きました。
注文してから、ちょうど2週間後に家の近所の実店舗から「準備できましたので、受け取りに来てください」と電話連絡が来ました。
ネットで調べて購入したので、実物にご対面するのは初めてでしたが、「カッ、カッコイイ!!」 というのが第一印象で、買って良かったという安心感と嬉しさがこみあげてきました。
お店の人から自転車の説明を受けたり防犯登録の手続きをしたりしましたが、その間も顔がニヤけていたと思います。
バックパックに保証書などの書類と付属品を入れて肩に担ぎ、家に乗って帰りましたが、なんだかずっと乗っていたかのような感じで全然違和感がありませんでした。
乗り始めるにあたって、機能面や安全面から最低限これは必要と思ったカスタマイズを行いました。
スタンドとリアキャリアはメーカー推奨の部品がありますが、それとは違う部品を選ぶことで、機能面や見た目も同等以上になり、しかもより安くあがったので、この記事では特にこれらを紹介したいと思います。
目 次
行ったカスタマイズの全体像
WABASH RTに乗り始めるために、カスタマイズの必要性が高いと思ったものの全体を紹介します。
乗り込んでいくと、さらにカスタマイズしたくなる気がしますが…
とりあえず、現時点ではこれだけです。
冒頭に述べましたように、スタンドやリアキャリアのカスタマイズはメーカーのお勧めよりも安あがりで、機能面やデザインでも同等以上になったと満足したので、以下に取り付け方も含めて詳しく紹介したいと思います。
非純正スタンドの取付
選んだのは「GIZA PRODUCTS CL-KA70 アジャスタブル サイドスタンド」
お店や観光スポットの駐輪場に自転車をとめるのに、スタンドは必須です。
同じYAMAHAのCROSSCORE RCには標準でスタンドが付いていますが、WABASH RTには付いていません。
純正のサイドスタンド(次の写真)があり、価格は 3190円 、重量は 340g です。
これに対し、私は価格と機能面から選んだのは、「GIZA PRODUCTS CL-KA70 アジャスタブル サイドスタンド」です。
価格は 2024円(アマゾンでの購入) と安く、重量も 320g でより軽いです。
また、サクラチェッカーでも高評価でした: https://sakura-checker.jp/search/B00Q4E305S/
このスタンドには脚の長さを細かく調整できる便利な機能も付いています(次の写真)。
取り付け方
WABASH RTへの取付の注意点は、次の写真のように、付属している脚側の保護用プラスチックの厚みがありすぎるので、より薄いものに換える必要があることです。
私の場合、薄いゴム板をカットして代用しました。
キャップ側の保護用プラスチックはそのまま使えます。
取り付けたところの写真が次ですが、ガッチリと付けることができました。
脚の長さを細かく調整できる機能を使って、自転車があまり傾かず安定する脚の長さにすることができます。
メーカー推奨以外のリアキャリアの取付
選んだのは「昭和インダストリーズ キャリア27ダボ止」
バックパックに荷物を背負って走ることも勿論できますが、やはり夏場は背中が蒸れて不快ですし、担いだり脱いだりするのも面倒です。
気軽に荷物をポンポンと入れられるリアバッグは便利ですので、それの荷台となるリアキャリアを取り付けました。
ヤマハがWABASH RT用として推奨しているリアキャリアは、「ミノウラ MT-800N リヤキャリヤ」というもので、価格は6600円です(次のスクリーンショット)。
これに対して、私が購入したのは「昭和インダストリーズ キャリア27ダボ止」という商品で、アマゾンでの購入価格は2460円でした。
昭和インダストリーズの自転車部品は定評があり、同社のスタンドをブリヂストンのTB1eに取り付けています。
次のように比較表を作ってみました。
昭和インダストリーズ キャリア27ダボ止 | ミノウラ MT-800N リヤキャリヤ | |
---|---|---|
価格 | 2460円(アマゾンでの購入時) | 6600円 |
重量 | 1090g | 1200g |
最大荷重 | 18k | 18kg |
積載面 | W165 x D355mm | W135 x D315mm |
脚(下方へのパイプ)の数 | 一本 | 二本 |
価格がYAMAHAの推奨品の半額以下であるだけでなく、次のような長所があります。
● 重量が軽い
● 積載面が広いので、リアバッグを載せるとこちらの方がより安定する
● 脚が一本でデザインがスッキリしていて、しかも最大荷重は変わらない
取り付け方
では、リアキャリアの取り付け方を説明します。
今回、私が購入したリアキャリアもYAMAHAおすすめのリアキャリアも、直接にはWABASH RTに取り付けられず、さらに取り付け用のパーツが必要となります。
私はYAMAHAのオンラインショップでも売られている「MINOURA シートポスト クランプ MT-800N用」というパーツを選びました。
購入したのはアマゾンで、価格は1116円でした。
元々、シートチューブに付いていた後ろ用の赤い反射板を取り外して、代わりに次の写真のように「MINOURA シートポスト クランプ」をシートチューブに取り付けます。
名前はシートポスト クランプですが、シートチューブ(シートポストを挿入するパイプ)の方に付けることに注意してください。
この理由は、WABASH RTのシートポストにはサスペンション機能とシートポストの高さをレバー一つで変えられる機構が付いているので、ここにはクランプを取り付けられないためです。
なお、後ろ用の反射板の装着は道交法では必須となっていますが、リアライトを付けていればそれは問題なくなりますので、私の場合はシートステイにリアライトを付けました。
「MINOURA シートポスト クランプ」取り付け方には工夫が必要でしたので、詳しく紹介します。
次の写真の左側のように、「MINOURA シートポスト クランプ」に元々、付いていたボルトは短すぎて使えませんでした。
そのため写真の右側のように、ホームセンターでM6 x 80mmのボルトを購入して使いましたが、2本入りで140円でした。
また、取り付けたリアキャリアがこのボルトのところで左右に移動しないように、「MINOURA シートポスト クランプ」に付いていたアルミのパイプをカットして左右のスペーサー(間を保持するもの)として使いました(上の写真の右側の説明参照)。
それぞれのスペーサーの長さは12mmとしました。
私は電動リューターでカットしましたが、金属用の刃の付いた糸鋸でも簡単に切れると思います。
リアキャリアの脚の取り付けですが、昭和インダストリーズのリアキャリアに同梱されていたボルトは太すぎてWABASH RTのダボ穴には入りませんでした。
M4.5 x 20mmのものがダボ穴に合ったのでそれを使いました。
私はたまたまこのボルトを持っていたのでそれを使いましたが、これもホームセンターで安く買えると思います。
また、ネジの頭がリアキャリアの脚の穴から抜け出さないように、M5用で外径が16mmのワッシャーを取り付けました。
このワッシャーもホームセンターで買いましたが、16枚入りで 129円でした。
リアキャリアの脚をダボ穴に取り付けたところのより大きな写真が次です。
次の写真は斜め上から見たところですが、YAMAHAおすすめのリアキャリアよりも荷台の座面が広いので使いやすいと思います。
横から見たところですが、荷台はほぼ水平でバッチリです。
リアキャリアの脚が一本なので、見た目もスッキリしていると思います。
リアバッグを載せたところが次の写真です。
おわりに
YAMAHA WABASH RTを購入し、カスタマイズを行いましたが、自転車のカスタマイズの楽しさと可能性を再確認しました。
メーカー推奨品にとらわれず、自分のニーズに合わせて部品を選択することで、コストを抑えながらも機能性とデザイン性(もちろん、私の主観ですが)を向上させることができました。
これらのカスタマイズにより、WABASH RTの使い勝手が大幅に向上し、日常使いからサイクリングまで、より幅広い用途に対応できるようになりました。
自転車のカスタマイズは、単なる機能の追加だけでなく、愛着を深める過程でもあると思います。
自転車屋さんに頼むのではなく、自分で各部品の選択や取り付け作業を行うことにより、自転車への理解が深まり、より愛着が湧いてきます。
この記事が、WABASH RTユーザーはもちろん、他の自転車所有者の方々にとっても、カスタマイズの参考になれば幸いです。
● サイドスタンドの取付
コンビニや観光スポットなどで駐輪することが多く、バイクスタンドなどは無いところが普通なので、サイドスタンドは必須です。
後で詳しく説明しますが、非純正のものを取り付けました。
● リアキャリアの取付
中長距離のサイクリングをするのに何かと荷物があるので、気軽にものを入れられるリアバッグを乗せるためのリアキャリアを取り付けました。
こちらも後で説明しますが、YAMAHAのお勧めのものとは違うリアキャリアを取り付けました。
● バックミラーの取付
バックミラーの付いていない自転車には怖くて乗りたくないので、ハンドルの端に取り付けました。
「Hafny (ハフニー) リヤビューミラー」という台湾製の商品ですが、大きめのミラーで後方確認がしやすいです。
サクラチェッカーでも評価が高く( https://sakura-checker.jp/search/B07HNL4VYN/ )、お勧めです。
● サドルの交換
WABASH RTに付いていたサドルはスポーティーでカッコ良く、できればそのまま使いたかったのですが、残念ながら私のお尻には合わず、長年、使い慣れたものに交換しました。
「VELO Plush VL-6220」という台湾メーカーの安いサドルですが、何万円もするようなサドルなども試した結果、私にはこれが一番と落ち着きました。
サクラチェッカーの評価も高いです( https://sakura-checker.jp/search/B017CR6UI4/ )
● リアライトの取付
後で説明しますが、元々、付いていた反射板はリアキャリアを付けるために取り外し、代わりにリアライトをシートステイに取り付けました。
付けたのは「キャットアイ セーフティライト RAPID micro AUTO TL-AU620-R」というライトです。
これは明るさと振動を検知して自動で点灯する機能があり、便利です。
この商品もサクラチェッカーの評価がすごく高いです: https://sakura-checker.jp/search/B01N4QWGNL/
● ボトルケージの取付
これも、中長距離のサイクリングをするのに大事なので、シートチューブのダボ穴に取り付けました。
なお、「ダボ穴」というのは、次の図のように自転車のフレームやフォークに設けられた特殊な取り付け穴のことです。
次の図のように、WABASH RTには沢山のダボ穴があり、後付けでカスタマイズするのに便利です。
取り付けたボトルケージは「TOPEAK(トピーク) モジュラー ケージ 2」という商品で、サクラチェッカーの評価も高いです( https://sakura-checker.jp/search/B004Y69QX8/ )。
特長として、ケージ部分を自由にスライドできるので、様々な太さのボトルに対応できるという便利な機構が付いています。