「江の島」と「江ノ島」、どちらも施設名などで見かけるけど、正しい表記はどっち?

神奈川県にある江の島には、江島神社や岩屋洞窟、遊覧船、シーキャンドルなどがあり、近隣にも水族館や海水浴場、グルメスポットなどが目白押しにあります。

その上、東京都心からも近いとあって、大人気の観光スポットです。

私は江の島に割合近いところに住んでおり、このブログでも自転車で江の島やその近辺を訪れたことを書いたことが何回かあります。

そのとき、記事の中に「江の島」と「江ノ島」の表記が混在していて、「どっちが正しいの?それとも、何かのルールで使い分けしているの?」と疑問に思っていました。

「江の島」と「江ノ島」、どちらの表記もたくさん見かけます

「江の島」あるいは「江ノ島」、どちらかを施設名に含むものを幾つか列挙してみました。

まずは「江の島」の表記の方です。

「江の島」の表記例

● 江の島弁天橋(江の島へ渡る橋)

● 江の島エスカー(但し、現地にある看板は「江ノ島エスカーのりば」と表記)

● 湘南江の島駅(湘南モノレール)

● 片瀬江の島観光案内所

● 江の島アイランドスパ

● マクドナルド 江の島店

● 江の島ヨットハーバー

● 江の島シーキャンドル

次は「江ノ島」の表記例です。

「江ノ島」の表記

● 新江ノ島水族館 

● 「名勝之史跡 江ノ島」(江の島弁天橋のたもとにある石碑)

● 片瀬江ノ島駅(小田急江ノ島線)

● 江ノ島駅(江ノ電)

● 江ノ島郵便局(「江の島」島内の郵便局)

● 江ノ島片瀬漁協

● レッドロブスター 江ノ島店

● デニーズ 江ノ島店

このようにバラバラで、好き勝手に「江の島」または「江ノ島」の表記を使っているように見えます。

「江の島」島内の施設は「江の島」の表記を使っている施設が多い感じがしますが、島内にある郵便局の表記は「江ノ島郵便局」と「ノ」を使っています(次の写真)。

江ノ島郵便局

また 島内にある屋外エスカレーターは「江の島エスカー」が正式名称のようですが、現地の施設の看板は「江ノ島エスカーのりば」となっています(次の写真)。

江ノ島エスカーのりば

また、駅名も混在していて、施設の種類にも関係なさそうです。

次の写真のように江ノ島電鉄の駅名は「江ノ島駅」で「ノ」を使っていますが、同じ駅名でも湘南モノレールの方は「湘南江の島駅」と「の」が使われています。

「江ノ島駅」と「湘南江の島駅」

また小田急の駅名は「片瀬江ノ島駅」と「ノ」を使っています(次の写真)。

この竜宮城のようなデザインが特徴的な駅舎は2020年にリニューアルされました。

片瀬江ノ島駅

昔の漫才で「地下鉄の電車はどこから入れたの? それを考えてると一晩中寝られないの。」というのがありましたが、「江の島」と「江ノ島」、どっちが正解なのか気になって仕方なくなり、調べてみました。

同じようなモヤモヤを抱いている人の参考になれば幸いです。

調べた結果

公式な名称としては「江の島」

結論から言うと、どちらの表記も一般的に使われていますが、公式な名称としては「江の島」となっていることが分かりました。

1966年(昭和40年)10月、藤沢市は住所表示に関する法律(1962年に公布)の施行にともない、それまでの「江之島」から「江の島」に住所表記の変更が行われました。

藤沢市Webページ「住居表示の概要について」https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kentiku/machizukuri/tochi/jukyo/gaiyo.html

その後、島で話し合いが持たれて、住所表示以外の表記も「江の島」に統一する運動が行なわれました。

この運動の結果、現在では行政や地名など公的に使用する場合は「江の島」を使用することが通例となっています。

藤沢市の観光HP https://www.fujisawa-kanko.jp/

江の島弁天橋のプレート

ただし、次のような例外があり、今でも「江の島」ではない表記の施設などがたくさん存在しています

例外1:1966年の住所表記変更に関する法律施行以前からの表記を維持

1902年(明治35年)開業の江ノ島電鉄は「江ノ島駅」の表記ですし、1929年(昭和4年)開業の小田急電鉄は「片瀬江ノ島駅」の表記と、共に昔からの「ノ」を今でも使っています。

ちなみに1971年開業の湘南モノレール「湘南江の島駅」は「の」表記となっています。

また、先に写真を紹介したように「江の島」島内にある郵便局は「江ノ島郵便局」 です。

おそらく郵便と言う住所表記が重要な業種のため、昔からの表記を変えなかったのかな、と想像しています。

さらに、島内にある江島神社は古くは「江島」と書かれていたこともあり、「江島神社」という表記が残っています(次の写真)。

江島神社

例外2:文化庁登録に基づいた表記を維持

史跡天然記念物・名勝としての江の島は 登録の際に「江ノ島」を使っていて、文化庁の台帳がそのままであるため 「江ノ島」が正式名となっています。

実際、藤沢市のWebページに「神奈川県指定史跡・名勝「江ノ島」の現状変更」
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/bunkazai/enoshima.html )とあるように、藤沢市の観光ホームページやパンフレットなどでは「江の島」の表記で統一されていますが、史跡・名勝という文脈の場合は「江ノ島」と表記を使い分けています。

「江の島弁天橋」の入り口にある「名勝及史蹟江ノ島碑」

例外3:1966年以後にできた施設であっても、敢えて「江ノ島」の表記を使用

例えば、片瀬海岸にある「新江ノ島水族館」は、2004年(平成16年)のリニューアルオープンにともない、名称を以前の「江の島水族館」から「新江ノ島水族館」に変更しました。

前の水族館との差別化をするために、敢えて「ノ」の表記を使っているのだそうです。

新江ノ島水族館

他にも沢山あり、例えば、以下の施設は1966年より後に造られていますが、「江ノ島」の表記を使っています。

● 「ライオンズ 湘南江ノ島シーサイド」(マンション)2012年3月完成
● 「レッドロブスター 江ノ島店」 1983年11月にオープン
● 「デニーズ 江ノ島店」 1992年9月にオープン

おわりに

はい、以上です!

公式な名称としては「江の島」であることが分かったとともに、なぜ今でも「江ノ島」の表記も多く見かけるのかの理由も分かりました。

これでスッキリしたので、安眠できます(笑)。

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